
DIYでも安心!施工のコツを詳しく解説!
挽き板フローリングを
捨て張り施工!
合板の上にフローリング材を貼る捨て張り工法をご紹介!割り付けや固定方法などきれいに仕上げるための細かなポイントまで詳しく解説します。今回は、表面に天然オークの一枚板を貼り合わせた挽き板フローリングを使用し、ナチュラルで温かみ溢れる空間にDIYしました。

初めてのフローリングDIYでも
きれいに仕上げるPOINT
まずは知っておこう!
施工後、木材は動きます
-
-
木材は空気中の湿気を吸ったり吐いたりする性質があります。
湿気が多いときは、木が水分を吸って膨らみます。
乾燥している時は、吸った水分を吐き出して縮みます。また、木材は木目の方向などによって伸縮の仕方が異なるので、反りやねじれなどが発生します。
フローリングを施工する時は、この木材の特性を考慮する必要があります。
木材の伸縮を考慮せずに施工すると・・・
-
-
木が膨らんだ時に逃げ場がなくなり
突き上げなどの問題が起こるフローリングを貼る時は、床材同士の間、壁際はすき間を確保するのが基本です。
ぴったりすき間なく貼ってしまうと、木が水分を含んで膨らんだ時にフローリング同士が押し合い、真ん中の部分が盛り上がって突き上げが起こってしまいます。
このページでは、初めてのフローリング施工を成功させるために、
天然木の特性である伸縮を考慮しつつ、美しく仕上げる方法をご紹介します!
今回は
「挽き板フローリング」を
「捨て張り」で施工します
今回使用する
挽き板フローリングとは?
-
-
挽き板フローリングとは、基材となる合板等の表面に分厚い(一般的には2mm程度)天然木を貼り合わせたフローリングです。

無垢フローリングのような温かみのある質感。
反りやねじれ・伸縮が生じにくく、施工後も仕上がりが安定。
ナチュラルな質感が魅力の無垢フローリングは、反りやねじれ、伸縮による床の突き上げや目スキ、床鳴りが起こりやすいのがデメリットです。
一方、挽き板フローリングは、表面に天然木を使用しながら、基材に寸法安定性の高い合板などを使用することで、無垢フローリングの風合いを残しつつ、施工後の不具合を抑えるよう改良されたフローリングです。
そのため無垢フローリングに比べてDIYでも施工しやすく扱いやすいのが特長です。
捨て張り施工とは?
-
-
フローリングの「捨て張り」とは、床組みの根太の上に合板を張り、その上にフローリングを貼る方法です。一般的には根太は300mmピッチ、その上に12mm厚の合板を敷きます。主に戸建て住宅でよく採用されます。
一方、戸建ての床工法には「根太張り」工法もあります。これは根太の上に合板を敷かず、直接フローリング材を施工する方法です。捨て張り工法に比べて、床材の安定性や強度は劣りますが、工期が短く手間が省ける点がメリットです。

2mm程度のすき間を開けて
貼りましょう。
-
-
下地の合板も温度や湿度の変化により多少膨張・伸縮が起こります。適度なすき間を確保することで、下地の突き上げを防ぎ、仕上がりを安定させることができます。
フローリングの捨て張り施工で準備するもの
-
-
- 電動ドリル
- スケール
- さしがね
- のこぎり
- ゴムハンマー
- 墨つぼ、チョークリール
- えんぴつ
- 丸ノコ(無くてもOK)
- フロアタッカー(無くてもOK)
フローリングの捨て張り施工で使用する材料
-
-
- フローリング材
(今回はRESTA 天然木の挽き板フローリング) - ビス、フロアステープル ※施工道具に合わせて
- ボンド
- クサビ
- スペーサー
- 巾木 ※必要に応じて
- フローリング材
DIYでもできる!フローリングの
捨て張り工法を詳しく解説!
施工前の準備
-
-
フローリング材を室温と湿度に馴染ませる
フローリング材は温度や湿度の変化によって膨張・収縮する特性があります。事前に施工する部屋に置き、室温と湿度に馴染ませましょう。
-
-
仮並べをして柄のバランスを確認
今回使用する挽き板フローリングのように、天然木を使用したフローリングは一枚一枚木目や色柄が異なります。また、木目を印刷したシートフローリングの場合も、同じ柄が存在するので、施工前に仮並べを行い、全体のバランスを確認しておきましょう。

採寸・割り付け
-
まず、フローリングを貼る床面のタテ・ヨコの寸法を測ります。
-
最後の列が極端に小さくならないよう、計測した寸法に合わせて割り付けを行います。
割り付けを考えずに貼り進めると、最後の列が極端に細くなり、施工が難しく見た目もきれいに仕上がらない場合があります。
(例)奥行3020mmの場合の割り付け

1列目の幅をカットし、
最初と最後の列幅を均等にする。
長さ方向も同様に部屋の幅に合わせて、
割り付けを調整しましょう。

1列目のフローリングを貼る
-
まず、割り付けに合わせて、サネの向きに注意しながら1枚目のフローリング材をカットします。貼り進める方向に凸サネ(オザネ)が向くため、凹サネ(メザネ)部分の端からカットしましょう。
-
壁面がまっすぐとは限らないため、壁に沿って貼ると列が揃わない可能性があります。そこで、1列目を正確に貼るための基準線を引きます。
-
今回は、墨つぼを使い、1列目の幅+10cmの位置にまっすぐ基準線を引きます。
-
1枚目になる床材の裏にボンドを波型に塗ります。
-
フローリング材の伸縮を考慮し、壁際にスペーサーやクサビを挟み2~3mmすき間を開けます。このすき間は最後に巾木を取り付けて隠します。
-
1列目のすべてのフローリング材が基準線と平行になるように距離を測りながら進めます。
-
位置が決まったら、床面から45°の角度でビスを打ち込み、しっかりと固定します。ビスは左右の端から3cmの位置と、その間を30cm間隔で打ちます。
-
プロはビスではなく、フロアタッカーで固定するのが一般的です。タッカーを使うと、ビス止めよりも作業効率がアップします。

POINT
正しく保ちましょう
-
-
下地の状況やフローリングの厚みやサネ形状にもよりますが、ビスの角度は45°が適切とされています。
角度が大きすぎると、フローリングの表面を傷つける可能性があります。
角度が小さすぎると、下地までビスが届かず固定が不十分になります。また、次のフローリング材のサネがしっかりとはまらなくなることがあります。現場の状況に合わせて適切なビスの角度で打ち込みましょう。
フローリング材がずれないように
押さえながら固定しましょう
-
-
ビスを打ちこむ際は、フローリング材を垂直に押さえながら作業しましょう。押さえが足りないと、ビスの力で床材が奥に押し込まれ、位置がずれてしまうことがあります。
-
2枚目以降は、隣り合うフローリングの間にスペーサーを挟みながら貼り進めます。今回は0.2mm程度の厚みのスペーサーを使用しました。
フローリングのサイズや湿度・温度の影響により、適切なスペーサーの厚みは異なります。
フローリング材の膨張・収縮を考慮しながら適切なスペーサーを選びましょう。
スペーサーの厚みを選ぶ時のポイント
フローリング材のサイズが大きいほど、伸縮幅も大きくなるため、厚めのスペーサーを使用しましょう。
湿度や気温が低い環境では、フローリング材が後から膨張しやすいため、隙間を確保するために厚めのスペーサーを使用しましょう。
-
フローリングがまっすぐに貼れるように、基準線からの距離が1枚目と同じになるように測りながら貼りましょう。
-
最後の1枚は、残り幅に合わせて凸サネ側をカットして貼りましょう。

2列目以降を貼る
-
今回は、一尺ずらしで貼っていくので、前列から一尺(30cm)ずらして端をカットします。
-
1列目との間にスペーサーを挟みながら貼り進めます。

使用しましょう
ビスで固定すると、タッカーで固定する場合に比べてフローリングが奥に押されやすくなります。そのため、施工後にスペーサーを取り外す際に破れてしまうことがあります。破れにくい硬い素材のスペーサーを使えば、スムーズに取り外せて安心です。
トランプカードなどを代用品として使用する場合がありますが、紙製のものは破れやすいためプラスチック製のものを選びましょう。また、硬めのクリアファイルなどを適当なサイズにカットして使用することもできます。


-
-
凹凸部分がカットできる材質の場合
枠が木材など、カットできる素材の場合は、フローリングの厚みに合わせて凹凸部分をカットすることで、フローリングを下に差し込んで施工できます。
これにより、フローリング材を細かくカットせずに、スムーズに施工できます。
-
-
凹凸部分がカットできない
材質の場合柱や枠の形に合わせて印をつけ、正確にカットしましょう。ぴったり合うように調整することで、美しく仕上がります。

最後の列を貼る
-
残り1列になるまで貼り進めたら、最後の列は残り幅に合わせて床材をカットして貼っていきます。伸縮を考慮し2~3mmすき間を開けるようにしましょう。
-
最後の列はフローリング材に接着剤を塗ると、壁に付着する可能性があるので、下地に直接塗る方法がおすすめです。
-
手前のサネをはめ込んでから、奥に倒すように貼ります。
-
表面を押さえながら、幅方向のサネもはめ込みます。
-
最後の列は、ビスやタッカーで固定できないため、壁際にくさびを打って押さえます。
-
くさびを差し込んで上から金づちで叩くことにより、サネがしっかりとはまります。
-
接着剤が硬化し、フローリングが床に完全に固定されたら、スペーサーとクサビを取り除きます。
-
これでフローリングの施工は完了です。

巾木を取り付ける
-
今回は、フローリング施工の仕上げに木製巾木を取り付けます。巾木を取り付けることで、フローリングと壁の間のすき間を隠すことができます。
-
まず、巾木の裏面に接着剤を塗布します。
-
壁に貼り付け、固定します。今回はタッカーで固定しました。
-
入隅、出隅の部分は、断面を45°の角度で斜めにカットすることでキレイに仕上がります。

今回ご紹介した方法は、ご家庭でのDIY向けに本来の施工手順を
一部変更・簡素化しておりプロの施工方法とは異なる場合がございます。
また、天然木の特性により、施工後に突き上げ、反り等が起こる可能性があります。

フローリング おすすめコンテンツ
PICK UP CONTENTS