仕上げ上手なニスの塗り方
学校の工作の時間に習ったニスの塗り方は忘れよう。45分の授業でニスを塗るのは無理があったのです。じっくり仕上げるDIYを楽しみたいに方におすすめのニスの塗り方をご紹介します。じっくりと言っても、作業時間は2時間くらい。乾燥時間を入れても2日間あれば十分に塗り終わります。
木材の下準備
仕上がりに差が出るちょっとしたひと手間
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STEP1
やすりがけ触って手に引っかからなくなるまで#240のやすりをかけます。粗い木材は#80→#150のやすりを最初にかけましょう。
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STEP2
霧吹き木材の表面に霧吹きで水分を与え、毛羽立たせます。ニスを塗った時に同じ現象が起きるのを防ぐことが出来ます。
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STEP3
やすりがけ毛羽立った部分をやすりで削り落とします。#240くらいのやすりが良いでしょう。研いだ粉はきれいにふき取ります。
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木材の断面は荒く、ニスをたくさん吸い込みます。#80→#150→#240の順で根気よくやすりをかけましょう。
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木目にそってやすりを動かしましょう。木目に対し直角にあてると繊維が切れて、どんどん毛羽立ちます。
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小さい数字ほど粗く、大きい数字ほど細かいやすりです。粗目→細目となるように複数のやすりを使う時は、番号が倍以内になるように選びましょう。
例)#80→#150→#240→#400粗目#40~80…木材表面がザラザラのとき
中目#100~150…仕上げのやすりの前に
細目#180~600…仕上げや重ね塗りのとき
極細目#800~2000…塗膜の研磨に使います
ニスの濃度調整
少しずつうすめるのがポイント
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STEP1
そのまま塗ってみる使わない木材や作品の裏側などにニスをうすめずにそのまま塗って、ねっとりした感じがあればニスをうすめます。
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STEP2
うすめるニスの種類にあったうすめ液で少しずつうすめます。水なら霧吹きを使うと上手にうすめることが出来ます。
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STEP3
塗ってみるうすめたニスを試し塗りします。ハケがスムーズに動くようになるぎりぎりのうすめ具合が理想的です。
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濃度が高かった場合
厚塗りになり、表面にハケあとが残りやすく凸凹になってしまいます。
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うすめすぎた場合
木材への密着性が悪く、耐久性に劣った塗膜になってしまいます。
さあ、ニスを塗ろう!
薄く重ね塗りが基本
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ニス塗りの基本は薄く塗ることです。そうすることにより、きれいな塗膜が出来上がります。逆に厚塗りをすると、ハケの跡がはっきりと凸凹になり、さらには乾燥の過程でひび割れすることもあります。また、ニスの種類によって塗り方のポイントが少しずつ異なります。それらのポイントをまとめたので要チェック!
ニスは裏側も塗ろう
見える面だけにニスを塗ろうとしている人はちょっと待った!
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木材に水分を与えるとふやけて膨らみます。ニスを塗った時も同様に、木材が膨張しそのままニスが固化します。板の片面だけにニスを塗った場合、片面のみが膨張するため板が曲がってしまいます。裏側に1回だけでもニスを塗ると木材の変形を防ぐことが出来ます。
研磨作業も大事
塗り重ねと仕上げのための研磨作業
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研磨作業には塗り重ねのためと仕上げを美しくするための2つの目的があります。する場合としない場合では仕上がりに大きな差が出ます。そんなに難しくもなく、ホームセンターで手に入るやすりを使うだけなので、是非チャレンジしてみてください!驚くほどのきれいな仕上がりになりますよ。
手間をかけるほどに美しくなります
プロの家具職人が実際に塗装する手順-
- 1.木材の下地調整のやすりがけ
#240→#400→#800→#1500→#2000 - 2.ニス1回目ペイント→#240やすり
- 3.ニス2回目ペイント→#400空研ぎやすり
- 4.ニス3回目ペイント→#800水研ぎやすり
- 5.ニス4回目ペイント→#1500水研ぎやすり
- 6.ニス5回目ペイント→#2000水研ぎやすり
- 1.木材の下地調整のやすりがけ