長期間雑草処理の手間を省けます! チガヤの雑草対策方法
~頑固な雑草を撃退!~
「世界最強の雑草」と呼ばれるチガヤ。その繁殖力の高さから周囲の植物や景観に悪影響を与えることもあります。このページでは、チガヤに最適な雑草対策方法をご紹介します。
チガヤとは?
チガヤの特徴
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チガヤはイネ科の雑草で、日本全土に生息しています。高さが40~60cm程度まで成長し、5~6月頃になると、白い綿状の花を咲かせます。
繁殖力が高く、日当たりの良い場所を好むため、田畑や河川の土手、公園、空き地などさまざまな場所で生息しています。
処理が厄介な雑草ですが、実は食べると甘い味がして、茅根(ボウコン)と呼ばれる漢方にも使用されているという特徴もあります。
チガヤは世界最強の雑草
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チガヤは「世界最強の雑草」と呼ばれており、国際自然保護連合(IUCN)が2000年に発表した「世界侵略的外来種ワースト100」に選ばれています。このリストは、人間が意図的に持ち込んだり、自然の力で新しい環境に定着し、生物の多様性や生態系に影響を与える外来種が選ばれています。
参照:環境省自然環境局 生物多様性センター「世界の侵略的外来種ワースト100及び特定外来生物・要注意外来生物との対応関係」
チガヤの雑草対策が困難な理由
強い突き抜け力
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チガヤは葉の先端がとがっているため、強い突き抜け力を持っています。尖った葉先で強く押し上げて生えてくるため、安価な防草シートでチガヤの発生を抑えようと思っても、簡単にシートを突き破って生えてきてしまいます。そのため、チガヤの雑草対策に防草シートを使用する場合は注意が必要です。
チガヤの突き抜け力による被害
2012年に、東京電力福島第一原発の放射能汚染水の処理水を流す塩化ビニル製のホースに
チガヤが貫通し、水漏れが起きる被害が相次ぎました。
ホースを突き破るほどのチガヤの突き抜け力の高さは、想像以上のものです。
種子と地下茎の両方で繁殖する
多くの雑草は種子で繁殖しますが、チガヤは種子だけでなく、地下に伸びる茎(地下茎)からも繁殖します。
チガヤは地下茎を横に伸ばしながら増えていくため繁殖力が非常に高く草刈りや草抜きの処理が追い付かなくなってしまうことがあります。
地下茎が厄介な理由
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(1)深いところまで伸びるため
完全に取り除くことが難しいチガヤは地上だけでなく、地下茎とよばれる根が深さ30~50cm程度まで伸びることがあり、手作業ですべて取り除くことが非常に困難です。
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(2)ちぎれたところから
再生する地下茎は土の中で切れると、そこから芽を出して繁殖し始めます。そのため、引き抜こうとしたときに地下茎が土の中で分裂してしまうとさらに数を増やしてしまう可能性があります。
結論、チガヤを手作業で
駆除するのは難しい
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突き抜け力が高く、種子と地下茎の両方で繁殖するチガヤは、手作業で駆除することは大変難しいです。草刈り機で表面の葉を刈っても、地中に埋まっている地下茎が再生してすぐに芽を出してしまいます。また、草を刈ることで種子が飛び散り、かえってチガヤの繁殖を促してしまう可能性もあります。
それぞれのメリット・デメリットをご紹介!チガヤの雑草対策方法3選
除草剤を使う方法
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チガヤの雑草対策で最も一般的な方法は除草剤をまくことです。チガヤは地下茎で繁殖するため、引き抜いたり刈り取ったりしても完全に除去することが難しいため、除草剤で根から枯らす方法がおすすめです。チガヤには、地表の葉や茎を枯らすものよりも、根から浸透させる「グリホサート系」の除草剤がおすすめです。
除草剤のデメリット
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除草剤はその効果の高さ故に、危険な成分も含まれている可能性があります。そのため、小さなお子様やペットがいるご家庭での使用はおすすめしません。また、除草剤は一度撒くだけでは効果は持続しません。年に数回まき続ける必要があるので、手間と費用がかかります。
防草シートを敷く方法
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チガヤの雑草対策に最もおすすめの方法が防草シートを敷く方法です。防草シートは光を遮断し雑草の光合成を防止することで、発生を抑えます。また、1度施工するだけで、長いもので10年以上は雑草処理の手間を省くことができます。しかし、防草シートと言ってもどれを選んでもいいわけではありません。正しい商品選びをすることによってより高い防草効果を期待できます。
防草シートのデメリット
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防草シートのデメリットは、施工方法を誤ると十分な効果を発揮できず雑草が生えてきてしまうことです。繁殖力の高いチガヤは特に、すき間を見つけてどんどん生えてこようとするため、すき間を作らない正しい方法で施工する必要があります。
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防草シートの貼り方を
動画で確認!1人でもできる!
防草シートをむき出しで施工する
「曝露施工」の方法をご紹介します。 -
防草砂(土)を施工する方法
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固まるタイプの防草土(砂)は、敷きならして水をかけるだけの簡単施工で雑草の発生を防止することができます!地面を固めるため、チガヤなどの葉先の尖った雑草も効果的に防止することができます。防草シートよりも景観に馴染みやすく自然な見た目に仕上がるのがメリットです。
防草砂(土)のデメリット
固まる防草砂(土)のデメリットは、コンクリートやアスファルトに比べて強度が低いことです。人が頻繁に出入りする場所や駐車場等で使用すると、ひび割れてしまう可能性があるため注意が必要です。また、日当たりの悪い場所に施工すると、商品によってはコケやカビが発生する場合があります。
チガヤの雑草対策方法まとめ
効果持続期間 | 特徴 | |
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除草剤 | 約3か月~半年 |
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防草シート | 約10年 |
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防草土 | 約10年 |
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おすすめ!
とにかくチガヤの発生を抑えたい方は、除草剤を散布しチガヤを駆除した後に、防草シートを施工する方法がおすすめです。この方法だと約10年間もの間雑草処理の手間を省くことができます。
しかし、とにかく繁殖力の高いチガヤは強度の低い防草シートでは突き抜けてしまうため、チガヤに対応した商品を選ぶことが大切です。
固まるタイプの防草土も高い強度でチガヤを抑えることができますが、防草シートに比べてコストがかかるため、自然な景観にこだわりたい方におすすめです。
チガヤの雑草対策に
おすすめの防草シートは
こちら!
チガヤを抑える防草シートの選び方
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STEP1 絶対条件は突き抜け強度
防草シートでチガヤの発生を抑えるためには、突き抜け強度が絶対条件です。これが弱いと、すぐにチガヤがシートを貫通してしまいます。防草シートを選ぶ時には、「チガヤ対応」「強雑草対応」などの表記を目安に選んでください。
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STEP2 曝露施工か下地施工か
防草シートには、シートをむき出しで施工する「曝露施工」と、防草シートを敷いた上から砂利や人工芝を施工する「下地施工」の2種類があります。曝露施工で施工する場合は紫外線にさらされるため、下地施工用の防草シートを使用してしまうと紫外線劣化でボロボロになってしまう可能性があるので注意しましょう。
チガヤの貫通にも耐えられる!
強度抜群の防草シートラインナップ
曝露施工用防草シート
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コスパ最強の高密度防草シート
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安定した品質の国内メーカー防草シート
国内メーカーの高密度防草シートです。公共工事での施工実績多数で安定した品質!葉先の尖ったチガヤの突き抜けも防止します!
1m×50m巻 税込37,400円/本不織布2層構造 耐用年数約10年 日本製 -
表面が平滑で
落ち葉や砂埃のお手入れ楽々!高密度不織布でできた防草シート。2層構造の防草シートよりも表面が平滑でお手入れしやすいのが特徴です。透水性にも優れています。
1m×50m巻 税込27,676円/本不織布 耐用年数約8~10年 日本製