ペンキとは違うワトコオイルの塗り方
木部用塗料のオイルには大きく2種類の塗り方があり、塗った後にふき取るタイプとそのまま乾燥させるタイプの2種類に分かれます。ワトコオイルは浸透させて拭き取るタイプの塗料です。この塗り方の塗料の一番の特長としては、DIYビギナーであっても100%成功するという点です。その理由としては、慣れやコツが一切不要だから!このページをちゃんと読めば、絶対に納得の塗装が出来ます。
ワトコオイルとは
ゆっくり仕上げるワトコオイル
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ワトコオイルとは、木材専用の塗料で塗装するとはっ水効果をもち、経年劣化を抑える効果がある塗料です。また、完全に劣化を防ぐのではなく、ゆったりと木の良い質感を残しながら深い風合いを醸し出す特徴があります。定期的なメンテナンスをする方がより美しい質感を表現します。メンテナンス方法には2種類あり、オイルを半年に1回程度塗り重ねる方法とワトコワックスを3~4カ月に1回程度塗布する方法があります。前者の方がより枯れたような質感になります。
ワトコオイルの塗り方
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テーブルの塗装にチャレンジ!
ホワイトオークの無垢材のテーブルにワトコオイル(ナチュラル)を塗装してみましょう。
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準備するもの
ワトコオイル、ハケ、バケット、手袋、ウエス(雑巾)、やすり(#400耐水やすり、#240普通のやすり)
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STEP1
素地調整#240以上のやすりでサラサラになるまで木目に沿って研磨します。
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STEP2
オイルを塗る1ハケまたはウエスで木材の表面にオイルを木目に沿って塗り広げます。
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STEP3
オイルを塗る2全体に薄い膜ができる程度が目安です。塗り終わったら15分~30分程度、浸透させます。
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STEP4
拭き取り綺麗なウエスで表面に残った塗料をふき取ります。使用後のウエスは水に浸します。
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STEP5
乾燥1時間ほど乾燥させます。手で触ってベタつかないようになるのが目安です。
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STEP6
オイル重ね塗り全体にオイルを重ね塗りします。1回目の塗装と比べて、1/3~1/4程度の量で薄く仕上げます。
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STEP7
ウェット研磨塗料が乾かないうちに#400の耐水やすりで木目に沿って研磨します。研いだ粉をすり込むようにやすりを当てましょう。
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STEP8
拭き取り残っている塗料をウエスで拭きとります。しっかりと拭き取らないとベタつきが残る可能性があります。
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STEP9
拭き取り21時間後に再度拭きとります。木の内部から塗料が表面に戻ってくることがあるためです。その後、24時間乾燥させれば完成です。
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ポイント1
ウェット研磨とは?塗料が乾かないうちに研磨をすることです。研いだ粉が木の細いすき間に入り込み、より滑らかな表面にすることが出来ます。
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ポイント2
使い終わったウエスの処理オイルがしみ込んだウエスを複数枚重ねて放置すると、自然発火する可能性があります。使い終わるたびに水で濡らしてから処分しましょう。
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