薄くて軽い!本物の石を自由に楽しめる内装・外装材 天然石シートとは?
天然石シートは、薄く剥がした本物の石材をシート状に加工した建築材料で、ストーンタイル・シートストーンなどとも呼ばれます。内装・屋外・水まわりなど様々な場所に施工が可能。薄く柔軟性があるため、ハサミでの切断や湾曲面にも対応OK!天然石の持つ重厚な質感と自然が生み出した素材そのままのデザインを楽しむことができます。
天然石シートってどんなもの?
本物の石をスライスして薄い板材に
加工した内外装の仕上げ材
天然石シートとは、一般的に天然石(堆積岩・粘板岩など)を特殊な技術で薄くスライスしたものを樹脂などの基材に貼り合わせて厚さ1~3mm程のシート状に加工した建築材料です。主に、内外装・壁面装飾・家具のリメイク等に使われています。マットな質感や光沢感、ユニークな模様など一枚一枚表情の異なる本物の石の質感そのままのデザインを楽しむことができます。一番の特長は、石製品なのに薄く柔軟性があること。そのため万能ハサミ等で切断ができます。
天然石シートの種類には、屋外や水まわりにも施工できるハードタイプと、より扱いやすいソフトタイプがあり、ボンドで貼り付けて施工するのが一般的ですが、裏面に粘着剤が付いた簡単DIY向けタイプもあります。
今まで石材での施工ができなかった場所にも対応でき、空間づくりの自由度を広げてくれる材料です。
天然石シートの種類
屋外や水まわりにも施工できるハードタイプ、
より扱いやすいソフトタイプ、
厚みのある軽量ボードタイプなど
様々な種類があります。
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ハードタイプ
耐候性・耐熱性・耐水性に優れ、水まわりや土間、屋外にも使用が可能。柔軟性はありますが比較的硬めの材質で、厚さは約1~3mmです。石の種類によっては万能バサミで切りにくいものもあります。
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ソフトタイプ
ハードタイプと比べて切ったり曲げたりするのが簡単な扱いやすい材質で、厚さは約0.5~1.5mm厚です。内装、家具のリメイクにおすすめです。水まわり・屋外には使用できません。
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軽量ボードタイプ
難燃性のある発泡ポリエチレンフォームを基材とした約8.5mm厚の軽量ボードです。断熱&防音効果が期待できます。RESTAで扱うこちらのタイプは、裏面粘着剤付きの簡易施工タイプになります。
天然石シートの見た目・質感
石の種類によって、マットな質感、
ギラギラとした光沢感、ザラザラ・ゴツゴツした
石特有の凹凸など、見た目の印象や質感は様々です。
質感の違いは大きく分けて2タイプ
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マットな質感のクレイ(粘土質)タイプ
比較的サラッとしたマットな質感が特徴で、粘土質の粒子が重なって長い年月をかけてできたユニークな模様を楽しむこともできます。和洋問わず使える落ち着いた色合いのものが多くあります。
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パール感のあるマイカ(雲母)タイプ
クレイタイプよりも凹凸が粗めのザラザラ・ゴツゴツした手触りで、パール感・光沢感があるのが特徴です。重厚なイメージで高級感のある空間を演出してくれます。石の特性上、部分的に剥がれやすいものもあります。
色柄の見た目は一枚一枚表情が異なる
唯一無二のデザイン
天然石は自然が生んだ
風合いそのままの素材であるため、
一枚一枚の表情が異なり、同品番のシートでも
色柄に個体差があります。
その見え方の差は自然が生んだ天然石ならではの
デザインとしてお楽しみいただけます。
※ここで紹介する色柄の差は、
ストーンベニアの一例です。
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STP-22 サンドベージュ
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STP-24 ブラッククリーク
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STP-32 ロックシェード
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STP-33 バーニングフォレスト
天然石シートの施工について
ボンドで貼り付けて施工するのが一般的ですが、
裏面に粘着剤が付いた簡単DIY向けタイプもあります。
ボンド施工タイプは、比較的DIY上級者・
セミプロ向けの材料になります。
ボンドで貼り付けるタイプと、
粘着剤付きタイプがあります
DIY上級者向け!本格的なボンド施工
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施工難易度 ★★★★☆
くし目ゴテを使って下地にボンドを塗布し、天然石シートを貼り付け、ゴムハンマーやウレタンローラー等でしっかり圧着して施工します。ボンドで容易に貼ることができる材料ですが、現場の状況や下地の種類によっては、多少の専門知識が必要になる場合があり、比較的施工の難易度は高くなります。
天然石シートは、温めることでより柔軟になる特性があり、特に曲面貼り等の施工性がアップします。 -
推奨ボンド
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ボンド施工の天然石シート
ボンド不要!裏面粘着剤付きの簡単DIY
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施工難易度 ★★☆☆☆
裏面が粘着剤付きシートになっているため、剥離紙を剥がして貼るだけの簡単施工。ボンド不要なので手軽に天然石デザインでインテリアを演出することができます。凹凸の少ない壁紙の上にも貼れます。
※屋外・水まわりには使用できません。粘着剤付き天然石シート
カット(切断)の方法
天然石シートは、柔らかく万能バサミで切れる薄さが
特長ですが、石の種類・厚みによって
ハサミでのカットが困難な場合があり、その場合は、
金ノコ等を使用して切断します。
※ハードタイプは、
一般的なハサミ・カッターの使用不可。
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万能(金切り)バサミでカット
ハードタイプの場合、万能バサミ(金切りバサミ)を使ってカットすることができます。比較的、細かい部分の切断に有効です。石の種類によって厚みや硬さのあるもの、また、長い直線カットなどはハサミでの切断が難しい場合もありますのでノコギリとの併用をおすすめします。
ソフトタイプは、普通のハサミで簡単にカットできます。 -
金属用ノコギリでカット
万能バサミでのカットが難しい場合は、金ノコでカットします。現場によっては電動工具を使用する方が作業性が高まる場合もあります。ノコギリやグラインダー等を使用する場合は、ゴーグル・マスク等を着用の上、紛塵に注意が必要です。
様々な場所に施工できます
天然石シートは一般住宅の内装、
店舗・オフィスデザインなど
様々な場所に取り入れることができます。
ハードタイプは、防水性・耐候性・耐熱性に
優れるため、水まわり・
土間・屋外にも施工できます。
また、柔軟性がある「曲がる石」として
曲面貼りもOK!(※レコストーンを除く)
硬く重量のある従来の石製品ではできなかった
天然石デザインを自由に表現することができます。
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内装・インテリア
リビング・玄関の壁・ワークスペース・趣味部屋などのアクセントウォールや、オフィスデザインなどオシャレな石壁を演出できます。
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外装・エクステリア
ハードタイプは耐候性・耐水性があるため、エクステリアの装飾(外装)として屋外でも使用可能です。
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土間・水まわり・店舗など
ハードタイプは耐水性があるため、洗面所・土間・飲食店など水のかかる場所へも施工できます。
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湾曲した壁面
天然石シートは、薄く曲げることができるため、湾曲した面にも貼ることができます。
※曲面貼りの場合、初期粘着力の高い速乾ボンドの使用をおすすめします。
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天然石シートは建築基準法において認定された防火材料ではありません。内装制限のかかる場所(住宅キッチンのコンロ周り等)には施工できませんのでご注意ください。