トタンの塗装
屋根にトタンを使用している家屋は数多く存在しています。その理由の一つとしてメンテナンスの容易さがあげられます。瓦ぶきやスレート材と異なり、凹凸がなく塗料を塗りやすいという点もDIYでメンテナンスできる大きな要素となっています。トタンの特長や塗料の塗り方をまとめていますので参考にしてください。
トタンとは?
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様々なところで使用されるトタン
簡素な建物を建てる際、骨組みの上にトタンを貼ることで風雨を防ぐ役割を果たします。倉庫や工場、通路などの気密性を必要としないところによく使用されています。
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トタンは亜鉛メッキを施した鉄
鉄に亜鉛をメッキすることにより中の鉄を錆びさせないようにしています。鉄より先に亜鉛が錆びる性質を利用し、鉄を守り強度を維持する機能を持っているものがトタンなのです。
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どうして鉄が錆びないの?
表面に大きな傷がついたとき、鉄より亜鉛のほうが先に錆びて、その範囲が広がります。そうして露出した鉄の部分を覆うことで、鉄の腐食を防いでいるのです。
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トタンの見分け方
写真のようにトタンによく似た樹脂製波板というものがあります。表面に塗装をしているものもあり見分けがつきにくいですが、断面に鉄が見えているか、叩いたときの音が鉄っぽいかで判断できます。
トタンの塗装の塗りかえ時期
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サビが表面を覆い始めた時
多少のサビは亜鉛の鉄に対する防サビ効果を発揮できていますが、亜鉛メッキが劣化すると鉄がサビ始めます。
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塗装が粉っぽくなった時
塗装自体が経年劣化により、傷んでいる現象です。目に見えないような穴が開いているため、そこから内部の鉄にサビが発生します。
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塗装がはがれた時
塗装がはがれているということは、もちろん防サビ効果が落ちている証拠です。塗装はがれはどんどん広がっていきます。
トタンの塗装の方法
トタン製の屋根を一例に紹介します。
壁に使用しているトタンでも同様です。
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STEP1サビ落とし
錆びた部分やはがれた塗装をワイヤーブラシなどで落とします。落としたサビは水などできれいに流しましょう。(サビ落とし不要の塗料もあります。)
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STEP2コーキング
穴が開いている部分(釘の穴や継ぎ目)は屋外用のコーキングを施します。前回施工した部分が傷んでなければそのままで大丈夫です。
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STEP3養生
塗料がついてほしくない範囲をマスカーなどで養生します。境目はマスキングテープ、広い部分はシート状のものを使用すると便利です。
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STEP4下塗り
STEP1でサビや塗装を落とした部分だけ塗ります。乾燥に時間がかかるため、厚塗りにならないように注意しましょう。(サビ落とし不要タイプはこの工程も省略できます。)
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STEP5塗りにくい範囲の塗装
大きなローラーが使えない範囲を、ハケや小さなローラーで塗ります。この工程がきれいに仕上げるために重要なポイントになります。
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STEP6広範囲の塗装
大きなローラーを使用し、ムラができないように塗り上げます。塗ったところは歩けなくなるので、養生を外したり、屋根から降りることを考えて塗る順番を計画しましょう。
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