ソフト巾木の素材
あまり知られていることのない、ソフト巾木の素材や特長、施工時、施工後の注意点などをまとめました。
ソフト巾木は何でできているの?
ソフト巾木は塩化ビニルからできており、塩化ビニルの中でも軟質塩ビ製品に分類されます。軟質塩化ビニルとは製造過程で酸やアルコールなどから合成された可塑剤が加えられた、柔らかい質感の塩化ビニルです。軟質塩化ビニルは壁紙をはじめ、クッションフロアやタイルカーペットなど、幅広いDIY商品に使用されています。
軟質塩ビの特長は?
柔らかい
入隅や出隅など、直角面に折り曲げて貼り付けることができます。
着色やプリントが容易
製造工程で色素を練り込み、様々な色を付けたり、表面に柄をプリントすることができます。
耐薬・耐油性に優れる
薬品や油分に強く、汚れが付着しても洗剤などでふき取ることができます。
機能性を付加できる
製造工程で抗菌剤などを練り込むことにより、抗菌性などの機能を持たせることが可能です。
さまざまな特長のあるソフト巾木ですが、短所としては、低温時に固くなるので施工性が悪くなるという点があります。 それを補うために低温時は、ソフト巾木をドライヤーなどで温めながら折り曲げる作業を行う場合があります。
F☆☆☆☆ソフト巾木の素材の安全性
医療用にも使用される軟質塩ビ
シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドの発散がほとんどない、F☆☆☆☆等級基準をクリアしています。ソフト巾木に使用されている軟質塩化ビニルは医療用の輸血バックなどにも使用されている安全性の確認された素材です。
ソフト巾木の注意点と対策を知りたい
低温時の取り扱い
低温環境下ではソフト巾木が硬化し、入隅や出隅部分の施工時に割れが起こる可能性があります。
施工時に気温や室温が低い場合、ソフト巾木をドライヤーで温めながら施工しましょう。
施工環境
ソフト巾木は高温の環境にさらされると熱で変形してしまうことがあります。高温になる場所には施工できません。
ストーブなど高温になりやすいものはソフト巾木から離して使用しましょう。
経年による変質
長期間何かに密着した環境下では、ソフト巾木に含まれる成分が密着したものに付着してしまうことがあります。
家具などがソフト巾木に密着しないよう少し隙間をあけて置きましょう。
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