タイルのお手入れ方法
タイルは変色や経年劣化などが起こらず、長く楽しめる建材です。タイル自体にメンテナンスは必要ありませんが、付着汚れによってせっかく頑張って施工したタイルが汚れていくなんて悲しすぎませんか?使用場所や汚れの種類に適したお手入れ方法でタイルの美しさをキープしましょう!
施工箇所別のお手入れ方法
キッチン
-
キッチンバックの汚れは食用油や調味料、洗い水の飛沫などが主な原因です。時間の経過やガス器具などから発生する熱で変質、硬化し、落ちにくくなります。
【対処法】タイル表面の付着汚れは拭き掃除用の中性洗剤などで洗浄してください。既に硬化して取れにくい汚れはスポンジに液体クレンザーを付けてこすり洗いをしてください。(強くこすりすぎると表面を傷つけますのでご注意ください。)
目地に付着した汚れは歯ブラシなどに洗剤を付けて軽くこすり落としてください。
トイレ
-
トイレの目地の黄ばんだ汚れは尿の飛散を放置したことによるものです。放置により発生した雑菌が繁殖しアンモニアや有機物、尿石を発生させることが原因です。
【対処法】日常のこまめなお手入れが最も有効な方法ですが、既に固着した汚れについては、トイレ用洗剤、漂白剤などを用いて洗浄してください。黒い目地汚れはカビです。カビ取り用洗剤を使用し取り除いてください。
【ご注意】トイレ用洗剤(酸性)と漂白剤(塩素系)を混ぜると塩素ガスが発生して大変危険です。絶対に併用しないでください。
浴室
-
脂質や垢、石鹸、シャンプーなどの泡、湯垢などの付着によるカビやぬめりが原因です。
【ご注意】カビ取り洗剤を使用する場合は十分な換気を行ってください。塩素系洗浄液と酸性の洗浄液を合わせて使用しないでください。また、不織布ナイロンブラシや液体クレンザーには研磨粒子の入ったものがあるため、目立たない所で確認してから使用してください。
- 【対処法】
- 日常的に入浴後は窓を開けて換気し、湿気をこもらせないこと、石鹸やシャンプーの泡を洗い流しておくとお掃除が楽になります。
- ■湯垢・ぬめり
- 浴室用中性洗剤をかけスポンジなどでこすってください。しばらく放置した後、十分な水で洗い流し、触って確認してください。
- ■中性洗剤で取れない汚れ
- 石鹸かすなどの汚れが付着した上に、水滴が付着したまま放置するとうっすら白い汚れとなります。この汚れは「金属石鹸」と呼ばれるもので、一度付着すると中性洗剤では落ちにくくなります。液体のクリームクレンザーを布につけ、こすって落としてください。
- ■目地のカビ
- 目地は表面が多孔質の為汚れを吸着しやすく、カビが発生しやすい部分です。セメント系目地材で貼った場合は、施工後1年程度はセメントのアルカリ成分でカビの発生が抑えられます。発生したカビにはカビ取り剤をかけてしばらく放置した後に水で洗い流してください。頑固な汚れは歯ブラシなどでこすってください。
玄関・ポーチ
-
玄関やポーチの汚れは、靴についた土や汚れた雨水など外から持ち込んだものがほとんどです。
【対処法】■泥汚れ壁の場合は水拭き、床はほうきで掃きとった後、水洗いして下さい。
■ガム金べら等で削り取った後、ベンジン等で拭き取って下さい。
■ペンキ・靴墨・口紅など汚れを広げないよう注意しベンジン等で拭き取って下さい。
■油脂洗剤・クレンザー等を用いて洗って下さい。
■セメント・モルタル固まりを削り取った後、塩酸の20~30倍液で洗って下さい。
補修方法
-
タイルのひび割れ
ひび割れ部分にタイルの色に合ったエポキシ系接着剤をすりこみ、表面についた余計なボンドが乾かないうちに拭き取ってください。
-
タイルの剥がれ
タイルが剥がれてしまった場合は、きれいに張り付ける為、剥がれた部分を削って平らにします。エポキシ系接着剤やタイル補修用接着剤を使って再度タイルを貼り付けてください。
-
目地の補修
目地だけがボロボロになってしまった場合は、浮いている目地をマイナスドライバーなどでかきとり周りを養生し、タイル用目地セメントで補修してください。
タイル教室
-
豆知識
-
施工方法
-
その他おすすめコンテンツ