
無垢のグレードの見方を解説!
無垢フローリングの
タイプとグレードについて
同じ樹種の無垢フローリングでも、高級品もあれば、お手頃な価格のものもあります。どこがどう違って価格に差があるのか、気になりますよね。今回はそんな不安解消のためにも、無垢フローリングのタイプとグレードについてご説明いたします。

無垢フローリングの
タイプについて
無垢フローリングは
4タイプに分かれます
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OPC
ワンピースの略。1本の木からフローリングの長さ(1820mm)を切り出した一枚物の無垢フローリングです。
1本の丸太から一定の長さを確保できる量に限りがあるため高価になります。ソリッドとも呼ばれます。 -
UNI
ユニと呼ばれるタイプで、縦方向に4~5枚繋ぎ合わせて定尺(1820mm)にしたフローリングです。繋ぐ枚数はメーカーによって異なります。
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FJL
小さなピースの無垢材を1枚の定められた長さや幅にするため、縦方向にも横方向にも繋ぎ合わせて作られたものです。
横には2枚~5枚継ぎがあり、2枚継ぎのものは2P、3枚継ぎは3Pと表示されています。(PはPieceのこと) -
乱尺
乱尺フローリングとはフローリングの長さが一定ではなく、一般的には300mm以上の様々な長さのフローリングの四方に本実加工が施されたものです。
一見するとユニタイプと似ていますが、ユニタイプは特徴の似たものを1枚のフローリングにしているため、乱尺フローリングに比べて均一的に見えます。
乱尺フローリングの場合は1枚1枚の材をより強い個性として表現することが可能です。
4つのタイプをご紹介しましたが、どれも無垢フローリングの性能を左右するものではありません。
無垢の1枚物フローリング(OPC)は希少性が高いためどうしても高価になります。
一方その他のフローリングは比較的安価で購入できることが魅力です。
気に入った樹種があっても高級過ぎて…という方は集成タイプの無垢フローリングを採用されてはいかがでしょうか。
樹種の持つ機能や特徴は、そのまま変わらずご使用いただけます。
無垢フローリングの
規格について
幅による違い
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無垢フローリングの幅の標準は90mmですが、60mm、75mm、120mm、150mmなど、様々な規格があります。
幅が広いほど、1本の丸太から採れる量が限られるため高価になります。また、広々とした印象を与えることができます。しかし、幅が広くなると、材の膨張・収縮が大きくなり、取り扱いに注意が必要になります。
厚みによる違い
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無垢フローリングの標準的な厚みは15mmが多いですが、8mm、12mm、18mm、20mm、22mmなどの規格もあります。
厚みも大きくなるほど希少価値が高くなり高価になります。厚みのある無垢フローリングは、重量も増えるため、施工時の取り扱いが難しいのがデメリットです。
無垢フローリングの
グレードについて
無垢フローリングは、含まれる節や辺材、ミネラルステインの量によって、主に3つのグレードに分けられます。
節やミネラルステイン、辺材を含むことのない均一な色合いの無垢材は1本の丸太から採れる量が少ないため、価格は高くなります。
最近は節や辺材なども無垢材ならではの個性や味わいとされ、同じ品質の無垢フローリングでもお求めやすい価格のため、ナチュラルなインテリアテイストを好む方に人気があります。
グレードの表記の仕方は広葉樹と針葉樹で違いがあり、表記名も各メーカーによって違いがあります。
広葉樹のグレード
広葉樹とは、オーク(ナラ)やアカシア、メイプル、ウォールナットなどの硬くて重い木材のことです。
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A
(プレミアムグレード)節や辺材部分を選別して取り除いたグレード。
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S,BC,N
(セレクト,キャラクターグレード)節や色ムラがある程度含まれたグレード。
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C
(ラスティックグレード)意匠として節や色ムラを利用したグレード。パテや埋木処理が含まれています。
針葉樹のグレード
針葉樹とはパイン、スギ、ヒノキなどの柔らかくて軽い木材のことです。
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無節(むぶし)
節がまったくないもので、木目や色合いもほぼ揃っているものです。すっきりと洗練された印象に仕上がります。
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上小節(じょうこぶし)
小さな節が少し点在しているもの。メーカーによって節の大きさや製品の1平方メートル中の小節の数などが規定されています。
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小節(しょうせつ・こぶし)
小さな節のあるもの。こちらもメーカーによって規定に違いがあります。
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節(ふし)
大小限らず様々なタイプの節が入るグレードです。最も自然な風合いをお楽しみいただけます。
無垢フローリングの
特徴的なキャラクター一覧
長い年月をかけて育まれた木材は、自然環境の影響を受けながら、
それぞれ異なる年輪と唯一無二の個性を生み出します。
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節
(ノット)木の幹から生えた枝の根元が、幹の中に取り込まれたものを節と呼びます。枝の太さによって節の大きさが決まります。
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入り皮
(パークポケット)鳥につつかれたり、災害によってできたキズを癒やそうとして新たな形成層を作った時に木の中に樹皮の断片が取り込まれることによってできます。
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ガム
ポケット木から分泌される樹脂(ヤニ)が木の細胞のすき間にはいって固まったものをガムポケットと呼びます。
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シュガー
スポット木から分泌される樹液が木の細胞に滲んだり、点状や筋状に現れます。メープルシロップの原料となるメープルの樹によく現れます。
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虎斑
(シルバーグレイン)オーク(ナラ)特有の虎斑。柾目の放射組織がつくる模様で、虎の毛並みの用に見えることから名付けられています。
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カナ
スジ木の根っこから取り込まれるカリウム、リン、マグネシウムなどのミネラル分が堆積して固まったものです。
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赤白
(源平)木は中心部分(心材)と外周側(辺材)で色が異なります。色が異なる部分が隣り合っている部分を赤白(源平)と呼びます。
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リボン
杢繊維の方向が異なる年輪が入り組み交錯している木材に現れる、しま模様。マホガニーやサペリによく現れます。
節や色ムラ、キャラクターも無垢材ならではの個性です。
人間でいうと『そばかす美人』といったところでしょうか。
端正で完璧な美しさを求めるか、自然美を求めるかはお好み次第です。
これまで無垢フローリングは高級というイメージが強かったようですが、様々なタイプやグレードから選択することも可能な上、長期使用に耐えられるためリフォーム回数が減り、実質的にはお得な床材といえます。
そして無垢フローリングは、本物だけが持つ多くの魅力を包含しています。リフォームをお考えの際には是非無垢フローリングをご検討ください。

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