壁紙に塗れる 水性ペンキの比較
RESTAオリジナルのNaviaと他の水性ペンキの機能について比較をしました。耐摩耗性、光沢、隠ぺい力、清掃性、はがれやすさ、耐傷性、耐水性を比較した実験結果をもとに、壁紙に塗れる水性ペンキ選びの参考にしてください。きっとNaviaが欲しくなること間違いなし!
比較した4種類の水性ペンキ
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Navia
- RESTAオリジナルの水性多用途ペンキ
- 価格(1kgあたり)…1,732~2,138円(税込)
※大容量になるほど安くなります。
サイズ…1kg,2kg,4kg
カラー数…120色
乾燥時間…夏:約1時間、冬:約2時間
塗面積(1kgあたり)…約4平方メートル(2回塗り)
標準塗り回数…2回
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J COLOUR
- ターナー製の日本で最も知名度が高い水性ペンキ
- 価格(1Lあたり)…1,281~2,618円(税込)
※大容量になるほど安くなります。
サイズ…0.5L,2L,4L,15L
カラー数…200色
乾燥時間…約1時間~2時間
塗面積(1Lあたり)…約4~6平方メートル(2回塗り)
標準塗り回数…2回
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NEWインテリアカラー 屋内用
- アサヒペン製の1回塗りで仕上がるペンキ
- 価格(1Lあたり)…1,507~2,170円(税込)
※大容量になるほど安くなります。
サイズ…0.7L,1.6L,5L
カラー数…30色(その他バリエーションあり)
乾燥時間…夏:30分~1時間、冬:2~3時間
塗面積(1Lあたり)…約7~9平方メートル(1回塗り)
標準塗り回数…1回
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某ホームセンター OEM塗料
- 有名なホームセンターのオリジナル塗料
- 製造元は有名な塗料メーカーです。
個体識別番号や製造日などの表記がないものがあるため、製造から何日が経過しているか不明です。古い塗料ほど、水と成分の分離が進み、混ざりにくくなります。一般的に家庭用塗料の使用期限は未開封で4~5年です。ホームセンターの商品を選ぶときは、ほこりや錆がない商品を選びましょう。
実験方法
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15cm×10cmの杉板(プレーナー仕上げ)を使用。
下地の状態による影響を最小限に抑えるために、1つの実験に対して同じ板材を切り分けて使用。
さらに、同じ日時にペイントおよび実験を実施。
耐摩耗性、隠ぺい力の実験は、塗膜の厚さに左右されるため、無希釈で2cc/1枚(15×10cm)でペイント。
他の実験は、ハケで2回重ね塗り。
耐久性に関する実験は、ペイントして72時間以上経過後に実施。
耐摩耗性
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各塗料を既定の量で2回塗りした試験板を使用しました。
靴下をはいて70kgの体重をかけて10回ツイストしました。また、#600の空研ぎペーパーを指2本で板の右側に平均900gの圧力をかけて100往復させて、塗膜の変化を確認しました。
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Navia
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J COLOUR
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NEWインテリア
カラー 屋内用 -
某ホームセンター
OEM塗料
靴下をはいてツイストするだけではどの塗料も簡単には剥がれないようです。新品の靴下のため、板に少し色移りしました。J COLOURがもっとも色移りしていません。また、ホームセンターOEM塗料は靴下が少し白くなりました。やすりがけに対する耐摩耗性は写真のとおりで、各塗料に差があります。
隠ぺい力
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板の左半分に黒色の水性ペンキを塗布したあと、2/3の範囲に1回塗り、1/3の範囲に重ね塗りをペイントしました。それぞれの塗料の量は、1.3ccと0.7ccです。隠ぺい力の高い塗料であるほど、下地の色を隠すことで左右の白の色は近くなります。
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Navia
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J COLOUR
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NEWインテリア
カラー 屋内用 -
某ホームセンター
OEM塗料
NEWインテリアカラーは、1回塗りで仕上がるとされていますが、やはり濃い色柄のあるところには数回の塗り重ねをしないと下地の色を完全に消すことはできないようです。ホームセンターOEM品に関しては隠ぺい力が非常に低く、3度塗りをしても下地の色を隠すことができませんでした。一方、Naviaについては写真のように、2回塗りでほとんど下地の色を隠すことができました。
光沢
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ツヤありとは鏡のように光を反射するもので、ツヤなしとは紙のように光を反射するものです。左の写真は、ツヤあり塗料をペイントしたもので、光の反射により電球のフィラメントの形がうっすらと映っています。ツヤ消しだと光が拡散しフィラメントの形は映りません。そのため、表面の凸凹が目で認識しにくくなり、ハケ目やムラが目立たなくなるという特長があります。
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Navia
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J COLOUR
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NEWインテリア
カラー 屋内用 -
某ホームセンター
OEM塗料
各塗料ともにしっかりとつや消し仕上げになっており、写真で見てわかるような差異はありませんでした。
清掃性
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2回塗りを施した試験板にカレーをたらして、すぐに拭いた場合(左)と、30分後にふき取った場合(右)の跡の残り方を示しています。拭き取りは、キッチンペーパーを使ってなるべく広げないよう、カレーを除去した後、きれいなキッチンペーパーで軽く拭きとっています。
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Navia
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J COLOUR
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NEWインテリア
カラー 屋内用 -
某ホームセンター
OEM塗料
全ての試験板において、全くきれいに拭き取ることはできませんでした。インテリアカラーにおいては、30分間カレーを浸すことにより塗膜が変質し、キッチンペーパーでこすると剥がれてしまいました。ホームセンターOEM塗料は、すぐに汚れがシミになる特性がありました。
密着力
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2回塗りを施した杉板にガムテープを貼り、垂直方向にはがした結果です。ガムテープは密着性を上げるため、貼り付けた後にドライヤーで温めて、再度常温に戻してから剥がしています。
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Navia
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J COLOUR
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NEWインテリア
カラー 屋内用 -
某ホームセンター
OEM塗料
ホームセンターOEM塗料は一部がテープにくっつき剥がれました。それ以外の3種の塗料は全く剥がれることはありませんでした。
耐傷性
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2回塗りを施した塗膜に10円玉を強くこすりつけて、傷やはがれの有無を確認しました。また、1mの高さから金づちを同じ角度で落とした時の塗膜の凹みについても確認しました。板の右側が10円でこすったところ、左側が金づちを落としたところです。
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Navia
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J COLOUR
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NEWインテリア
カラー 屋内用 -
某ホームセンター
OEM塗料
NaviaとJ COLOURは10円玉による傷はつきませんでした。写真ではわかりにくいですが、強く金属で抑えたことによりツヤが少し出ています。また、すべての試験板に共通することですが、10円による金属の摩擦痕(黒色)がつきました。これは固く絞った濡れ雑巾で拭き取ることができました。また、金づちのような強い衝撃に耐えうる塗料はありませんでした。下地の堅牢さにも結果は左右されます。
耐水性
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2回塗りをした塗膜に、霧吹きで水分をびちょびちょになるほどに与えて10分間静置しました。その後、雑巾で強くこすった時の塗膜の変化を確認しました。
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Navia
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J COLOUR
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NEWインテリア
カラー 屋内用 -
某ホームセンター
OEM塗料
結果に多少の差はありますが、どれも水にぬれた状態で強くこすると塗膜が剥がれてしまいます。水にぬれるだけで溶けて流れることはありませんが、壁紙に塗れる塗料が一般水性多用途塗料よりも劣る点になります。これは、若干の柔軟性を持たせているために起こる現象で、柔らかい壁紙に塗ってもはがれにくいという特長の裏返しです。
実験結果について
上記の実験は各塗料の「白」にて実施した結果です。白以外のカラーで同様の実験をした場合やペイント時の環境条件(室温、気温など)により、異なる結果となる可能性があります。実験結果の公平性を保つために実験者には塗料の名称は知らせずに実験しています。
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