場所別に選ぶ 屋内用の塗料柱・窓枠編 木材に塗る
部屋のあらゆる所に木材が使われていることが多々あります。巾木、廻り隅、窓枠、ドア枠、敷居、鴨居など、その用途は様々で傷みやすい部分にはメンテナンスが必須です。仕上げには、大きく3タイプの仕上げ方法があり、木材の質感を残すオイル塗装、木目は残すが塗膜を作るニス塗装、木目をつぶすエナメル塗装に分かれます。それぞれの場所ごとに、3種類の仕上げ方をするための最もおすすめの商品をピックアップしています
木材の状態で使用できる
塗料が変わる!
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無塗装の木材
無塗装の木材であれば、どのタイプの塗料でも使用できます。霧吹きや雑巾などで拭くと湿った感じになるのが無塗装木材の見分け方です。
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オイルやワックスが塗られた木材
見た目は無塗装の木材に見えますが、水をかけるとはじく木材はオイルやワックスが塗られています。同種の塗料の塗り重ねが最もよいでしょう。
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ペンキが塗られた木材
どうしても木目を出したいのであれば、ペンキを全て落とす必要があります。ペンキの補修であれば、水性ペンキを使いましょう。
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ニスが塗られた木材
ニスは透明の樹脂塗膜でできています。剥がれた部分の補修をニスでするには、色合いや質感の統一が難しく、やすりで軽く研磨した後、ペンキを塗るのが簡単です。
油性ニスや油性ペンキは基本的に塗ることが出来ますが、室内に使用するにはニオイがしばらく残るため、△にしています。*1:あらかじめ塗られている塗料が水性タイプであった場合、新たに塗る油性塗料に含まれる溶剤が旧塗膜を溶かして混ざり合い、きれいに仕上がらない可能性があります。旧塗膜を全て剥がす、もしくは旧塗膜が油性タイプであったとわかる場合のみ、油性塗料を使用できます。
無塗装木材ならtataraがおすすめ!
場所別に塗料を選ぼう!
窓枠
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窓枠はカーテンよりも外側にあり、紫外線を大量に浴びます。また、うっかり窓を開けているときに雨が降って濡れることもよくある部分です。そのため耐候性や耐水性に優れた塗料を使う方がよいでしょう。木の質感をそのまま活かしたい場合は、セラミック塗料がオススメです。
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セラミック塗料仕上げ
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ニス仕上げ
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ペンキ仕上げ
敷居
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敷居を踏んではいけませんが、どうしても傷みやすい部分になります。重い荷物がぶつかったりしますし、ペットは踏んではいけないなんて思ってもいません。そのため、硬い塗膜を形成するニスが最もおすすめです。次にペンキがおすすめですが、どうしても剥げやすい部分であるため、部分補修が容易なタイプをオススメします。オイルはもちろん塗ることが出来ますが、塗膜がないため経年とともに木材の角に当たる部分が少しずつ削れてしまいます。
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ニス仕上げ
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ペンキ仕上げ
鴨居
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鴨居の内側は、ふすまなどが通るためかなり高い耐久性が必要となります。また、ニスやペンキを鴨居の内側に塗ると、膜厚によりふすまが通りにくくなるため、内側に塗ることは避けましょう。オイル塗装であれば内側にも塗装することが出来ます。また、内側にワックス(床用を除く)を塗布すると、ふすまの動きがスムーズになる効果が得られます。鴨居の外側に塗装するのであれば、特に耐久性が必要な場所ではないため、お好みの塗料を使用することが出来ます。
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ニス仕上げ
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ペンキ仕上げ
巾木
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巾木は床と壁の境界にある木材で、それぞれのすき間を隠したり、壁を保護するために設置されています。掃除機をかける際、ガンガン当たる部分ですので、敷居ほどではありませんが、耐久性が必要になります。敷居と同様にニス仕上げが最も木材を保護する効果が高く、次にペンキ・オイルの順にオススメとなります。ただし、インテリアの観点から見ると、白いペンキによる仕上げが主流となっています。
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オイル仕上げ
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ニス仕上げ
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ペンキ仕上げ
廻り縁
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廻り縁は、天井と壁の境界にある木材で、それぞれのすき間を隠したり、意匠性を上げるために使用されています。触れない部分であるため、耐久性は全く必要ありません。巾木と同じ色の塗料を使うと、部屋の印象も統一感が出てまとまります。廻り縁には、時計を下げるためにネジ穴を開けることがあります。ペンキ仕上げをする場合は、その穴が目立ちますので、穴埋め用パテで補修してからペンキを塗ることをオススメします。
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オイル仕上げ
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ニス仕上げ
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ペンキ仕上げ
柱
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複数の柱が1部屋にある場合は、全ての柱を同じ塗料で仕上げる方が部屋としての統一感が上がります。また、柱の位置によって耐久性の要否が変わります。人の良く通るところであれば、擦り傷等が増えるため、敷居ほどではありませんが少し耐久性の高い塗料を使用する方がオススメです。
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オイル仕上げ
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ニス仕上げ
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ペンキ仕上げ
ドア枠
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ドアの枠に分厚い塗膜を作るとドアと干渉してしまいます。塗膜はオイル→ニス→ペンキの順に厚くなります。特にペンキを使用する場合は、3年ほどで部分的に剥がれるため、補修が必要になります。そのたびに全体を塗り直すと3回ほどでドアと干渉しだすでしょう。そのため、ペンキを使用する場合は、部分補修のしやすいものを選択する方がよいでしょう。
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ニス仕上げ
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ペンキ仕上げ
全ての場所を同じ塗料で仕上げるなら
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上記の窓枠からドア枠までいろいろな木部が部屋にはありますが、この全てを同じ塗料で仕上げるとお部屋の仕上がりがグンと上がります。一昔前までは、木材の色を基調としたブラウンで統一されることが多かったのですが、現在のインテリアの主流は白色で統一です。逆に壁面・天面をカラー仕上げにすることが流行しています。
場所ごとに違う塗料をオススメしてきましたが、全ての場所に1つの塗料を塗りたいですね。そんな時は次の塗料を選んでください。
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オイル仕上げ
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ニス仕上げ
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ペンキ仕上げ
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