場所別に選ぶ 屋内用の塗料
壁・天井編 無塗装合板に塗る
壁がビニール壁紙の場合であれば、そのままペンキを塗る方が簡単です。しかし、布製や紙製の壁紙であれば壁紙をはがしてからペイントする必要があります。壁紙をはがすと合板が現れますが、そのままペンキを塗るには少し問題があります。木材からのアク、釘やタッカーのサビ、板の凸凹などをきれいに処理することが重要です。難しそう?大丈夫!おすすめの商品を使えば簡単に下地処理できます!
この壁を実例に下地処理の方法を見てみよう!
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もともと布製の壁紙が貼ってあった壁です。きれいに壁紙を剥がすことが大事なポイント。普通に壁紙を剥がすだけだと薄い紙のようなものが残ります。ゆで卵の薄皮のようなものです。この紙もきれいに剥がす必要があります。簡単に剥がすポイントは、しっかりと濡らすことです。霧吹きなどで水滴が滴るくらいに湿らせます。その後10分以上なじませてから水分が残っている状態で、スクレーパーなどを使ってはぎとるようにすると、この裏紙を剥がすことが出来ます。
3つの問題をクリアしよう!
1.釘やタッカーなどの金属部から出るサビ
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合板は釘やタッカーと呼ばれる金属によって壁の基礎部分に打ち付けられています。この金属部分がペンキを塗った後に錆びるとペンキの表面にサビが出てきます。
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錆止め塗料を塗るとサビを防ぐことが出来ます。室内には油性より水性の錆止め塗料がおすすめです。塗る前に釘やタッカーは十分奥まで打ち込んでおきましょう。
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部屋全体の壁には300本くらいの釘やタッカーがあります。その全部を塗るとしてもこの「PENCUREさび止め」1本あれば十分です。赤さび色とグレーの2色がありますが、グレーを使用する方が、仕上げ塗料を塗った時に、錆止め塗料の色が透けにくくなります。
2.合板の継ぎ目や釘の凹み
このままペンキを塗っても、きれいにはなりませんね。パテを使って平らにしましょう。やったことが無くても大丈夫。ちょうどいいパテがあります。
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このパテ1箱で8畳間の壁の半分を塗ることが出来ました。結構凸凹の多い壁での使用量です。もともと壁についているパテがしっかりとキレイに残っていれば、部屋まるごと1箱で十分足りるでしょう。他のパテも試しましたが、このパテが最も壁に密着し、乾燥も速く、やすりがけで真っすぐにするのも簡単なパテでした。
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壁についた研ぎ粉を拭き落としてから床に積もった研ぎ粉を掃除しましょう。
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先に床やペンキを塗る壁の周囲を養生しておくと、研ぎ粉ごと捨ててしまえるので効率的です。
3.木材からのアクの染み出しを防ぐ
ベニヤ合板には汚れやアクが含まれていることがあります。このままペンキを塗った場合、ペンキの表面にシミが出来てしまいます。シーラーでを塗って染み出しを防ぎましょう。
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汚れやアクの染み出しをふさぐように防止する機能と、ペンキがたくさん合板に吸い込まれることを防ぐ機能を持ったシーラーです。ペンキの吸い込みを防ぐことで、ペンキの使用量が減るので、合板の状態によってはトータルコストが安く済むことがあります。また、ペンキの密着性も上がるため、はがれにくくなるという効果もあります。
下地処理完了!
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シーラーは薄い白なので見た目はあまり変わりません。ここまでくれば、好きな色と模様で仕上げていくだけです。シーラー処理をしているので、お好きな水性塗料を使用することが出来ます。ここからの壁の詳しい塗り方は、「壁や床にペンキを塗る方法」で詳しくご紹介します。
この部屋はこうなりました
室内の壁におすすめの塗料
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RESTA売上No.1の屋内用塗料です。ルームペイントに最適な色を厳選しています。
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ターナー製の屋内専用塗料で、特に落ち着いた色のバリエーションが豊かです。
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屋外でも使用できるタイプで耐候性に優れています。丈夫さが必要な窓枠や巾木に向いています。
PICK UP
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1600色を超える水性塗料ケリーモア ペイント
アメリカにおいて高いシェアを誇る塗料シリーズです。
なんといっても圧倒的なカラーバリエーション。そして、VOCを全く含まない室内用塗料です。専用のプライマーがあるので、上記で紹介した「水性ヤニ・シミ止めシーラー」ではなく「ユニプライム」というプライマーを使うとよいでしょう。