モザイカ メタルアクセントタイル施工方法
Step1 下地の確認
施工可能な下地かどうかを判断します。
モザイカは施工に適した下地に十分な下地調整を行った上で施工してください。より強い接着
性を要する場合は、ゴム系速乾、又は変成シリコーン系の接着剤を使用してください。
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〇 施工可能な下地
- ビニル壁紙(全面がしっかり施工され、浮き剥がれがないこと。凹凸の激しいものは不可)
- 石膏ボード
- ケイ酸カルシウム板
- モルタル
- ベニヤ・コンパネ等木質下地
- 鋼版
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× 施工に適さない下地
- 接着不十分なビニル壁紙下地。
- 汚れ防止フィルムラミネート壁紙や撥水コートなどの表面処理がされたビニル壁紙。
- 織物壁紙や和紙壁紙、壁紙を剥がした後などの繊維の浮いたような下地。
- 土壁などの粉っぽい下地。
- 油汚れの激しい面。
- 塗装の劣化や剥がれが激しい面。
- 凹凸の激しい下地。
- カーブのきつい曲面。緩やかな曲面には施工できる場合がありますが、接着に問題がないかあらかじめご確認ください。
- ポリカーボネートのように有機材料の一部が揮発してガスを発生する素材や、アクリル、ポリプロピレン、ポリエチレン、シリコン樹脂、フッ素樹脂などの接着力が得にくい樹脂下地は、膨れや剥がれが起こる可能性があります。
Step2 下地の調整
下地の種類に応じて適切な下地調整・下地処理を行ってください。
- 事前に湿式下地の乾燥状態やボード下地類の固定状態を良く確認してください。
- 釘頭等は完全に沈めて防錆処理を行ってください。
- 錆・油分・異物や汚れは除去し、表面に付着しているホコリや粉塵を拭き取ってください。
- 必要に応じ、パテ・シーラー・プライマー処理を行ってください。
Step3 モザイカ貼り施工
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1. 割り付け計画
- モザイカを組み合せてパターンを作る場合や壁画調のセット柄タイプの場合には、壁面への柄の割り付け方をあらかじめ決めておきます。壁画調タイプの場合は貼り順や天地方向を誤らないようご注意ください。
- 壁面への割り付けが決まったら、順番通りに床に並べてモザイカ表面の保護フィルム上に番号を振るなどして間違えないようにすることをお勧めします。
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2. 施工面にガイドラインを引く
- 下地面にモザイカ1枚ごとの間隔で水平線・垂直線を升目状に正確に引いてガイドラインとします。
- ガイドラインは施工端部の上下左右の余白バランスも考慮して引いてください。
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3. モザイカをカットする
- 割り付けに従ってモザイカの余分な部分をカットします。カットはチップ材の間の目地部分で行ってください。目地部分はカッター等で簡単に切り離せます。
- カットはモザイカのチップ単位の寸法になるため、壁面のサイズや割り付け方によって見切り部に隙間ができて小口が目立つ場合は、市販の細い見切り部材等で処理してください。
- あらかじめ見切り部材の使用を考慮して施工に入られることをお勧めします。
- どうしても目地部分でなくチップ材のカットが必要な場合は、モザイカクリスタル以外の金属チップタイプは、ブリキ・トタン用ハサミで切ることができますが、切断面は多少荒れた状態になります。
- モザイカクリスタルのチップは硬質のためカットはできません。
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4. モザイカの貼り付け
- モザイカ裏面の離剥フィルムを剥がし、ガイドラインに沿って目線の高さ位置から上下へ貼り継いでいきます。
- 縦横の目地の通りがずれないことを目安に、軽く仮止めしながら貼ってください。
- 離剥フィルムを剥がした後、床に落とすなどして粘着面を汚さないように注意してください。
- モザイカのシート1枚がガイドラインの升目にきっちり収まるように調整しながら貼ってください。モザイカは1枚当り数mmの寸法調整が可能です。
- ジョイント部に出来た目地スキをそのままにすると、徐々に誤差が大きくなり修正が困難になります。
- 表面の保護フィルムが突き付け調整の妨げになる場合は、部分的に剥がすようにしてください。
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5. 圧着
- モザイカの全面施工が終了した後、モザイカ表面を当て板の上から木槌等で叩いて圧着してください。特にジョイント部分は念入りにしっかりと接着させてください。
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6. 保護フィルムの除去
- 表面の透明保護フィルムを剥がして完成です。剥がす際は面に対して水平方向へゆっくり剥がしてください。垂直方向へ急激に引っ張ると剥がれる可能性があります。
モザイカが剥がれてきた場合
施工後、下地調整の不備や経年変化でモザイカに部分的な剥がれが生じた場合は、剥がれた部分のホコリや塵汚れを出来るだけ取り除き、ゴム系速乾接着剤をはみ出さないように下地とモザイカ裏面の両方に塗り、接着剤が指に付かなくなるまで待ち時間を取った後圧着してください。
モザイカが汚れた場合
- チップ表面の汚れは水か中性洗剤を薄めたもの、又はアルコールで拭き取ってください。
- 表面に凹凸があるものは歯ブラシなどを使って汚れを取り除いてください。
- 汚れには多種多様のものがありますので、汚れの種類によっては完全に除去できない場合があります。
- チップ材の間の目地部分に入り込んだ汚れは歯ブラシなどでかき出してください。
- 目地の奥に入り込んだ塵やホコリはきれいに取れない場合があります。ご了承ください。
保管・荷扱い上の注意
- モザイカの保管は、直射日光や高温・高湿になるところは避け、風通しの良い冷暗所で保管してください。その際、ダンボールケースなどに入れてホコリが付かないようにしてください。
- 保管する場合は大きさを揃えて重ね、不揃いのものは一番上に載せるようにしてください。重量がありますので、あまり高く積み重ねないようにしてください。高く積み重ねると崩れたりして危険な上、重みで下積みのものが変形・破損するおそれがあります。
- モザイカは重量物となりますので、人力で取り扱う際には十分な安全確保をし、腰痛などの原因となる無理な運搬はしないでください。
- トラックの荷台などの高いところから落としたり、放り投げたりしないでください。
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