ウレタン選びの参考に。 ウレタンフォームの弾力性を比較!
ソファーや椅子の張り替えと同時に、中のウレタンフォーム(クッション材)も入れ替える方が多いと思います。でも、クッション材にはいろいろな硬さがあり、人によって座り心地の好みも違います。クッション材を購入するときに、素材の写真だけを見て選ぶのは、硬さや弾力の具合が分からないので、なかなか難しいものですよね。そこで、ウレタンスポンジ商品の中から、クッション材としてよく使われている5種類の硬さ・やわらかさを比較してみました!
比較内容
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ウレタンクッション材5種類に、2.7kgのレンガを乗せた場合のそれぞれの沈み込み具合を比較します。クッション材の厚みはそれぞれ5cm。レンガとクッション材の接触する面積は縦10cm、横5.8cmとします。
イメージとしては30cm四方の座面に、42kgの体重がかかった凹み具合になります。
それぞれの特長と沈み具合を比較していきましょう。
#80チップウレタン単層タイプ
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粉砕したウレタンに接着剤を混ぜ込み、熱圧縮で再形成させたもの。弾力があり、硬めの座り心地です。10mm厚~50mm厚まで厚みのバリエーションがあります。
用途:ソファーやマットレスの芯材など
- 結果
- レンガを乗せても、ほとんど沈み込みませんでした。見た目でも変化がなく、レンガが上に乗っているような状態です。しっかりとレンガの重みを支えています。
#80チップウレタン+片面高弾性ウレタン
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#80チップウレタンと高弾性ウレタンの2層構造になっています。表面の高弾性ウレタンにより、チップウレタンだけのものより座り心地がやわらかく感じられます。
用途:椅子やソファーの座面、ベットマットなど
- 結果
- 表面の高弾性ウレタンが半分ほど沈み込みましたが、チップウレタンの部分はへこむことなく、しっかりとレンガの重みを支えています。
軽量半硬質スポンジ
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しっかりとした硬さのウレタンスポンジです。体の沈み込みが少ないのが特長でしっかりと体重を支えます。
用途:整体院などの施術用ベッドやフロアクッションの芯材など
- 結果
- レンガを乗せても、ほとんど沈み込みません。カチカチというわけではなく、強くレンガの重みを押し返しているような感じでした。
低反発スポンジ単層タイプ
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柔らかく、重みを加えるとゆっくり沈み込み、形に合わせてしなやかにフィットします。
用途:低反発マットレスやデスクチェアーなど
- 結果
- レンガを乗せ始めると同時に、レンガの角に沿ってスポンジが下に沈み込む様子がわかり、レンガの側面に沿って形が変化しています。
ウレタンスポンジ緩衝材 ECK-1
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柔らかく、ふんわりとした弾力です。価格が安く扱いやすいので、梱包材からクッション材まで幅広い用途で使われています。
用途:枕や座布団の中身や梱包時の保護シートなど
- 結果
- 比較的沈み込みは浅めですが、レンガの角に沿ってスポンジの形が変化し、重みで沈み込んだ分、横にスポンジが張り出ているのがわかります。
比較結果のまとめ
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軽量半硬質
スポンジ -
#80チップウレタン
単層タイプ -
#80チップウレタン
+片面高弾性ウレタン -
ウレタンスポンジ
緩衝材 ECK-1 -
低反発スポンジ
単層タイプ
一番沈み込みがなかったのは軽量半硬質スポンジで、硬めのウレタンフォームをお求めの場合におすすめです。柔らかめで汎用性の高いウレタンフォームをお求めの場合は、ウレタンスポンジ緩衝材がおすすめと言えます。
どのウレタンスポンジ商品も、10mm~50mmまでの厚みから選べる大判タイプです。用途に合わせて種類やサイズを選んでくださいね。
おまけの比較実験
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DIY用途で大人気!50cm角の
張替え用ウレタンでも試してみました!適度な弾力のチップウレタン層と、やわらかいウレタンスポンジ層の2層構造になった、椅子の張替えに便利な50cm角ウレタン。やわらかい質感の通常タイプと低反発タイプに、同じレンガを乗せて沈み込み具合を見てみました。2層それぞれの厚みが違うので、厳密には比較できませんが、下のチップウレタン層がしっかりと重みを支えているのが分かります。
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通常タイプ
スポンジ層5mm+チップウレタン層15mmの2層タイプ。薄いスポンジ層は重みでほぼ沈み込んでしまいますが、その下のチップウレタン層で重みをしっかり支えています。
税込583円/枚 -
低反発タイプ
低反発層10mm+チップウレタン層10mmの2層タイプ。低反発層は重みに合わせて沈み込みますが、チップ部分はしっかりと重みを支えています。長時間座るデスクチェアにおすすめ。
税込734円/枚
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