THILFE クロス工法の仕様&詳細

DIYからプロ施工まで対応!シルフの大引き根太クロス工法 THILFE クロス工法の仕様&詳細

THILFE(シルフ)は、従来の鋼製部材を使用する基礎に比べて軽量&シンプルに設計されたウッドデッキ基礎システムです。ここでは、プロにもおすすめのTHILFEクロス工法の仕様・施工のポイント・材料選びについて詳しく紹介しています。

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THILFE / RESIN WOOD II の
コンテンツは
新仕様に順次リニューアル中です

こちらのページは旧仕様の内容となっており、近日更新予定です。
ご不便をお掛けしますがご理解のほど宜しくお願い致します。

THILFE新規格、RESIN WOOD II に関する事は
以下の4ページにて最新の内容をご確認いただけます。

施工方法はこちら

ウッドデッキの
「クロス工法」とは

  • ウッドデッキの「クロス工法」
  • 人工木ウッドデッキの工法は大きく分けて2種類あります。1つは、束の上に根太材のみで下地を組む「シングル工法」、もう1つが、大引き材と根太材を組み合わせて作る「クロス工法」です。
    クロス工法は、ダブル工法・大引き根太工法などとも呼ばれ、束柱→大引→根太→床板の順に設置してウッドデッキを施工していきます。
    一般的に、ウッドデッキの高さが300mmを超える場合には、クロス工法を選び、より安定した土台を作るのが良いとされています。

ウッドデッキ基礎システムTHILFE(シルフ)クロス工法の概要

THILFE クロス工法の基本構造

簡単に組める「仕組み」

THILFE(シルフ)は、束+根太受け+アルミレール根太+その他部品で構成されたウッドデッキの基礎システムで、軽量&丈夫なアルミ材と樹脂材でできており、シンプル設計で工期の短縮が可能です。THILFEクロス工法は、束の上にアルミ根太レール(大引き+根太)を直交させて組むため、シングル工法よりも束の数が減り、レベル合わせの手間や材料費が軽減される利点があります。プロのウッドデッキ施工に馴染みのある工法です。

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THILFE クロス工法

組立・設置イメージをCG動画で確認!

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THILFE クロス工法の特長

シングル工法との大きな違いは4つ。

  • デッキの足元がすっきりする

    デッキの足元がすっきりする

    シングル工法は根太ピッチが450mmですが、クロス工法になると束ピッチを最大900mmと大きく配置できるため、デッキの足元がすっきりした設計になります。

  • 高さ調整の手間と材料費が軽減できる

    高さ調整の手間と材料費が軽減できる

    束ピッチが大きいため束の必要数が少なく済み、難しいレベル合わせ作業が減ります。また、床板長手方向に長いサイズになるほど材料費が安くなります。

  • 幕板の取り付け方法が異なる

    幕板の取り付け方法が異なる

    シングル工法の幕板下地用レールとその取付金具は1種類でしたが、クロス工法はデッキの正面用と側面用で異なります。規格サイズの根太セットには、L字のドライバーアタッチメントが付属しています。

  • 高さのないデッキには不向き

    高さのないデッキには不向き

    クロス工法の場合、最低デッキ高が約133mm(※RESIN WOODスタンダードの場合)となり、シングル工法より32mm高くなります。それよりも低いデッキには対応不可となります。

THILFE クロス工法各構成部材の仕様・施工詳細

束材&根太受けパーツ

  • 束部材の構造と特長
  • 束部材の構造と特長

    THILFEの「束」は主に、束ベース+伸長パーツ+束ヘッドの3つの部材で構成され、ねじ込みながら組み立てます。固定リングを締めることで、しっかり高さを決めることができます。束の高さは、26mmから最大740mmで対応しています。(※高さバリエーションによってパーツのサイズ・数量が異なります。)
    クロス工法の場合、組み立てた束の上に、根太受けパーツ(別売)を取り付けて大引き材となる「アルミ根太レール」をはめ込み、さらに直交クランプ部品(別売)を使って根太をクロス組みできる仕様になっています。

【規格・寸法】

  • 束ベース
  • 束ヘッド
  • 伸長パーツ

材質:ポリプロピレン樹脂(PP)
カラー:ブラック

クロス工法の
「仕上がりデッキ高」について

デッキの仕上がり高さから
必要な束の高さを求める方法はこちら

デッキの仕上がり高さから必要な束の高さを求める方法

束サイズ全12種類 組み合わせ一覧

※束の高さ範囲によって、
1つの束材に必要なパーツセットが選べます。
※束セットに根太受けパーツは含まれません。

束サイズ

※H26-40mm/H39-65mm/H60-87mmはセット販売のみ。固定リングはありません。

束の関連部材

  • 根太受け シングル

    束の上に取り付けて、アルミ根太1本をはめ込んで固定できる取付部品。

    ※クロス工法では、「根太受け ダブル」部品は使用しません。

  • 勾配用ベース

    束ベースを乗せて使用。0~5°の範囲で調整可能。

  • 接着剤 ルビロン101

    基礎石(コンクリート面)への束固定に。強力接着&高耐水性で屋外対応可能ボンド。

    ※束の固定は必須ではありません。

アルミレール根太材&直交クランプ

  • アルミ根太の構造と特長
  • アルミ根太の構造と特長

    THILFEの「根太(大引き)」はアルミ材でできた中空構造で、全11サイズあり、クロス工法では基本、大引き材に753mm以上のサイズを使用します。
    アルミ根太レールはクロス工法の大引き材・根太材として使用でき、直交クランプ部品(別売)を使ってクロス組みで施工できます。
    軽量で丈夫なアルミ素材なので現場カットOK!プロ施工でも扱いやすい部材です。

【規格・寸法】

THILFEクロス工法 部材の施工基準

※根太ピッチ450mm規格の場合

部材の施工基準

THILFEクロス施工の場合、部材支持スパンの基準は、束ピッチ900mm以内、大引きピッチ728mm以内、根太ピッチ450mm以下で施工可能です。
幕板を取り付ける場合、大引き材の跳ね出し寸法は、必ず根太の中心から85mm(根太の面から60mm)としてください。

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RESIN WOODの根太ピッチは450mm以下で施工可能です

450mmピッチで施工した場合、使用頻度や設置場所の環境によってデッキ材に使用上差し支えが無い程度の「たわみ」が発生する場合がございます。
歩行頻度の高い場所、テーブルなど重量物を置く場合、その他ご不安な場合は300mmピッチでご施工いただくことで、より安定してご使用いただけます。

アルミ根太の関連部材

  • 大引き+根太 直交クランプ

    下部のアルミ根太レール(大引き)と上部根太レールをクロス組みするための連結部品です。ドリルビスで根太レールに固定します。

  • 根太ジョイント部品

    アルミ根太レールの溝にはめ込んで取り付けます。ジョイント部品を使用することで、根太の継ぎ目位置でもビス留めが可能になります。

大引き・根太の固定について

  • 大引き・根太の固定
  • 交差する上下のアルミ根太レール(大引き・根太)は、継ぎ目(ジョイント)がくる部分のみ、直交クランプの側面からドリルビスで固定してください。
    ビス固定位置は、上下それぞれどちらか片側の2ヶ所ずつで大丈夫です。
    ※大引きのジョイント位置は必ず束の上に設け、根太のジョイント位置は必ず直交クランプの上に設けてください。

直交クランプの代わりに使用して根太を斜めに組むことができます!

  • 汎用根太クランプ
  • 汎用根太クランプ

    変形地など大引きと根太が直交ではない斜めの基礎組みに対応可能です。大引きと根太が交差する角度の調整が自在に調整可能です。
    ※大引き材に汎用ドリルビス(ナベ)で固定してアルミ根太をはめ込んでください。

幕板関連部材

  • 幕板関連部材
  • 幕板の位置によって取付方法が異なる

    幕板を取り付ける面は、別途用意した幕板下地用アルミ根太を、根太基礎のレールに取り付けて、幕板をビス固定するための下地をつくる必要があります。
    根太の小口側(床板と幕板が平行)は、根太下取付用の幕板下地レールを根太下A金具で取り付け、根太側面側は、従来の幕板下地レール(シングル工法共通)を根太側面B金具で取り付けます。
    幕板下地用のレールはそれぞれ1段用~5段用まで選べます。

取付方法と位置

クロス工法 幕板下地レールの
納まり図・取付方法

根太下Aの場合
  • 根太下Aの下地レールと取付L金具
  • 根太下A 幕板下地レール

根太下用の幕板下地レールと取付金具を使って、床板の長手方向側(スタートクリップを取り付けている方)の根太下に幕板取付用の下地を取り付けます。
※通常のドライバービットで作業できない場合は、別途、L型アタッチメントが必要になります。

※幕板を取り付ける際、RESIN WOOD用の幕板ビスを使用して★の位置でビス固定する場合は。予め、スタートクリップに下穴(ステン用ドリルφ3mm)加工が必要です。

根太側面Bの場合
  • 根太側面Bの下地レールと取付金具
  • 根太下B 幕板下地レール

根太側面用の幕板下地レールと取付金具を使って、床板の小口側の根太側面に幕板取付用の下地を取り付けていきます。
※端に取り付ける下地は、長手方向の幕板の下地としても兼用するため、スタートクリップの面と合う位置に取り付けます。こちらもL型アタッチメントが必要になる場合があります。

専用固定クリップセット

THILFE専用の固定クリップは、デッキの端部(床板の張り始めと張り終わり)を固定するスタートクリップと、床板同士のスリットに挟んで根太に間接留めができる固定クリップがあります。

  • THILFEクロス工法スタートクリップセット
  • THILFEクロス工法スタートクリップセット

    ウッドデッキ床板(RESIN WOOD)の張り始めと張り終わりを根太に固定するためのクロス工法専用金具とビスのセットです。
    上のアルミ根太レール端部(小口)にはめ込み、計3ヶ所をドリルビスで固定します。

    【セット内容】
    ・クロス工法用 スタートクリップ ×10個
    ・スタートクリップ用ドリルビス(シルバー) ×30本

  • アルミ根太用固定クリップセット
  • アルミ根太用固定クリップセット

    ウッドデッキ床板(RESIN WOOD)をTHILFEアルミ根太レールに固定するための専用固定クリップとドリルビスのセット。

    【セット内容】
    ・クリップA ×20個
    ・クリップB ×5個
    ・アルミ用トルクスドリルビス(黒)×30本
    ・専用トルクスビット ×1本

固定クリップの使用方法

  • 固定クリップを付属の黒いトルクスビスでとめる

    固定クリップを付属の黒いトルクスビスでとめます。この時、締め付けすぎないように注意してください。締めすぎると次の列のデッキがはまりにくくなります。

  • 固定クリップの取り付け

    クロス施工の場合、床板同士の継ぎ目は、両側の床板がかかるように固定クリップを取り付け、根太の中央でビス留めします。

  • 固定クリップの増し締め(本締め)

    床板の位置を調整したあと、最後に全ての固定クリップの増し締め(本締め)を行います。

THILFE×RESIN WOODのクロス工法

各クリップ必要数量の拾い出し例

※根太ピッチ450mm規格、デッキサイズ2700×1456mmの場合

必要数量の拾い出し例
THILFE必要数量の自動計算

※自動計算システムは、現在、根太ピッチ450mm施工のみ対応可能となっておりますのでご了承ください。

THILFEクロス工法の施工要領

※デッキ材にRESIN WOODを使用する場合

  • 組み立てた束を設置する

    組み立てた束を設置する。
    束ピッチ900mm以内 / 大引ピッチ728mm以内

  • アルミ根太レールを設置する

    束の上に根太受けパーツを取り付けて、そこへ大引きとなるアルミ根太レールをはめ込んで設置する。

  • 根太レールを設置する

    大引きの上に直交クランプを取り付けて、そこへ根太レールをはめ込んで乗せ、直交クランプとレールを側面からビス固定します。

  • 根太の上にデッキ材を固定する。
    ※RESIN WOODのデッキ材で施工する場合、別売のアルミ根太用固定クリップとクロス工法用スタートクリップで固定できます。

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幕板の取り付けを推奨しております
  • 幕板の取り付け
  • 全面に幕板を付けている場合、風の入り込みが最小限になるため、ウッドデッキが風の影響で飛ばされるなどの心配はありませんが、特に沖縄や小笠原諸島などの台風の風が猛烈に強い地域や、沿岸部などの特定の強風が吹く行政指定の地域など、強風の影響を大きく受ける事が想定されるため、お住まいの地域や設置条件によっては幕板の取り付けをご検討ください。

幕板を取り付ける場合の、
床板施工の注意点
  • 床板をカットしてサイズ調整
  • クロス工法の場合、長手方向に寸法の微調整ができないため、幕板をぴったりおさめるために、床板をカットしてサイズ調整していただく必要があります。

    例えば、幅3600mm(ヨコ張り)の場合、床板の仕上がり長さは
    (1)1800mm×2+すき間7mm=3607mm
    (2)900mm×2、1800×1+すき間7mm×2=3614mm
    となります。
    幕板の長さは1本1800mmです。

THILFEの耐荷重について

THILFEの束について、耐荷重の試験を行っており、
一般的な使用環境で想定される荷重をクリアしています。

標準荷重と最大荷重
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