誰でも簡単にできる
ステインの塗り方
ステインは、DIYにあまり慣れていない方でも簡単にペイントできる塗料の一つです。新しい木材にステインを塗ることで深い味わいを出すことが出来ます。自然につく傷などを楽しむ場合は、ステインとワックス仕上げというのが最も簡単な木部塗装の組合せでしょう。
ステインの種類と特徴
-
水性ステイン
- オイルステインより安価
- 色数が豊富
- においが少ない
- 取扱いが容易
- ホビー向き
-
オイルステイン(油性)
- 水性ステインより高価
- 木材によくしみこむ
- きれいに染まりやすい
- 木材を保護する性能が高い
- 実用向き
木材の下準備
仕上がりに差が出るちょっとしたひと手間
-
STEP1
やすりがけ触って手に引っかからなくなるまで#240のやすりをかけます。粗い木材は#80→#150のやすりを最初にかけましょう。
-
STEP2
霧吹き木材の表面に霧吹きで水分を与え、毛羽立たせます。ニスを塗った時に同じ現象が起きるのを防ぐことが出来ます。
-
STEP3
やすりがけ毛羽立った部分をやすりで削り落とします。#240くらいのやすりが良いでしょう。研いだ粉はきれいにふき取ります。
やすりがけのポイント
-
木材の断面は荒く、ニスをたくさん吸い込みます。#80→#150→#240の順で根気よくやすりをかけましょう。
-
木目にそってやすりを動かしましょう。木目に対し直角にあてると繊維が切れて、どんどん毛羽立ちます。
やすりの番号って何?
-
小さい数字ほど粗く、大きい数字ほど細かいやすりです。粗目→細目となるように複数のやすりを使う時は、番号が倍以内になるように選びましょう。
例)#80→#150→#240→#400粗目#40~80…木材表面がザラザラのとき
中目#100~150…仕上げのやすりの前に
細目#180~600…仕上げや重ね塗りのとき
極細目#800~2000…塗膜の研磨に使います
使用したステイン
-
-
WOODLOVEシリーズのオイルステインを使用しました。乾燥時間が24時間と他のステインと比べて長く設定されているため、塗り広げが容易できれいに仕上げることが出来ます。また、油性のステインであるためニオイはありますが、高い浸透力できれいに木目を浮かび上がらせます。
布を使って少しずつ染める方法
初めてステインを使う方におすすめ
-
STEP1
ウエスや布の一部分にステインを滴が落ちない程度に吸い込ませます。手につかないように手袋をしましょう。
-
STEP2
ステインが溜まらないように、さっと塗り広げます。ステイン溜まりを放置するとそこだけが濃くなり、ムラになります。
-
STEP3
前手順で広げた範囲のステインをすり込むようにして染めていきます。目安時間として3分以内ならステインを伸ばすことが出来ます。
-
STEP4
好みの色の濃さになるまでSTEP1~3を繰り返していきます。塗り重ねるほどに色合いは濃くなっていきます。
刷毛を使って一気に染め上げる方法
広い範囲を塗る方におすすめ
-
STEP1
ステインを別の容器に移し、ハケの半分くらいにステインをつけて、滴が落ちない程度によく馴染ませます。
-
STEP2
塗りたい面を上に向けてステインを塗ります。全体がぴちゃっとなるくらいに少し多めに塗ればOKです。
-
STEP3
ウエスで余分なステインを拭き上げます。塗ってから拭き上げるまでの時間が長いほど色は濃くムラになるため、全体が湿っているうちに拭くのがポイントです。
-
STEP4
1回の塗りでも深く染まりますが、それでも薄いと感じる場合は、好みの色の濃さになるまでハケ塗りと拭き上げを繰り返していきます。色合いは少しずつですが濃くなっていきます。
ステインのちょっと変わった使い方
複数のステインやペンキを組合せてできる
アンティーク加工の施工例
-
白ペンキの上にステイン
白くペンキで塗った木材にステインをムラになるようにペイントします。油性ペンキと水性ステイン以外の組合せなら大丈夫です。
-
ステインの上にうすめたグレーペンキ
ステインを塗った木材にグレー色のペンキ(水で1:1に希釈したもの)を汚すようにペイントし、乾く前に少しだけ拭きのばします。
-
2色のステイン
最初に薄めのステインをキレイにペイントし、乾燥後に濃いステインをムラになるようにペイントします。
-
金属にも使えるオイルステイン
ブリキやスチールなどの小物にも使い込んだような風合いの着色をすることが出来ます。
ステイン重ね塗りの
ワンポイントアドバイス
乾燥時間はどれくらい?
-
ニスやワックスの上塗りの場合
ステインの表面はすぐに乾きますが、内部のステインが乾燥するにはステインの容器に表記された時間が必要です。経過前にニスやワックスを上塗りするとステインが染み出てきてムラになることがあります。
-
ステインの重ね塗りの場合
ステインを重ね塗りして色を濃くする場合には既定の乾燥時間を待つ必要はありません。むしろ乾燥してしまう方が、しみ込みが悪く色濃度の変化が乏しくなります。目安としては手で触ってつかなくなるタイミングで塗り重ねるのがベスト!
ペイント教室
学科編
-
豆知識
-
選び方
-
コラム
実技編
-
塗り方
-
準備・片付け
-
その他