ありとあらゆる防草シートを集めて観察!防草シートの耐候実験!
国内や海外からありとあらゆる防草シートを集め、屋外に放置して観察してみました!独自に行った防草シートの耐候実験の結果からわかった劣化しにくい防草シートの選び方をご紹介します。
劣化しにくい防草シートはどれ?防草シートの耐候実験
ありとあらゆる防草シートを集め、
耐候実験を行いました
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防草シートの実際の耐候性を探るため、RESTAで販売中の国内メーカーの防草シート、100円ショップやホームセンターで調達した防草シート、海外工場から取り寄せた防草シートのカットサンプルなど、市場に出回るありとあらゆる防草シートを集め、耐候性実験を行いました。
防草シートのカットサンプルを並べ、
上半分だけ光が当たる状態で、屋外に放置しました。
耐候実験から学ぶ
防草シート選びのポイント
予算を抑えたい方は海外製、
色あせが気になる方は
日本製を選ぶべし!
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RESTAオリジナルの高密度防草シート(海外製)と谷口産業の植樹ニューマットHを比較すると、表面の色あせに違いがみられました。RESTAの高密度防草シートはわずかに色あせが見られますが、植樹ニューマットHは紫外線が当たっていた場所と当たっていない場所との境目がわからないほど、ほとんど色あせが見られませんでした。
防草シートは
色あせが少ない!
原着綿とは、原料の段階で色付けしている材料のことです。顔料や染料が繊維と一体化しているため、色あせしにくくなっています。海外製品に使用されている材料は、繊維化した後に着色しているため、色あせがしやすくなっています。変色によって防草効果には差がないため、予算を抑えたい方はRESTAオリジナル高密度防草シートを、美しい景観を維持したい方は谷口産業の植樹ニューマットHを選ぶことをおすすめします。
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RESTAオリジナル 高密度防草シートは
コストパフォーマンスが最強!海外から取り寄せたダークグリーンの防草シートのカットサンプルを並べてみると色あせの差が顕著です。一番左がRESTAで販売している高密度防草シートです。数多くの工場から取り寄せた防草シートの中で最も色あせが目立たないものとなっています。日本製の防草シートと比べると色あせしやすいですが、その中でも低価格を追求しつつ品質の高い防草シートを販売しています。
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価格重視ならコレ!海外製の防草シート
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日本製!色褪せが少ない防草シート
原材料に着色した原着綿を使用しているため、長期間使用しても色あせしにくいのが特徴です。公共工事にも多数施工実績のある日本製の防草シートです。
1m×50m巻 税込37,400円/本耐用年数約10年 曝露施工 不織布2層構造 強雑草対応
織布タイプはライン部分も
劣化しにくいものを選ぶべし!
ライン部分が劣化しやすい
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ホームセンターで購入した低価格な織布タイプの防草シートは、緑色のライン部分だけがボロボロに劣化していました。この劣化の原因として考えられるのは、黒色に比べて緑色の方が紫外線劣化がしやすいことと、ライン部分に耐UV剤が配合されていないことです。防草シートのラインは、繊維として織り込まれているため、これが劣化すると防草シートにすき間ができ、そこから雑草が生えてくる可能性があります。
太陽光を含む光は、いろいろな波長の光が混ざったものです。これらの異なる波長の光が物質に当たると、その物質は特定の波長の光を反射して、私たちの目にはその色が見えます。同時に他の波長の光を吸収し、吸収した光の波長の色は見えません。
波長が短い紫や青の光はエネルギーが強く、波長が長い赤や黄色の光はエネルギーが弱いです。エネルギーが強い青色の光を反射し、エネルギーが弱い赤色や黄色の光を吸収する青色のラインは、比較的劣化のスピードが遅いです。一方、防草シートでよく使われる緑色のラインは、青色よりもエネルギーが弱い緑色の光を反射し、青色などのエネルギーの強い光を吸収するため、青色のラインに比べて劣化のスピードが早くなります。このように、色の見え方において波長が短い色ほど、吸収される光のエネルギーが小さいため劣化のスピードが遅くなります。
※物質の劣化スピードは色だけでなく素材や、
耐UV剤などの添加物によっても異なります。
防草シートはこちら!
特に劣化が目立った
防草シートは?
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100円ショップの防草シートは
約4か月でボロボロに…耐候実験を始めてから、4か月が経過したところで、100円ショップで購入した不織布タイプの防草シートと、ホームセンターで購入した安価な織布タイプの防草シートに劣化が見られました。100円ショップの防草シートは、手で少し触るだけでボロボロと破れてしまう状態でした。ホームセンターの安価な防草シートは緑のライン部分が特に劣化が進んでいました。
今回は、数か月間にわたり、防草シートを屋外に放置し、その様子を観察しました。しかし、数か月の間でも劣化のスピードに違いが見られました。一部の防草シートはボロボロになってしまったり、色あせに差が見られたりと、防草シートの品質が耐久性に直結していることがわかりました。今後も耐候実験を継続し、新たな劣化の違いが見られた場合には、ページを更新していきます。お楽しみにお待ちください。