水性ペンキの塗り方 後片付け・ペンキの落とし方
ペンキを塗り終わった後は、使った道具の洗浄や余ったペンキを適切に保管しましょう。また、養生が不十分であった場合などには、不要なところにペンキがついているかもしれません。そんなペンキの落とし方も紹介します。
道具の洗い方
ハケの洗い方
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ハケは使い込むほどに毛がしなやかになり、ペンキをよく含むことで使いやすくなります。正しく洗わないと乾燥させたときにパリパリになってしまい、使えなくなります。水性ペンキを使用したときのハケの最適な洗い方法を紹介します。
(油性ペンキを使用したハケを洗うときはペイントうすめ液を使うのですが、大量に消費するためハケを買い直した方が安く済みます。)
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STEP1
新聞紙に塗料をつけるハケについたペンキを新聞紙にこすりつけます。毛先を傷めない程度に搾り取りましょう。
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STEP2
流水で洗う#240のやすりで平面をやすりがけします。前手順で確認した粒のようなものを削り、ハケ目をなくしある程度平らになるようにします。
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STEP3
食器用洗剤をつける1滴だけ食器用洗剤をつけてよく揉み洗いします。泡がなるべく毛束の奥に入るようにふんわりと洗いましょう。
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STEP4
流水でよく流す洗剤を流水で洗い流します。洗剤の成分が残っていると、次回ペイント時に水性ペンキをうまく含みません。
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STEP5
水中に浮かせる水を張ったバケツに毛先が底面につかないように浮かせて12~24時間静置します。ハケに残った塗料が溶け出して沈みます。
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STEP6
逆さまにして干す最後にハケをすすぎ逆さまにして毛先を整えて風通しの良い日陰に干します。まだ毛先に残っている塗料を根元に固めることで毛先を守ります。
ローラーの洗い方
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ローラーは大量のペンキを含んでいるため、洗うのに時間がかかります。安いローラーを使用したのであれば、買い替えるのも一つの方法です。手順はハケの洗い方と同様です。ローラーとフレームは分離した方が洗いやすくなります。
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STEP1
新聞紙に塗料をつけるローラーについたペンキを新聞紙にこすりつけます。ローラーの質感を傷めない程度に搾り取りましょう。最後にフレームをローラーから抜き取ります。
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STEP2
流水で洗うローラーを流水でよくすすぎます。手で絞って水を含ませる作業を繰り返しましょう。ハケと同様に食器用洗剤を使用してもよいでしょう。
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STEP3
水中に浮かせるペイントバケットにネットを沈め、その上にローラーを12~24時間静置します。その後、よく水分を切って寝かさずに立てて乾かします。
バケットの洗い方
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バケットも繰り返し使えるため、洗って干しましょう。塗料が残っていると、乾燥してバケットにくっつきます。密着性が弱いため、次にペイントするときに剥がれて不純物としてペンキに混ざります。
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STEP1
新聞紙で塗料をふき取るバケットに残った塗料を新聞紙でふき取ります。ネットの部分も同様です。水性塗料であれば手についても簡単に落とせます。
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STEP2
流水で洗う流水でバケットを洗います。こびりついて固まった部分は、水にひたしながら硬めのスポンジでこすれば取れます。
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STEP3
陰干しする雑巾などで残った水分をふき取りましょう。すき間に残った水分は風通しのよい日陰に干して乾かしましょう。
保管方法とペンキの落とし方
余ったペンキの保管方法
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ペンキに適した保管方法は醤油の保管方法に似ています。暑さに弱く、空気にふれさせないことの2つが重要なポイントです。塗料が劣化すると、きれいに塗れなかったり、よく撹拌してもきれいに混ざらなかったりします。最悪の場合は、容器の中で固まってしまうこともあります。
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ポイント1
フタをきっちり閉める塗料の水分が蒸発しないように、フタをきっちり閉めましょう。フタを閉めて逆さまにすると小さなすき間にペンキが入って密閉度が上がります。
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ポイント2
冷暗所で保管塗料は夏の暑さに弱いため、涼しい場所に保管します。暑くなる屋外の物置は避けましょう。また、冬場に凍るようなところもNGです。
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ポイント3
小さな容器に移す可能であれば、小さな塗料の容器に移しかえます。こうすることで、密閉される空気の量が少なくなるため、より塗料が長持ちします。
手についた水性ペンキの落とし方
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水性ペンキであれば乾いていても、ぬるま湯を流しながら手でこすれば落とすことが出来ます。石鹸を使うとより簡単に落とすことが出来ます。まだ、乾いていないのであれば、塗れた雑巾でふき取ることが出来ます。ただし、爪の中に入った塗料は落とすことが難しいため、気になる方はあらかじめ手袋をつけてペイントすることをお勧めします。
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STEP1
全体を濡らすペンキが付いた部分に水分を浸透させます。少し揉んだ方が、塗膜がひび割れてよく水分を吸収します。
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STEP2
流水の中でこする水を流しながら、ペンキがついている部分をこすります。ひび割れた部分からペンキが落ちていきます。
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STEP3
石鹸を使う流水だけでは落ちない場合、石鹸を使えばより簡単に落とすことが出来ます。
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服についた水性ペンキの落とし方
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服についたペンキはどんなに頑張っても完璧に落とすことはできません。繊維の奥へ入り込んでしまうからです。特に乾燥してしまえば、少しも落とすことができません。クリーニングに持って行ってもきれいには取れないので、アップリケをつけて隠すしかありません。ただし、ペンキが乾く前であれば、大量の流水で流すことにより全く何もしなかった場合に比べれば、目立たなくはなります。汚れてもよい服装で作業するということが一番です。
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STEP1
流水で流すペンキが付いたとわかったらすぐに流水ですすぎます。ペンキの範囲を広げないようにこすらずに服の裏側から水を流します。
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STEP2
服全体を水に浸す完全に塗料が流れたら服全体をバケツなどに入れて、塗料を服全体にいきわたらせることで一部分の変色を防ぎます。
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STEP3
少しだけ揉み洗いするバケツの中で、生地を傷めないように揉み洗いをします。最後に洗濯機でペンキの付いた服だけを洗いましょう。
すぐに洗うことがポイント
ペンキが乾いてしまうとペンキを落とすことは難しくなります。
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ペンキが乾いた後で洗った場合
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ペンキが乾いた後で洗った場合
家具についた水性ペンキの落とし方
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CASE1:ツルツルの場所
ガラスやプラスチックなどのつるつるした面には乾く前であれば、雑巾で落とせます。乾いた後でも密着性が悪いため、多めに水分を含ませた雑巾で強くふき取ればこびりついた塗膜を落とすことが出来ることがありますが、塗料の種類によっては、塗膜が固く水分では落とすことが出来ません。その場合は、CASE2のサラサラの場所と同様にペイントうすめ液を使用します。また、油性ペンキや油性ニスの塗膜もつるつるとしているため、同様の方法でペンキを落とすことが出来ます。ただし、ラッカーうすめ液は使用できません。
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CASE2:サラサラの場所
サラサラ、ザラザラとした感触のところは水性ペンキが入り込みます。わかりやすい例としては、コンクリートや無塗装の木材です。乾燥する前であれば、雑巾である程度ふき取ることが出来ますが、奥に入り込んだペンキは取ることが出来ません。ペイントうすめ液をつけて拭きあげればペンキを除去できますが、ペイントうすめ液は溶剤であるため、下地を変質させる恐れがあります。例えば、ワックス仕上げの木の机にペイントうすめ液を塗ると変色を起こしてしまいます。
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CASE3:水性ペンキの塗膜の上
水性ペンキの塗膜は水性ペンキとの密着性がよいため、かなり早くふき取らないと跡が残ってしまいます。下地の水性ペンキも溶かしてしまうため、ペイントうすめ液を使うこともできません。ついてしまった塗料をかなり上手に削り取るか、新たに水性ペンキを全体に塗ってしまうしかありません。
ワンポイントアドバイス
養生作業の手間よりもペンキを落とす手間の方が何倍もかかります。
しっかりと養生をして、汚れてもいい服装で作業することが重要です。シンナー・うすめ液
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ペイントうすめ液やラッカーうすめ液を使うと、付いてしまった水性ペンキを落とせるとわかったと思います。落とす力はラッカーうすめ液の方が強いですが、そのかわり下地まで傷めてしまう可能性が高くなります。
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