ペンキ(ペイント)DIYに必ず必要となるのが養生です。養生とは、ペンキを塗らない(塗りたくない)ところに塗料が付かないように保護することです。また、なによりペンキをキレイに仕上げる最大のコツでもあります!丁寧な養生がペンキDIYの成功のカギ!!
養生を始める前にすること
ペンキDIYは材料が揃えばすぐに始められますが、
準備をせずに塗り始めてしまうと
大きな落とし穴があります。
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ペイントする箇所をキレイにしましょう
養生を始める前に、家具や不要なものを移動させ、ペイントする箇所のホコリや汚れ、油分を取り除きましょう。壁紙の上にペイントする際は、雑巾で壁面を拭き上げることをおすすめします。
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ペイントする箇所をキレイにしましょう
コンセントやスイッチのカバーを外しておきましょう。カバー自体をマスキングテープなどで養生することも可能ですが、外した方が安心してペンキを塗れます。ドライバー等で簡単に外すことができます。
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汚れてもいい服に着替えましょう
ペンキを塗る時は塗料が垂れたり、飛び散ったりと、意外と服や手が汚れてしまいます。汚れてもいい服に加え、手袋(軍手やビニール手袋)の装着がおすすめです。
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1.新聞紙
小物や雑貨のペイントくらいなら新聞紙でOK!また、残った塗料を捨てる時にも役立つので多めに用意しておきましょう。
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2.マスカー
床・壁・窓などの広い面を保護するのに便利なのがマスカーです。マスカーとは、テープにビニールシートが付いており、広範囲を一気に養生できます。養生範囲に適したビニール幅のマスカーを用意しましょう。
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3.マスキングテープ
養生のマストアイテムであり、1番重要ポイントとなるのがマスキングテープです。マスキングがきっちりと出来ていればペンキDIYの成功は間違いなしと言っていいほど!養生場所に適した幅のマスキングテープを用意しましょう。
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4.養生テープ
ビニール製の貼って剥がせるテープなので、場所を選ばず貼れるので便利です。
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5.ビニールシート
床など広範囲の養生に便利なのがビニールシートです。落とした塗料を踏んで移動の度に足(靴)裏から塗料汚れを広げてしまう失敗を防ぐために、大げさかも?というくらい養生範囲は広めにとっておきましょう。
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6.コーキング材
壁紙の上にペンキを塗る際、壁際などの境界をキレイに仕上げる為に必須となるのがコーキング材です。コーキングのひと手間によって仕上がりに大きな差がでます。
養生の手順
STEP1
ペンキを塗らない場所にマスキングテープまたは養生テープを貼り付けましょう。
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カバーを外したスイッチ
コンセント部分など -
ドアなどの建具や壁端
(見切り部分) -
重要ポイント!
マスキングテープはきっちり貼ることが成功の秘訣!マスキングテープの端のラインが塗膜の境目となるので真っ直ぐに貼ること!マスキングテープを貼っただけの状態ではまだテープが密着しておらず塗料が隙間に入ってしまう可能性があるので、テープの上から指でしっかり押さえて密着させましょう。
STEP2
マスキングテープの上からマスカーを貼りつけましょう。
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マスキングテープの上からマスカーを貼り付けます。
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テープを貼り終えたらビニールシートを広げます。
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ビニールシートは静電気の効果で張り付きます。ずれやすい箇所は養生テープなどで固定しておきましょう。養生範囲が心配な場合はビニールシートなどを足しましょう。
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床を養生する場合も壁際と同様に、マスキングテープを壁と床の境目にピッタリと合わせて貼り、その上からマスカーを貼ります。
養生範囲を広くするなら、ビニールシートも敷いておきましょう。
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ペンキ塗布面に動かせないものがある場合は、細部にはマスキングテープ、全体を覆うにはマスカーを使用しましょう。
動かせない家電・家具一例
エアコン/冷蔵庫や洗濯機などの大型家電/食器棚などの大型家具/窓・ドアなどの建具/水回り関係 等これらがある場所にペンキを塗る際は、大きなビニールシートや新聞紙を被せてしっかり保護しておきましょう。
STEP3
壁紙に塗る場合は、コーキングをしておきましょう。-
壁紙の上からペンキを塗る場合に、キレイに仕上げる為の必須アイテムとなるのがコーキング。コーキングを用いると壁際などのペンキのラインがまっすぐキレイに仕上がります。壁紙の多くには細かい凹凸があり、マスキングテープだけではこの凹凸まで埋めることはできません。コーキングで凹んだ部分を埋めることで、境界線にペンキが浸入せず、キレイに仕上げることができます。
コーキング処理の方法
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マスキングテープの際にコーキングを打ちます。指でコーキング材を押えて、マスキングと壁紙の隙間を埋めていきましょう。
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コーキングが乾いたら、その上からペンキを塗ります。コーキングの部分が特に目立つことはありません。
コーキングをしていない方は、
壁紙の凸凹にペンキが入り込みガタガタに
なってしまいました。コーキングをしている方は、
ペンキの境目がくっきり!
マスキングテープは、ペンキが少し乾いたらゆっくりと剥がしましょう。勢いよく剥がすとペンキが飛び散ったりするので注意が必要です。また、ペンキが完全に乾燥してからでは、固まったペンキが部分的に剥離してしまう恐れがあります。