DIYで手に入れよう!ウッドデッキのある暮らし
ウッドデッキの作り方
その1【プラン編】
ウッドデッキをDIYしたいけど、道具や木材は何を選べばいい?工程が多くて大変そう…など、何から始めたらいいのか迷ってなかなか1歩が踏み出せない方も多いはず。ここでは、ウッドデッキDIYをする前のプランニング、必要な道具から材料を揃えるまでの計画と準備についてまとめました。
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リビングからつながるウッドデッキのある暮らしって解放感があって憧れますよね!
最近は業者に頼まず自分でウッドデッキを作る方も増えています。DIYはコストが抑えられるだけでなく、完成した時の感動も大きく、使うたびに愛着が湧きます。
力作業はお父さんに、軽作業はお母さんと子供たちがお手伝いと、家族で協力し合いながら作業すると絆も深まりますね。いいこといっぱいのウッドデッキ作り。ここで詳しく理解し、はじめの1歩を踏み出しましょう!
ウッドデッキの構造と工法の種類ウッドデッキ作りの前に
基本的な「つくり」を知っておこう!
ウッドデッキの基本的な構造
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ウッドデッキの基礎は、基礎石(束石)・束柱・根太・根がらみ・大引き材などで構成され、基本は基礎石→束→大引き→根太→床板の順で下(地面)から上方向へ施工していきます。基礎部材に使われる材料は、天然木ウッドデッキの場合は同じ樹種の木材で作られることが多く、人工木ウッドデッキの場合はアルミ製や鋼製部材で作るのが一般的です。
ウッドデッキの工法(組み方)について
ウッドデッキの根太組みには様々な工法があります。
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床板と同じ木材で基礎を作る場合
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サンドイッチ工法
水平が取りやすく、DIY初心者に人気の組み方です。
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大引き工法
基礎石からレベル合わせが必要なプロ施工に多い組み方です。
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鋼製・アルミ製の部材を使う場合
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シングル工法
樹脂束or鋼製束の上に根太のみで下地をつくり、その上に床板を張る方法です。
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クロス工法
束の上に大引きと根太を直交させて組むプロの現場でも馴染みのある工法です。
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STEP01
ウッドデッキのプランニング
ウッドデッキを作る場所の地面の状況を把握し、
デッキの広さや土台などのプランを決めましょう!
1.施工場所の地面の状況を確認する
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ウッドデッキを設置したい場所が土かコンクリートかによって基礎工事の有無、準備する基礎石などが異なります。
【地面が土の場合】
地盤が柔らかい場合は、まず砕石を敷き詰め固めてから基礎石(束石)を設置します。
【地面がコンクリートの場合】
地盤がしっかりしているので基礎石(束石)を並べるだけでOK。(※必要に応じて接着剤で固定します。)
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基礎石(束石)の準備
基礎石(束石)とは、デッキ床材を支える束柱の下に据えるデッキの土台となるコンクリートの部材「基礎石」はホームセンターで束石などの名前で売られています。
束柱が木材の場合、羽子板付きタイプのものが施工しやすく便利です。また、「ピンコロ石」も基礎石としておすすめです。
作るデッキの高さが低く、基礎石を置けない場合は「コンクリート平板」を使用してもOKですが、薄いため重量のある大きめのウッドデッキには向いていません。
2.ウッドデッキのサイズ、
床板の方向を決める
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作りたいウッドデッキのサイズを決める
作りたいウッドデッキのサイズを決めましょう。掃き出し窓の前に設置する場合、一般的に幅2.5m~3m程度で奥行1.5m~2mほどの大きさが標準サイズになります。奥行を小さくして縁側のように使いたい場合や、設置場所の広さに余裕がありテーブル&チェアを置いたり子供の遊び場として使いたい場合など、用途に合わせたサイズ決めが重要になります。
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床板の貼り方向(横張り・縦張り)を決める
横(ヨコ)張りはスタンダードで人気の張り方です。正面から見たときに床板材の小口(木口)が見えずキレイに仕上がります。サッシに合わせて水平が取りやすいのも利点です。
縦(タテ)張りは視覚的に奥行き感が出てシャープなイメージになります。床板の長さが短くてすむので比較的楽に施工でき、DIYしやすい張り方です。
3.ウッドデッキの高さを決める
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掃き出し窓の前にウッドデッキを設置したい場合、窓サッシの下部(水切り)のすぐ下に床板が入るように高さを合わせると、出入りがしやすくなるだけでなく、見た目も良くなります。
デッキ面がサッシに当たらないようサッシ下端から10mm以上あけた高さで設計しましょう。
デッキ床面が高くなるため、ステップ(階段・踏み台)を設置したい場合、どこにステップを付けるか、スペースはあるかなども考慮しておく必要があります。
作りたいウッドデッキの幅×奥行×高さを予め決めておくと、材料選びの際に目安となります。
4.束柱の間隔(束ピッチ)を決める
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ウッドデッキのサイズ・形が決まったら、束柱を設置する位置と間隔を決めます。まず、デッキ四隅を決め、そこから配置を決めていくようにするとよいでしょう。
束柱の間隔の目安:900~1200mm
根太の間隔の目安:600~900mm床板は根太に対して垂直に張るのが基本なので、基礎石の位置を決める前に、床板を張る方向を決めておきましょう。図面を作成すると材料の必要数もわかりやすく、スムーズにDIYを進められますよ!
※束ピッチ、根太ピッチは使用する床材の種類や厚みによって変動します。
根太と大引きの違いって?
『根太』は、床板のすぐ下にあり床板と直接ビスで固定される部材で、床板に対して垂直に張られます。『大引き』は、根太を支える部材で根太よりも太く丈夫なものを使い、根太に対して垂直に張られます。
根太は、大引きの上にクロスさせて設置するのが一般的ですが、大引き材を省いて束石・束柱の上に直接根太を乗せたり、束柱の側面にビス止めをするDIY向けの方法もあります。
5.簡易図面を作成する
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DIYが好きな方なら経験があると思いますが、作りたいモノをまず図面やイラストに描いてみるとイメージしやすく、図面上に寸法を書き込むことで必要な材料を揃える目安になります。
ウッドデッキ作りにおいても、まずは簡単な図面やイラストを用意するのがおすすめです。
床板の割り付け、根太と束のピッチ・本数などは、使うデッキ材によって変わる場合があるので、まずは大まかな図面でOK!使用する材料が決まってから、寸法を入れて正確な図面に直していきましょう。
STEP02
材料を揃える
デッキ材選びから、基礎石、ビスなど
ウッドデッキに必要な材料を揃えましょう!
1.使用するデッキ材(床板)を選ぶ
デッキ材選びは、ウッドデッキDIYにおいて最も重要なポイントです。まず、天然木か人工木か、天然木ならソフトウッドかハードウッドかなど、耐久性だけでなく、施工性や快適性も考慮して最適なデッキ材を選びましょう。(※デッキ材が天然木の場合は、完成後に塗料で保護が必要になる場合があります。)
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天然木
最もポピュラーで一般的なのが、2×4(床板)と2×6(根太)の規格材です。ソフトウッドは、柔らかく加工がしやすいのでDIYにおすすめです。ハードウッドは、耐久性、強度に優れているためデッキ材として人気ですが、硬いのでビス止めには下穴が必要となり、どちらかといえばプロ向きといえます。
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人工木
近年人気が高まってきている人工木材(樹脂木)。天然木に劣らない見栄えのものも多く、メンテナンス性・耐久性の面で選ばれることが多いデッキ材です。根太材や基礎に丈夫なステンレス製の部材もあり、組立キットなどDIY向け商品も多くDIY初心者でも選びやすいのが魅力です。
2.束材や根太材など基礎部材を選ぶ
人工木材と組み合わせて必要材料の自動計算ができる!
シンプルにした基礎部材
STEP03
施工に使う道具を準備する
ウッドデッキ作りに必要な工具を知り、
「困った!」が起きないようDIYに備えましょう!
ウッドデッキ作りに必要な工具・道具
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1.丸ノコ
材料の直線切断に使用。手ノコギリでもカットは可能ですが、やはり電動工具がないと難しい場合があり、施工スピードも断然速くなります。2.インパクトドライバー
ウッドデッキ作りには欠かせないビス止め、ドリルでの穴あけなど最も出番の多い工具です。幅広くDIYで活躍してくれるのでこの機会に揃えておいて損はありません。3.差し金(さしがね):計測・直角出し
4.水平器:水平の確認
5.メジャー:計測
6.チョーク・鉛筆:墨つけ(しるし付け)
7.手ノコギリ:細かいカット作業
など
この他に、地面をならして固める場合は、大きめのシャベルやタンパー(地面をたたいて固める道具)が必要です。釘打ちをする箇所がある場合は金づちも用意しましょう。あれば便利なものとして、サンダー・やすり(面取り・研磨に使用)、ハンマー、ノミなどがあります。電動工具が充電切れになった際の電源も忘れずに確保しておきましょう。
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