後悔のない製品選びの参考に!日本製ロールスクリーンと
海外製の違い
ロールスクリーンは国内メーカー品から海外製品まで、機能性や価格帯も様々なタイプが販売されています。このページでは、ロールスクリーンの品質や性能の違いについて詳しく解説していきます。後悔しないロールスクリーン選びのために、是非参考にしてみて下さい。
国内メーカー「ニチベイ」「TOSO」「タチカワブラインド」やRESTAオリジナルの日本製ロールスクリーン「lifiro」は、機構部の仕様・生地・取り付け部品等、各メーカーのこだわりが詰まった製品。最近よく見かける海外製の安価なタイプとどのような違いがあるのか見ていきましょう!
ロールスクリーンの
機構部(メカ部分)の違い
まずはロールスクリーンの心臓部ともいえる
機構部(巻取り部)の違いについて解説していきます。
見た目の良さだけで選んでしまいがちですが、
実は知っておいた方が良いポイントがあります。
海外製ロールスクリーンは
機構部がコンパクト
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海外製のものはロールスクリーンの機構部(製品上部の生地を巻き取る部分)がコンパクトな設計になっていて、見た目がスマートです。
見た目の良さから人気が高いのですが、実は落とし穴も。
このコンパクトな機構部は価格を抑えるための単純構造によるものが多く、製作できるサイズに限りが出ます。
大体幅が1800mm超えてくると負荷に耐えられない構造にっており、海外製の安価なタイプは小さめの既製サイズ品が多いのはこのためです。
日本製ロールスクリーンは
サイズに適した機構部に
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一方、国内メーカーが製造する日本製のロールスクリーンは、小さいサイズにはそれに適した小さい機構部を。大きいサイズにはそれに対応できる耐久性を持った機構部を使用します。
広幅に対応したタイプでは幅3000mmまで製造可能な製品もあり、現代住宅の窓に合わせた改良がなされています。
また機構部の細かな部材は国内製造されている場合が多く、もちろん製品の組み立ても国内です。
長期間使用しても製品の土台となる機構部がたわんだり、巻き上げ性能が落ちないように設計されています。
ロールスクリーンの
操作性の違い
続いてロールスクリーンの操作性や、
操作方法の選択肢についてもお話していきます。
特に開閉頻度が高い窓に取り付ける場合は
スムーズな操作性も大事なポイントです。
巻き上がりの衝撃を抑える
スプリング式
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国内メーカーの日本製ロールスクリーンは、自動でスクリーンが巻き上がる「スプリング」があるタイプ(プルコード操作式等)の欠点をカバーするための機構が備わっています。
ダブルブレーキ機能と呼ばれるもので、スクリーンが一番上まで巻き上がった際に直前で速度が低下し、機構部に衝撃を与えないようにできています。海外製の安価なロールスクリーンではこの機能がほぼ無いため、スクリーン下部のボトムバーが機構部に直撃した際の衝突音が気になります。
またそれだけでなく、衝突を繰り返すことによって機構部の耐久性にも問題が出る場合があります。
大きな窓にはギア付きの
チェーン式が必要
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ロールスクリーンでは、樹脂製のボールチェーンで操作するタイプも良く見かけると思います。
このチェーン操作式のタイプも、日本製ロールスクリーンの場合は操作しやすい工夫があります。
チェーン操作式はチェーンを下に引く動作によって、上部のローラーパイプがクルクルと回転してスクリーンを巻き上げていく単純な構造です。日本製ロールスクリーンでは、このローラーパイプの回転を補助するギアが備わっているタイプがあり、大きなサイズのロールスクリーンでも軽い力でスイスイと開閉操作が可能になっています。
このギアが無い場合、開閉操作時に力が必要だったり、スクリーンの動く範囲が小さく何度もチェーンを引く動作をしなければいけません。
日本製ロールスクリーンは
豊富な操作方法が選べる
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海外製の安価なロールスクリーンの場合、「プルコード操作式」か「チェーン操作式」の製品がほとんどです。
プルコード式は操作する場所が製品下部のため、床まである大きな窓に付けた場合は、毎回しゃがんで操作するのが大変です。
そのため大きな窓にはチェーン式を選択するのが一般的ですが、このチェーンはループ状になっているため、小さなお子さまやペットが引っかかる危険性があります。国内メーカーの日本製ロールスクリーンは、これらの操作方法に変わる安全性や操作性に優れたタイプを選ぶことができます。
住宅に最適な製品タイプが選択できるのも、日本製ロールスクリーンの良さの一つですね。
ロールスクリーンの
巻き乱れについて
ロールスクリーンには巻き乱れが起こることをご存じでしょうか。
上下開閉を繰り返すうちに少しずつ巻取りが横にズレていってしまうことがあります。
ロールスクリーンの巻き乱れは故障の原因にもなるため注意が必要です。
海外製はスクリーンが
機構部の端まである
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海外製の安価なロールスクリーンは、よく見るとスクリーンがローラーパイプの端ギリギリまで巻かれているものが多数あります。
窓枠内側に付けた際には、スクリーンと窓枠との隙間が狭くなるため、一見メリットのように思えるのですが、実はこのスクリーンの幅の取り方によって巻き乱れが頻繁に起こる原因となる場合があるんです。ロールスクリーンは製品の構造上どうしても巻き乱れが起きやすくなります。スクリーンを巻き上げた時に少しずつズレてパイプの端に接触してしまうと、スクリーン端部が傷んだり、開閉操作が鈍くなる、または開閉できなくなることがあります。
日本製は隙間を抑えつつ
巻き乱れを起こしにくいよう調整
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国内メーカーのロールスクリーンは、ローラーパイプ幅に対する最適なスクリーン幅について、かなり細かな計算がなされています。
もちろん、意匠性のため窓枠とスクリーン間の隙間はできる限り抑えつつ、スクリーンの巻き乱れやヨレが起こりにくいベストなサイズを割り出して製造しています。
この計算は、国内メーカーの長年の歴史の中で、製造・テストを繰り返し行ったことで得られたものなんですね。さらに、万が一巻き乱れが発生した場合に備え、ローラーパイプに貼り付けることで巻きの偏りを改善する「巻きズレ防止シール」も本体に付属します。
ロールスクリーンの生地の違い
ロールスクリーンは基本的にポリエステル100%の生地が使用されますが、
その加工や処理の違いによっても性能に差がでます。
製品によってさらに「遮光」や「遮熱」など機能性が付加されたものもありますが、
今回は生地の作り自体の違いに着目していきましょう。
そもそもロールスクリーンの
生地とは?
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ロールスクリーンの生地は、布地のカーテンで使用されるものとは少し違い、滑らかでハリのあるものが採用されます。
ロールスクリーンの生地で大切なのは平面性です。生地に張りを持たせるために樹脂加工や熱処理がなされていて、この加工によって生地の歪みが少なく、平面的で巻き上がりがスムーズになります。
平面性・端処理の精密さに違いが出る
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国内メーカー品は、生地に関する品質管理も徹底されていて、長期間使用しても問題ない耐久性を持っています。
安価な海外製の一部のロールスクリーンでは、生地の張りや平面性を保つための樹脂加工の層が、日本製品と比べて薄く、また端の熱処理が甘い場合があります。
樹脂層を薄くすることでコストダウンにはなりますが、その分生地にシワができやすくなったり、生地端が傷んだり、スムーズな開閉ができなくなることも。生地の違いは見た目ではなかなか気付かない部分ですが、実はロールスクリーンの性能を左右する大きなポイントです。
国内メーカー品は全て
防炎・F☆☆☆☆認定の生地
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国内メーカー品は、基本的にほぼすべての製品でF☆☆☆☆・防炎認定された生地を使用しています。
公共施設や高層マンションでは防炎認定品が必須のため、場所を選ばず使用できるものメリットの一つです。海外製のロールスクリーンは日本基準の防炎認定が取れていない生地が多いため、設置場所には注意する必要があります。
ロールスクリーンの
取り付けの違い
ロールスクリーンはDIYでも簡単に
取り付けができる窓インテリア。
取り付け時に重要な「ブラケット」についても
注目してみましょう。
簡単に取り付け・取り外しできる
ワンタッチブラケット
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日本製ロールスクリーンは、ほとんどがワンタッチブラケットと呼ばれる、本体をカチッとはめ込んで固定するタイプが使用されています。
取り付けに強い力も必要なく、また簡単に取外しできるもの嬉しいポイントです。海外製の安価なロールスクリーンの場合、ワンタッチブラケットを採用している製品は少ないです。
取付けはそこまで苦労することはありませんが、一部の製品では、取外しについてあまり考慮されていないものもあるため、手順を事前に確認しておく事をおすすめします。
ロールスクリーンの
耐久性の違い
せっかく購入した製品が長く使用できるかどうかも気になるポイントですよね。
ロールスクリーンの耐久性についてどのような違いがあるのか、
どんな所に注目するべきか見ていきましょう。
厳しい耐久検査基準を
クリアした製品がベスト
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国内メーカーの日本製ロールスクリーンは、製造段階で必ず耐久テストが行われます。
例えば RESTAと国内メーカーのタイアップ製品「lifiro」を例に挙げると、昇降テストを1万回以上行い、基準をクリアした規格だけを製品化しています。
また、1台1台国内工場にて製品を組み立て、検査項目チェックを行ってから出荷されています。他国内メーカーでももちろん、日本基準の厳しい耐久検査が実施され、クリアしたものだけが製品化されています。
日本製ロールスクリーンは、初期コストは高くても長期間快適に使用できるというメリットがあります。
保証期間と内容を確認しておこう!
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ロールスクリーンを購入する時は、製品の保証内容もしっかりチェックしておきましょう。
国内メーカーの製品は、タチカワブラインド・ニチベイは3年保証、立川機工・RESTAオリジナル「lifiro」は1年保証が付いています。
(RESTAオリジナル「lifiro」の広幅対応とプロジェクター対応タイプは5年保証。)「開閉操作ができなくなった」「異音がする」など万が一製品に不良があった場合でも、期間内であれば無償で修理依頼ができるため安心です。
用途や使用する期間に合わせて
満足度の高い製品選びを
海外製のロールスクリーンは、低コストという大きなメリットがあります!
ただ、低コストで仕上げるためには、機構部を単純な構造にしたり、生地の加工を簡易的にしたり、操作方法を絞ったりと、ある程度性能を抑える必要が出てくるのは当然のことです。
国内メーカーが製造する日本製ロールスクリーンは、長く快適に使用できるように機構部・操作方法・生地の品質・取り付け部材も妥協せずに製造されたものです。
「賃貸で数年使うだけ」の場合や「普段使わない部屋の目隠し」など、コスト面を重視したい時には安価なタイプの方が満足度が高いかも!
ただ、新築のカーテン選びの際や3年以上は使用するお部屋の窓など、見た目・使い勝手・耐久性・安全性にもこだわりたい場合は、ロールスクリーンの品質の違いを意識して後悔しないように製品を選びましょう!
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