屋外で使用すると泡立つ!?パンチカーペットの
素材・構造について
詳しく解説!
パンチカーペットは素材によって適した用途や使用場所が異なります。パンチカーペットの素材について学んで、商品選びの参考にしてみてください。
パンチカーペットは
不織布で出来ています
パンチカーペット(ニードルパンチカーペット)は
不織布といわれます。
ではいったい不織布とはなんでしょうか?
不織布とは?
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読んで字のごとく"織らない布状のもの"をいいます。ふつう布状のものは織ったり編んだりしてつくります。これに対し不織布は、繊維を一定方向やランダムに集積して接着樹脂で化学的に結合させたり、機械的に絡ませたり、圧力をかけた水流で絡ませたりして結合させてつくります。
パンチカーペットは、正式にはニードルパンチカーペットと呼ばれます。フリースを高速で上下するニードル(針)で繰り返し突き刺し、ニードルに刻まれたバーブという突起により繊維を絡ませてつくられます。
パンチカーペットとフェルトは
何が違う?
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パンチカーペットに似た素材としてフェルトがありますが、これも不織布の一種です。フェルトは、ヒツジやラクダなどの動物の毛を原料にして作られた不織布のことです。パンチカーペットはポリエステルやポリプロピレンなどの合成繊維を原料にして作られた不織布のことです。
不織布のメリット
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通気性・ろ過性・保温性に優れている
不織布は細い繊維をランダムに絡み合わせてできているので、小さな穴が空いている「ポーラス(多孔質)構造」になっています。そのため、通気性・ろ過性・保温性に優れているのが特徴です。
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カットしても端がほつれない
不織布はハサミやカッターでカットしても端がほつれないのが特徴です。パンチカーペットを敷くときも、施工場所に合わせて自由にカットできるので、すき間なくぴったり敷き詰めることができます。
パンチカーペットの
素材による違い
パンチカーペットに使われる素材は
主に2種類
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パンチカーペットの素材には、主にポリエステルやポリプロピレンなどの合成繊維が使われています。パンチカーペットの種類によって使用されている素材が異なりその特徴も異なります。パンチカーペットの素材について学んで、商品選びの参考にしてみてください。
こちらもチェック!
ポリエステルと
ポリプロピレンの違い
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ポリエステル素材の特徴
ポリエステル素材のパンチカーペットは、耐候性に優れており、ポリプロピレン素材に比べて、屋外で使用しても劣化しにくいという特長があります。一方、色が染まりにくいため、グレーやベージュなどのくすんだ色味が多いです。
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ポリプロピレン素材の特徴
ポリエステルに比べて、色が染まりやすいため、赤や青などの鮮やかな色味が多いのが特長です。また、油を吸着する性質があるため、工場の出入り口付近などに敷くことで、靴についた油による汚れを防ぐことができます。
裏面加工のパンチカーペットは
使用場所に注意!
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パンチカーペットには、裏面にラバー加工が施されており、滑り止めや遮音性の機能を持たせた商品があります。このラバー付きパンチカーペットは、水に濡れると泡立ってしまう可能性があります。そのため、屋外で使用する際には注意が必要です。
裏面ラバー加工パンチカーペットを
水で濡らした時の様子
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裏面ラバー加工のパンチカーペットを水で濡らした時の様子です。ラバー加工に使用されている合成ゴムフォームには、クッション性を持たせるために界面活性剤が入っています。この界面活性剤は石鹸や、歯磨き粉などにも使用されており、水に濡れると泡立つ性質があります。
パンチカーペットと同じ
不織布を
使用した製品は
他にも!
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毛氈(もうせん)
毛氈とはパンチカーペットによく似た布状の製品で、合成繊維を使用しているパンチカーペットとは違い、ウールなどの獣毛を使用しています。肌触りが柔らかく、しなやかで高級感のある風合いが特長です。雛人形の敷物や、茶道の敷物として幅広い用途で使用されます。
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防草シート
防草シートも不織布を使用した製品の一つです。繊維のすき間が小さいため、雑草の成長に必要な光を遮りながら、雨などの水分は通すことができます。パンチカーペットに使われるニードルパンチカーペットよりもさらに高密度なスパンボンド不織布が使用されることが多いです。
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