- 壁の材質と構造でフックを選ぶ
- 比較的重たい壁時計などを壁に取り付ける際は、吊るしたものが突然落ちてしまわないように壁の材質とフックの組み合わせがを検討し、壁の材質に対して適切なフックを選びましょう。
石膏ボード・合板張りの壁
最近の住宅の壁はほとんどの場合、下地は石膏ボードか合板です。コンクリート住宅の場合でも、叩いて同様の音がする場合下地は石膏ボードか合板です。合板であれば、どこでも固定できますが、石膏ボードの場合は注意が必要です。
- 下地の桟を探してネジで止める
- 施工ボードや合板の壁の下地は、等間隔で縦に間柱、横に胴縁と呼ばれる桟が入っています。壁に物を吊るす場合や手すりを取り付ける場合は、間柱や胴縁に取り付けるとしっかり取り付けることが出来ます。
- 桟の探し方
- 壁を叩く時の音の違いで判断できる場合もあります。わかりにくい場合は、ホームセンターなどで売っている下地チェッカーという道具を使います。センサータイプもありますが少し高価です。
間柱は45cm間隔に、胴縁は30~45cm間隔にありどちらかが壁に接しています。ただし、2×4住宅では壁が合板ですので、どこにでもものをかけられます。コンクリート住宅の場合は、壁の施工方法が異なり桟が無い場合もあります。
- 木造住宅の場合
- コンクリート住宅の場合
- 壁の空洞部分につける
- 間柱や胴縁など下地に桟が無い壁部分は空洞となっており、石膏ボードの壁だと額や時計などを吊るすためのフックや、タオル掛けをつけるにはそのままでは強度が弱く落下の危険性があります。
- ピンが斜めに入るXフック
- ピンが斜めに差し込まれるので、まっすぐに刺すよりも下にかかる力に強くなります。種類がいろいろとあるので、額など掛けたい物の重さに合わせて選びましょう。ピンを抜けば小さな穴が残るだけで簡単に取り外すことが出来ます。
- ピンでガッチリ止める石膏クギ
- 本体に斜めに穴が開いており、細い釘を穴に差し込むだけでガッチリ止めるものです。また、同様の仕組みで取り付けピースを釘で止めそれに被せるフック等もあります。
釘を差し込む際は、平面の金具で押し込みます。
- ソリッドアンカー
- 下穴を開け、アンカーの中央部を折り曲げて差込み、急結剤を注入して木ネジ止めする物です。
ネジ径により複数タイプあります。穴を開けるだけで使えます。壁厚に関係なく使え、アンカーの周囲を急結剤で固めるので、強度もあります。アンカーをそのまま石膏ボードにねじ込んで使うタイプのものもあります。
- キリなどで下穴をあける
- 中央で折り曲げたアンカーを差込む
- 急結剤を注入する
- 木ネジを止める
- モノマックス
- 下穴を開け、木ネジごとアンカーを押し込みます。羽根が壁の向こうで引っかかったらネジを外し、フックなどをネジ止めします。木ネジの長さを変えれば、1つのサイズで様々な壁厚に使えます。壁の内側の空間が狭い場合やコンクリート住宅の桟が無い壁にも使うことが出来ます。
- トグラー
- ドリルで下穴を開け、羽根を閉じた状態で押し込みます。付属のピンを差込むと羽根が開き固定されるので木ネジを差込みます。壁厚によって使い分けます。購入前にコンセントやスイッチプレートなどを外し、壁厚を確認して選びましょう。
コンクリート・タイルの壁
- コンクリート壁
- コンクリート住宅では、壁にアンカー等で、ビスをとめることはできません。この場合、振動ドリルで穴を開けコンクリートプラグと呼ばれる樹脂のビス受けを叩き込み、それに木ネジなどのネジ式フックをねじ込みます。
コンクリートプラグには使用する木ネジのサイズと下穴の径の表示があります。購入際は持っている木ネジを持っていき合うものを買いましょう。
- タイル壁
- タイル壁もコンクリート壁と同じですが、周りのタイルが割れないように、下穴を開ける際は、ドリルにガラス用又はタイル用の刃を使い低速回転でゆっくりと開けます。また、タイルはコンクリートと違い刃が滑りやすいのでセロテープなどを貼ると滑りにくくなります。
- ONE POINT
- タイルやユニットバスに粘着タイプのフックを取り付ける場合は、ビスで穴を開けるよりも浴室用のシールを貼った上から固定できる粘着タイプのフックを使用すると簡単です。水滴がかかってもはがれませんし、はがす時はシールごと綺麗にはがれます。表面が平滑な部分に使用することが可能です。
※あくまで一例のご紹介になりますのでお問い合わせいただきましても、
詳細なご案内は致しかねますのでご了承ください。
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