菊水化学工業 2液弱溶剤形屋根用塗料 キクスイSPパワールーフシリーズ
スレート屋根、トタン屋根どちらにも使用できる2液弱溶剤形屋根用塗料です。上塗材には外壁塗料以上に紫外線に強い樹脂を使用。下塗材は劣化した基材に深く浸透してガッチリ固めて全体を補強し、屋根の寿命を延ばすことができます。
キクスイSPパワールーフの特長
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- デンスシリカ処理技術による高耐候性
- 酸化チタンは隠ぺい性の高い白色を実現する顔料としてとても重要な成分です。
従来とは異なる独自の酸化チタン表面処理技術により、ラジカルの発生を抑え耐候性を向上させます。
- 耐候性
- 酸化チタンのデンスシリカ処理技術により、高い耐候性を発揮します。
- 光沢性
- 独自の技術で高レベリング性に仕上げており、トタン屋根塗料で最も高い艶を有しています。
また、滑雪性も抜群です。 - 冬場の施工性
- 弱溶剤形塗料なので、水系塗料に比べて低温での作業性や造膜性に優れています。
- 付着力
- 下地との密着性に優れています。
- 防藻防カビ性
- 防藻防カビ性を有しているので、美観を保ちます。
- 鉛クロムフリー
- 有害物質の鉛やクロムを含んでいないので安全です。
用途・適応下地
戸建住宅、工場、公共施設等のトタン屋根、金属屋根、
スレート屋根、モニエル瓦、コロニアル 等
商品ラインナップ
上塗り材
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キクスイSPパワールーフF
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キクスイSPパワールーフSi
下塗り材
標準施工要領
コロニアル、カラーベスト、スレート屋根
工程 | 材料 | 塗装 | 回数 | 工程時間(h) | 所要量 |
---|---|---|---|---|---|
素地調整 | 苔、藻、ごみ、塵埃、油脂分などの付着物及び劣化塗膜は、高圧水洗浄(10MPa程度)で入念に除去し、水洗い後は翌日まで十分乾燥した清浄な面としてください。 | ||||
下塗り | キクスイベストシーラー | はけ、ウールローラー | 1~2 | 2~168 | 0.20 ~ 0.80kg/m2 |
キクスイSPパワーシーラー | はけ、ウールローラー | 1~2 | 2~168 | 0.08 ~ 0.34kg/m2/回 |
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上塗り | キクスイSPパワールーフF | はけ、ウールローラー | 2 | 工程内3~168 | 0.25 ~ 0.36kg/m2 |
キクスイSPパワールーフSi | はけ、ウールローラー | 2 | 工程内3~168 | 0.25 ~ 0.36kg/m2 |
- 上記の各数値は、全て標準のものです。施工方法・下地の形状によって異なります。
- 塗料用シンナーAは、推奨品をご使用ください。その他のシンナーを使用した場合は、ちぢみや再溶解等の不具合が発生する恐れがあります。
- モニエル瓦への塗装は、下塗りが光沢感が出るまで重ね塗りして下さい。
トタン屋根(金属屋根)
工程 | 材料 | 塗装 | 回数 | 工程時間(h) | 所要量 |
---|---|---|---|---|---|
素地調整 | 苔、藻、ごみ、塵埃、油脂分などの付着物及び劣化塗膜は、高圧水洗浄(10MPa程度)で入念に除去し、水洗い後は翌日まで十分乾燥した清浄な面としてください。 | ||||
下塗り | キクスイSPプライマーエポ | はけ、ウールローラー | 1~2 | 4~168 | 0.13 ~ 0.15kg/m2 |
上塗り | キクスイSPパワールーフF | はけ、ウールローラー | 2 | 工程内3~168 | 0.25 ~ 0.36kg/m2 |
キクスイSPパワールーフSi | はけ、ウールローラー | 2 | 工程内3~168 | 0.25 ~ 0.36kg/m2 |
- 上記の各数値は、全て標準のものです。施工方法・下地の形状によって異なります。
- 塗料用シンナーAは、推奨品をご使用ください。その他のシンナーを使用した場合は、ちぢみや再溶解等の不具合が発生する恐れがあります。
注意事項
【施工上の注意事項】
- 下地調整や水洗いが不十分だと塗膜剥離の原因となります。また、光沢が出ないなどの仕上がり不良になる場合があります。塗り替えでは必ず高圧水洗かブラシなどによる洗浄を行い、付着物や劣化塗膜を除去してください。
- 水洗い後は夏季2日以上、冬季3日以上乾燥させてください。また、カラーベスト、コロニアル表面が雨、霧などで濡れている場合は、十分に乾燥させてください。旧塗膜の浮き・剥がれ・チョーキング層等は除去してから施工して下さい。
- 色・模様の決定に当たっては、原則として塗見本を作製して、工事監理者の承認を受けて下さい。
- 塗見本は、必要に応じて工程ごとに手順が分かるものとします。
- 所定の塗付量に達しない場合や超えてしまう場合には、種々の欠陥を生じる場合があります。所定の塗付量を守って施工して下さい。
- エアレス塗装では塗装ミストの飛散防止対策を確実に行ってください。
- 材料は直射日光下及び0ºC以下での保管は避けて下さい。
- 溶剤系の製品を取り扱う場合は特に火気に注意し、消防法及び労働安全衛生法等を厳守して下さい。
- 製品は使用前に均一にミキサーで混ぜ合わせて下さい。
- 希釈の必要な製品は指定の希釈材を使用し適切な量、適切な方法で均一に薄めて下さい。
- 2液形の製品は、主材と硬化剤を指定の比率で調合し、ミキサーで混ぜ合わせて下さい。特に小分けでご使用の場合は計量器で正確に計量を行なって下さい。混合後の製品は、可使時間以内に使い切って下さい。また、可使時間は温度、希釈によって変わりますので、混合後はなるべく早く使い切って下さい。
- 既調合タイプの材料を希釈したり、他の材料と混合しないで下さい。
- 製品の取り扱いについての一般的な注意事項の詳細はSDS(安全データシート)を参照して下さい。
- 旧塗膜の種類によって溶剤の影響により縮みや膨れ、剥がれなどが発生する場合があります。本施工前の試し塗りで確認して下さい。
- 上塗材は、2回塗りを標準とし、色むら、だれ、光沢むらのないよう均一に塗り付けて下さい。
- 上塗材の希釈率は試験塗りなどにより決定し、それ以降は同一の希釈率で使用して下さい。希釈率は色相及び施工時の気温により変化します。
- 希釈や温度、湿度の影響により変色する場合があります。
- 各種標準施工仕様に記載の所要量及び間隔時間を守って施工して下さい。
- 塗装後、水切部でカラーベスト・コロニアルの重なり部分に塗料が付着し、つまりが発生すると漏水の原因となります。つまっている箇所は皮すき、ケレン棒、カッターなどでたまった塗料を除去し確実に縁切り処理を行って下さい。
- 施工場所の気温が5ºC以下、湿度が85%以上又は結露の発生が考えられる場合は、塗膜の乾燥過程で種々の欠陥を生じることがありますので、施工を避けて下さい。
- 降雨、結露、降雪のおそれ又は強風のおそれがある場合は施工を避けて下さい。
- 直射日光下で施工する場合は、適切な養生をし、下地表面の急激な温度の上昇を防止して下さい。
- 施工しない箇所はあらかじめ養生をし、その他の材料が付着しないようにして下さい。
- 養生を剥がす際は、十分に注意してください。
- 塗装間隔は午前9時から午後3時までの時間帯を推奨いたします。
- 山間部や夜露の早く降りる地域では早目に塗装を終えて、十分な乾燥時間を確保して下さい。
- 施工器具等の洗浄水が、河川に流出したり、土壌にしみ込まないようにして下さい。
- 磁器タイル洗浄用の酸が表面に付着すると変色したり、溶解することがあります磁器タイルの洗浄用の酸が塗装面に付着する可能性がある場合は、必ず塗装面のマスキングを行って下さい。
- 刷毛、ローラー、スプレー等、施工方法により若干の色相差を生じることがあります。
- 軽量モルタル、ALCパネル、高断熱型窯業系サイディング及び発泡ウレタンなどに施工する場合は、蓄熱したり、水の影響や、下地の状態、塗装時の環境などの条件により、塗膜の膨れ、はがれなどが生じることがあります。
- JIS A 6909 建築用仕上塗材 複層仕上げ塗材および可とう形改修塗材は、下塗材・主材・上塗材を同一メーカーの指定された製品を使用しないと、JIS規格品ではありません。
- 艶調整品は被塗物の形状、膜厚や色目、塗回数、希釈率により、つやが異なって見える場合があります。また、刷毛・ローラー塗装時の塗継ぎ箇所で艶ムラを生じやすい傾向にあります。試し塗りの上、本施工して下さい。
- 濃色や原色に近い色彩は、塗膜を強く擦ると色落ちすることがあります。衣類などに触れる可能性のある部位への施工は避けて下さい。
- 上塗りに黄色、赤色、青色、緑色系など彩度の高い色目を塗装する場合は、隠ぺい性を高めるため、あらかじめ隠ぺいの良い共色を塗装して下さい。
- 彩度の高い色目は、退色、色むらが早期に生じることがあります。
- 旧塗膜の種類により、下塗材を選定して下さい。