抗ウイルス壁紙が効果を発揮しやすいウイルスとは 感染対策しやすいウイルスの種類
抗ウイルス機能の壁紙は、どのウイルスに対しても同じ効果を発揮するわけではなく、ウイルスの種類によって効果が表れる時間が異なります。抗ウイルス壁紙の効果は、インフルエンザウイルスやコロナウイルスなどには比較的早く、ノロウイルスには時間をかけてウイルスの不活化を行います。
ウイルスは大きく分けると2種類
エンベロープの有無で分類
抗ウイルスの観点からみると、感染対策しやすいウイルスとそうでないものの2種類があります。それは、ウイルスが、「エンベロープ」という外側の膜を持っているかどうかです。
このエンベロープの有無によって、抗ウイルスの効果が全く異なってきます。
抗ウイルス機能が働きやすいウイルスの種類
効果が出やすいのはエンベロープ有のタイプ
エンベロープは破壊しやすく、それが壊れるだけでウイルスとしての機能はまったく失われます。つまり、「エンベロープ」があるウイルスの方が、抗ウイルスの機能が働きやすいのです。
エンベロープがあるウイルスには抗ウイルスの機能が早い段階で発揮され、高いウイルス感染対策効果を得られます。
一方エンベロープのないウイルスに対しては、全く効果がないわけではなく、時間はかかりますが、ゆっくりとウイルスの感染対策を行います。
アルコール消毒の場合にも同様で、エンベロープのないウイルスは感染対策されにくく、早く蒸発してしまうアルコール除菌ではあまり効果がないことも。
しかし、アルコールを酸性もしくはアルカリ性にすることで、このエンベロープを持たないウイルスに対しても感染対策の効果があるようになります。そのため、除菌アルコールの製品は「酸性アルコール」もしくは「アルカリ性アルコール」のどちらかが使用されています。
空間の除菌には「次亜塩素酸ナトリウム」などが両方のウイルスに対して効果を発揮します。
抗ウイルス試験においては、2種類のウイルスで実験を行っています。
1つがエンベロープを持つインフルエンザウイルス。もう1つがエンベロープを持たないネコカリシウイルス。
感染対策しにくいウイルスでも、2時間で99.99%以上のウイルスが感染対策しています。(1.0E+3は1,000、1.0E+8は100,000,000という意味)
一方、抗ウイルス機能がなければ、8時間経過しても10%以上のウイルスが残っています。
中国で発生した新型肺炎
コロナウイルス「COVID-19」は感染対策しやすいタイプ
コロナウイルス「COVID-19」は、エンベロープを持つタイプ。そのため、これまでの実験結果を照らし合わせると感染対策しやすいウイルスのグループに属します。
ただし、一般的にコロナウイルスの外膜の形はインフルエンザ等の普通のエンベロープをもつウイルスより独特で、大きな突起状のものがあるため、同等の効果が得られるかは不明です。
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