事前の準備でウッドデッキの施工がスムーズに!
ウッドデッキの施工に必要な
工具・道具
ウッドデッキの施工において使用する工具・道具にはどんなものがあるのか知っていますか?よく目にする道具からプロも使用する電動工具や特殊な道具まで、あると便利なウッドデッキ施工に使う主な工具・道具と使い方のポイントをまとめました。必要なものは事前に準備しておきましょう!
ウッドデッキ施工に使う
工具・道具の種類
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ウッドデッキ施工に使う主な工具・道具には、電動ドライバー(プラスビット・下穴用ドリルビット)、水平器、水糸、電動丸ノコ、ノコギリ(木材・金属用)、メジャー、差し金、印付け用ペン、ゴムハンマー、手袋などがあります。
デッキ材(床板・幕板)の切断は普通のノコギリでも作業できますが、数が多いと手動では大変な作業になり時間もかかってしまいます。
金属根太をカットする場合は、別途ディスクグラインダーや保護具などが必要です。
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施工場所が土の地面で基礎工事が必要な場合は、地面を整地するための道具(トンボ、レーキなど)や、束石を設置するためのシャベル、スコップも必要になります。
また、束石(基礎石)と、束石を埋めて固めるためのセメントも、必要に応じてホームセンターなどで別途準備しておきましょう。
材料のカット、ビス打ちなど、
あると断然作業が楽に!電動工具
インパクトドライバー
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インパクトドライバーは、ネジ・ビス打ちや穴あけなどの作業に用います。ウッドデッキのビス打ち作業は基本的にデッキ材(床板)の真上からビスを打ち根太に固定していくことがメインとなりますが、束と根太・根太と大引きの固定など1番出番が多くなるため必須工具といえます。
用途によってプラス・マイナスドライバー、六角レンチ、モンキー、キリなどのビットを使い分けます。手が入らず作業しにくい箇所はL字のドライバーアタッチメントがあると便利です。その他には、ビスがうまく打てなかった時に取り除くためのペンチ、プライヤー、バールなども準備しておきましょう。
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ウリンなどのハードウッドは硬い木材のため、直接ビスを打ち込むことができず、下穴をあけておく必要があります。天然木に限らず人工木材の場合も、幕板等の割れを防ぐために下穴をあけてからビス止めすることを推奨しています。下穴は、キリタイプの先をインパクトドライバーに取り付け、ビスのサイズより少し小さめであけます。ハードウッドの場合には、14.4Vタイプなどのプロ仕様のパワーのあるタイプをおすすめします。
丸ノコ
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根太やデッキ材(床板・幕板)を切断するのに、丸ノコや押し切り機(スライド丸ノコ)があると作業がスムーズに進みます。
丸ノコの最大のメリットは、簡単に木材をまっすぐ切断できるという点です。木材に墨ツボなどでラインを付けておけば素人でも真っ直ぐ木材を加工することが出来ます。さらに、丸鋸カッター定規などがあると便利です。
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ただし、使う場合には、正しい姿勢で安全装置などをしっかり機能させた状態で使うよう注意が必要です。
初めて使う場合は、プロの方や使い慣れた方に十分レクチャーを受けてから使用するようにしましょう。長手方向のカットには丸ノコを使い、短手方向のカットは押し切り機(スライド丸ノコ)を使うのがおすすめです。アルミ・鋼製根太の切断は、ノコ刃を金属用に変えてスライド丸ノコを使います。
カットソー
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カットソーはわかりやすく言うと電動のこぎりの小型版でマルチソーとも呼ばれています。普通の電動のこぎりとしてではなく、木材の穴あけやちょっとした小さな加工に優れている工具です。また、刃を付け替えてペーパーなどを付ければ、角部に丸みを付けたりサンドペーパーのような施工を行うことができます。ウッドデッキの施工ではあまり出番はないと思いますが、R加工を行いたい場合などに便利です。
電動サンダー
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ウッドデッキの表面やカットした部分の角部分などをカンナがけする場合に利用します。主に金属の切断や金属の研磨などで使う高速回転で円盤がついたものもサンダーと言いますが、ここでは、ウッドデッキを電動でサンドペーパーがけができる工具を指します。新規にウッドデッキを構築する場合にはそれほど出番はありませんが、メンテナンス時に塗装面の除去や研磨として利用するとウッドデッキが新品同様に生まれ変わります。
レベル合わせ、墨出し、寸法計測などに使うその他の道具
のこぎり
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電動丸ノコがあっても、ウッドデッキ施工のちょっとした切断の際に使えるので用意しておきましょう。両方に歯がついているものや、歯が取り換えできるタイプのものなどいろいろあります。取り換えができるZソーというノコギリだと、目の細かさなどを選んでノコギリの歯を選べるのでおすすめです。
水平器 / 水糸
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水平器は、ウッドデッキが水平になっているかを確認するためのもので、束石・束・根太・床板など全ての工程で頻繁に使用するため必ずいる道具です。長さのある水平器ほど正確性が増します。プロは50cmから1mぐらいのものを使います。5cm程度のものは簡易的に使うものとしては良いですが、ウッドデッキなど大きなものを制作する場合には適しませんので、最低でも20cm以上の水平器を使いましょう。
水糸は、束石を設置する際の遣り方(やり方)や墨出しにあると便利です。
墨つぼ(チョークライン)
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真っ直ぐなラインを引く際に必須の道具で、床板に真上からビスを打つ位置をまっすぐに揃えたい場合には特に重宝します。プロは必ず使用する道具ですが、一般的にはあまり知られていません。使い方は少々コツが要りますが、墨を漬けた糸をピンと張り、その糸を材料にパチンと弾くことで一気に直線を引くことができます。あとで線を消すことができるチョークの粉が入ったものもあります。
ウッドデッキ以外にも、フローリングやフロアタイル施工の墨出しにも使われています。
差し金
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差し金(さしがね)は、目盛りが付いたL型の工具で「指矩」とも書き、「曲尺(かねじゃく)」とも呼ばれます。長い方で30cm測れるものが一般的で、直角をみる時やサイズを測る時などに使います。素材はステンレス製や鋼製などがあり、こちらも大工さんの必需品です。DIYで材木を扱うのであれば持っていて損はない道具です。大工工事では、直角(カネ)がでているかどうかが非常に大切ですが、普通の定規だとそれが取りにくく、差し金は直角になっているので、材料にあてることで簡単に直角かどうかを確認できます。
工具・道具の使い方は
実際のウッドデッキ施工を見て
確認できます
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人工木デッキ材RESIN WOODと
基礎部材THILFE(シルフ)を使って
戸建ての庭にウッドデッキを施工しました。 -
ウッドデッキづくりのための
準備【番外編】
DIYでウッドデッキを作りたい!と思い立ったら、道具を揃えて材料注文!…の前に準備しておいたほうが良いことが他にもあります。特に天然木を使用するウッドデッキの施工をよりスムーズにするための準備についていくつか紹介します。
ウッドデッキの材料を置く場所を
確保しておく
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ウッドデッキ材が届いてもすぐにその材料を使うことは少ないでしょう。材料が届いてから数日置く場合には、雨に濡れないところに保管してください。屋根などがない場合には、ブルーシートなどで養生を行っておきましょう。また、地面に直接置くのではなく、木材を下にかませて直接地面に置かないようにしましょう。そのために必要な角材などを準備しておくと良いでしょう。また、ブルーシートは、ウッドデッキの施工時に部材をカットする場所の下に敷くことで、後の掃除が楽になります。養生用に準備したものを利用すれば一石二鳥です。できれば大きめのものを準備しておきましょう。
ベニヤ板などスペーサーを用意する
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ウッドデッキ材を並べた時の隙間を均等にするために、床板と床板の間に挟んで使える適当な厚みの板を多めに用意しておくと便利です。ホームセンターなどにある4mmまたは5.5mm厚のベニヤ板がおすすめです。ベニヤ板に限らず、スペーサーとして利用できるものであれば他のものでも代用可能です。
人工木材の場合はスペーサ―が無くても施工できるよう設計されているので基本的に準備は不要です。
ウッドデッキの仕上げ用に
サンドペーパーを用意する
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ウッドデッキが完成したら、施工時につけたペンの印や水垢をチェックして、気になるところはサンドペーパーをかけて表面を仕上げましょう。サンドペーパーを広範囲にかけるのはかなりの労力ですが、ササクレや切った面などの仕上げを行うことで、見栄えも変わりますしより安全になります。サンダーという電動のヤスリがけ機を使えば非常に楽になります。サンダーは今後のメンテナンス用具としてもあると便利な道具です。
人工木の場合は仕上げのサンダーは不要ですが、汚れ落としなどに役立つことがあるので必要に応じて準備しましょう。
ウッドデッキ施工の後処理について
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ウッドデッキの施工では、木くずなどがたくさん発生します。施工後に掃除する場合に、ウッドデッキの下にもぐって作業するのはかなり手間になるので、進み具合を見ながら要所要所で掃除を行いましょう。特にイペやウリンなどのハードウッドでウッドデッキを制作した場合、残った木くずからアクが染み出し汚れの原因となる場合があります。また砂利の敷いてあるエリアに木くずが入り込むと非常に掃除が厄介なので、あらかじめブルーシートやマスカ―などの養生部材で覆うのが後作業を楽にするコツです。プロは、そのような部分に気を配り出来る限り無駄な時間と労力を節約しています。
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天然木材の場合、コンテナ輸送や国内保管中に発生する木材の収縮を防ぐため、小口(木材をカットした部分)にロウが塗られている場合があります。通常その部分はカットして使用します。その他、デッキ材を並べた後に端部をカットして揃えるほうがキレイに仕上がりますので、両端少しずつはカットして使うと考えておいてください。注文した部材の長さ分をそのまま使えるわけではありませんので、設計時にご注意ください。既にカットされてある組み立てタイプの材の場合や人工木デッキ材は、そのまま使用出来る状態で出荷されています。
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