墨の汚れを防ぐ!程よいクッション性で書きやすい書道の下敷きに最適な
「毛氈」について
下敷きやマットは、書道で欠かせない敷物です。手触りがしなやかでクッション性のある毛氈は、書道用の下敷きとしても使われています。今回は、書道の下敷き・マットにおすすめな毛氈の厚み・色・サイズ、汚れた時のお手入れや保管方法など解説しています。毛氈の代わりに使える、毛氈風フェルトもご紹介します。
書道の下敷きに
毛氈が選ばれる理由
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書道や習字で使う「半紙」は墨汁の水分を吸収する性質があります。半紙の下に何も敷かないと、吸収した水分がそのまま机や床についたりして汚れてしまいます。そのため、書道をする際には、半紙の下に下敷きを敷くのが一般的です。
毛氈は柔らかく程よいクッション性があるので、文字を書く際も滑りにくく、しっかりとした書き心地になります。書きあがった文字の絶妙な滲みは、下敷きとして敷いているからこそ出せる味わいです。
書道の下敷きに最適な
毛氈の選び方
毛氈の色は墨の汚れが
目立たない紺がおすすめ!
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書道や習字の下敷きとして毛氈を敷く際、墨の汚れが目立たない暗い色がおすすめです。ただし、お祝いの催しや書き初め、パフォーマンス時には、華やかで注目を集める緋色(赤)も素敵です。
毛氈の厚みは
使用場所に合わせて選ぼう!
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毛氈の厚みは1mm~5mmが一般的です。1mm厚の毛氈は、薄くて折り目が付きやすく、半紙に筆を乗せたときもヨレてしまうので、下敷きには不向きです。机の上など平らな場所で書くときは2mm厚の毛氈がおすすめです。畳や床の上など平らではない場所で書くときは、3mm~5mm厚の方が凹凸をカバーしてくれます。
大きい毛氈は
大筆書道のパフォーマンスに!
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毛氈の巾は約90cmと約180cmのものがあります。書道や習字で使う紙の大きさに合わせて、カットして使うことが多いです。大筆書道などのパフォーマンス時は180~190cm巾の大判タイプの毛氈がおすすめです。
書道では、使用する紙の大きさよりもなるべく大きな下敷きを選ぶのが基本です。大筆書道の場合、墨汁の入ったバケツを置いたり、人が動くので、下敷きのサイズも広々としていたほうがゆとりを持って文字を書けます。
リーズナブルな
毛氈風フェルトもおすすめ!
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汚れさえ防げればOKという方には毛氈風フェルトがおすすめです。毛氈の風合い・質感を再現した合成繊維の敷物で、価格もリーズナブルなため気軽にカットして使うことができます。ポリエステル繊維なので比較的シワになりにくく、書道用の下敷き・マットにもピッタリです。
ただし、見た目の高級感にこだわりたい場合や書き心地を重視するなら、やはり羊毛などの天然素材を使用した毛氈の方が優れています。
毛氈が墨で汚れた時の
お手入れ方法
書道や習字で毛氈が汚れてしまったときは、すぐに汚れを拭き取りましょう。墨がついて汚れてしまった箇所を、ぬるま湯で濡らしたキレイな布でトントンと叩きます。その後、乾いた布で同じようにトントンと水分を吸い取りましょう。毛氈が傷まないように、なるべく軽い力加減で叩くのがポイントです。
毛氈は羊毛などの天然素材を原料に作られているため、丸洗い・洗濯はできません。目立つようなシミがついてしまったら、すぐに拭き取ることが重要です。下敷きに墨が固まって、どうしても汚れが気になりだしたら、新調することをおすすめします。
使い終わった毛氈の保管方法
書道や習字で毛氈の下敷きを使い終わったら、半紙や綺麗な布で付着した墨を拭い取り、少し乾かしてから丸めて保管します。折りたたんでしまうと、折り目がくっきりとついてしまうので注意しましょう。
半紙サイズの毛氈なら、筆巻きに巻いておくと場所も取りません。次に使うときも、折りたたまずに必ず丸めて持ち運ぶようにしましょう。
濡らした布でシミ抜きやお手入れをしたときは、カビやニオイ、シワが発生しないように、自然乾燥で乾かしてから収納しましょう。
選び方まとめ
毛氈は、机や床に墨がつくのを防ぎ、程よいクッション性で書き心地が良いのが特徴です。平たい場所では2mm、凸凹のある場所では3mm~5mmの厚みを選びましょう。毛氈の色は暗いほうが墨の汚れが目立ちにくいです。パフォーマンスやおめでたい席では赤が注目を集めます。使用する紙のサイズより大きな毛氈を選ぶのがポイントで、巾の広い大きな毛氈なら、大筆書道でも活躍します。下敷きが汚れても気軽に新調できる、リーズナブルな毛氈風フェルトもチェックしてみて下さい!
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