
優れた吸音効果で快適な音環境を実現! 吸音パネル「サイレントウッドパネル」の施工方法
壁に貼るだけで優れた吸音効果を発揮するサイレントウッドパネルの施工方法を詳しく解説します。軽量で扱いやすく、両面テープと接着剤で施工可能!高機能でおしゃれな壁面をDIYしましょう!
80%以上の吸音率を発揮する
高機能吸音パネル

サイレントウッドパネルは、裏面のクッション材と表面の木質部分を組み合わせたデザインが特徴です。スタイリッシュな見た目に加え、高い吸音性能も兼ね備えています。
人が不快だと感じる2,000~4,000Hzの周波数帯において、80%以上の吸音率を実現!生活音をしっかり吸収するので騒音対策にも効果的です。
サイレントウッドパネルは、
設置面積が広くなるほど吸音効果が高まります。
お部屋の用途や仕上がりのイメージに合わせて、
最適なサイズをお選びください。
サイレントウッドパネルを
施工できる場所
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- 壁紙
- 石膏ボード、合板、ベニヤ板
- 塗装された壁
- 化粧ボード、ガラス、プラスチック、金属等平滑な面
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- 凹凸の強い面
(表面の柄のエンボスが大きい面) - 油分のある面
- 砂壁、土壁、珪藻土壁、漆喰壁
- 湾曲している面
- その他両面テープが付きにくい面
- 凹凸の強い面
既存の壁紙を剥がしてから
施工しましょう
■撥水・防汚などの機能性壁紙やエンボス(凹凸)の強い壁紙
両面テープが付きにくい場合があります。
■劣化により、壁紙が浮いたり剥がれたりしている場合
パネルが壁紙ごとはがれてしまう可能性があります。
※上記以外でも目立たない場所で両面テープを試し貼りしてしっかりと密着するかご確認の上、施工してください。
使用する道具・準備するもの
※両面テープや接着剤の種類・使用量は参考例です。下地の状態によって適切な方法が異なるため、実際の状況に合わせて調整してください。
※今回使用するPX8000はポリエチレン・ポリプロピレン・フッ素樹脂・天然大理石には使用できませんのでご注意ください。
基本の施工方法
(壁一面に貼る場合)
今回は、一般的な住宅の壁の高さに合う
2430mmのサイレントウッドパネルを
壁紙の上から施工します。

壁の高さに合わせてパネルをカット
壁の高さとパネルの長さが合わない場合や、貼り始めのパネルの幅を調整したい場合は、手ノコや丸ノコ、押切りを使用してカットしましょう。
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手ノコを使用する場合
手ノコでカットすると、クッション材がズレて位置が揃わないことがありますので、クッション部分と木材部分を別々にカットしましょう。
初めに裏面からクッション材をカッターでカットした後、表面から手ノコで木質部分をカットするときれいに仕上がります。
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丸ノコや押切りを使用する場合
木質部分とクッション部分をまとめて一度にカットすることが可能です。プロの業者様や、DIY上級者におすすめのカット方法です。
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クッション部分のみの場合は、
カッターで簡単にカットできますクッション部分は柔らかいため、カッターで簡単にカットできます。カットをスムーズにするために、クッション部分でカットできるように割り付けを工夫するのもおすすめです。

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カットライン上にタッカー針がないか確認しましょう
吸音パネルの裏面には、クッション部分を固定するためにタッカー針が使われています。
カットライン上にタッカー針があると、切断できないため、事前に確認しましょう。タッカー針はしっかり固定されているため、取り除くのは困難です。
カットライン上に針がある場合は、割付を調整してカット位置をずらしましょう。
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タッカー針の固定位置と離れた場所でカットする場合
カット位置がタッカー針の固定位置から遠すぎる場合は、クッション部分と木質部分がめくれやすくなります。裏側からビスなどで固定して補強しましょう。

壁の端から貼り進める
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壁パネルの本接着用。接着力は高いですが、完全に硬化するまでに時間がかかります。
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接着剤が完全に硬化するまでの間、仮固定するために使用します。
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パネルの裏面に両面テープを貼ります。左右の端から2~3cm内側に貼り、その間は30cm間隔で均等に貼りましょう。
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両面テープの剥離紙を剥がして、両面テープの間に接着剤を塗布します。
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1.剥がれやすい、パネルの端部分にしっかりと接着剤を塗布しましょう。
2.接着剤の厚みが両面テープ(約1.2mm厚)よりも薄いと、壁にしっかりと接着しません。接着剤は両面テープより厚くなるようにしましょう。

両面テープや接着剤の量を
調整しましょう
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例えば、壁がたわんでいる場合
古い建物では、壁面がまっすぐでなく、たわんでいることがあります。
その場合、壁面パネルが反発する力で仮止め用の両面テープが剥がれやすくなるため、両面テープを多めに貼り付けるなどして調整する必要があります。
※接着剤は約30分で硬化します。硬化するまでの間、
パネルをしっかり固定できるよう、両面テープの量を調整しましょう。
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クッション材が長めになっている端を、貼り進める方向に向けて一枚目を貼り付けます。
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2枚目以降はパネルの端の凹凸(サネ)を合わせながら貼っていきます。
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まずは下部のサネ部分をしっかりと合わせます。
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その後に、上部もサネを合わせ、両面テープがしっかりと下地に貼り付くように全体を押し付けて固定します。
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最後の一枚まで貼り進めたら、残った壁の長さを測ります。サネの重ね合わせを考慮し、パネル裏面のクッション材の端を基準にしてカットしましょう。
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最後の一枚を貼り付けて施工完了です。

微調整することで
きれいに仕上がります
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サイレントウッドパネルは、木質の格子が縦に並ぶデザインのため、パネルの継ぎ目部分で幅が1mm程度ずれても目立ちにくいのが特長です。
その特性を活かし、重ね幅を調整することで、わずかにサイズやパネルの角度の微調整ができ、細部まで美しく仕上げることができます。
壁がゆがんでいる場合
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古い建物では壁が床面に対して垂直ではない場合があります。そのため、貼り始めの壁際に合わせて貼り進めると、最後の列でパネルと壁の角度がずれてしまいます。
このような場合は、サネの重ね幅を調整しながら貼り進め、少しずつ角度を調整することで、最後の列を壁と平行に仕上げることができます。施工の際には、壁の状況を確認しながら全体のバランスを見て微調整しましょう。
最終の列幅が小さくなりすぎる場合
最後の一枚の列は、壁にぴったりと納まるように幅をカットする必要がありますが、残りの壁の幅が狭くなりすぎると、パネルをカットするのが難しくなります。そのような場合は、残りの数枚で重ね幅を調整することでパネルをカットすることなく、納めることができる場合があります。
例えば、最後の列の幅が1cm余る場合、残り10枚ほどの時点から重ね幅を1mmずつ調整することできれいに納めることができます。
また、サイレントウッドパネルはクッション部分のカットが簡単です。そのため、クッション部分でカットできるよう、重ね幅を調整するのもおすすめです。

専用見切り材で
部分貼りもきれいに仕上がる!

Sサイズのサイレントウッドパネルは、部分貼りにも最適です。
本体にぴったりはまる専用見切り材もご用意しているので、パネル上部も美しく仕上げることができます。
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全面貼りと同様に壁面にパネルを貼り付けます。
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端のパネルは、はみ出たフェルト部分が目立たないように切り取りましょう。
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見切り材はこのように納まります。
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まず、壁に接する部分に両面テープを貼り付けます。見切り材の上部に沿って両面テープを貼り付けてから、フチに刃を沿わせるようにはみ出した部分をカットしましょう。
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両面テープの剥離紙を剥がし、パネルの断面と接する部分に接着剤を塗布します。
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パネルに合わせて見切り材をはめ込み、しっかりと押さえて施工完了です。
きれいに納める方法
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見切り材は、壁の長さに合わせてつなぎ合わせていく施工を想定しているため、小口には化粧材が貼られていません。そのため、切り口から基材が見える仕様となっています。
壁の一部分だけパネルを貼る場合、端部の仕上げを工夫することで、小口をきれいに納められます。
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まず、見切り材の端を斜め45度に2か所カットします。
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切り口を合わせて接着剤で固定することで、化粧材のついた面が小口に来るように調整できます。

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