
劣化させない優しいお手入れを フローリングのお手入れ方法
フローリングをこまめにお手入れすることも重要ですが、最も大切なのはフローリングを劣化させないように注意して使用することです。このページではフローリングの劣化原因や日々のお手入れ方法について詳しく解説します。

フローリングのお手入れ方法は
塗装の種類によって異なります
このページでは下記のフローリングの
お手入れ方法をご紹介します
- シートフローリング
- 突き板フローリング
- 挽き板フローリング(UV塗装)
※一般的な戸建てやマンションで使用されている
フローリングです。
基本的に、フローリングは基材となる部分と表面材に分かれています。
表面層に厚い天然木を使用した挽き板フローリングは商品によって、
オイル塗装とUV塗装に分かれます。
オイル塗装は表面に塗膜を作らないので、特にお手入れに注意が必要です。
無垢フローリングのお手入れを解説した下記ページをご覧ください。
まず、フローリングを美しく
保つために
弱点を知ろう!
フローリングを美しく保つために、
まずはその弱点を理解し、
適切な扱いをすることが大切です。
フローリングの劣化原因は主に3つ!
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木材や木質系の素材が使用されたフローリングに、水分は大敵!床にこぼした水などを放置してしまうと、木が水分を吸収し、膨張してしまったり、カビが生えて黒ずみになってしまったりする可能性があります。
最悪の場合、フローリングの全面張り替えが必要になる場合もあるので、万が一、水などをこぼしてしまった場合は、素早く拭き取りましょう。
特に、サネ部分に注意!
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ほとんどのフローリングの表面には、コーティングが施されており、日常生活で発生する水分や汚れが簡単にはしみこみにくい仕様になっています。
しかし、コーティングが施されているのは表面部分だけで、継ぎ目であるサネ部分からは、水が浸透しやすいので特に注意が必要です。
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フローリングが劣化する大きな原因の2つ目は摩擦です。
フローリングの表面には、すり傷や摩耗に強いコーティングが施されていますが、その厚みはおおよそ0.1~0.5mm程度です。
そのため、強い摩擦が繰り返し加わることで、徐々に表面が削れ、劣化が進行していきます。さらに、表面のコーティング層が摩耗してしまうと、木材内部に水分や汚れが浸透しやすくなり、傷みやすくなるため注意が必要です。
耐摩耗性能はどのくらい?
フローリングはJAS規格において、ある程度の耐摩耗性があることが義務付けられています。
摩耗試験の内容を簡単に説明すると、研磨紙を巻き付けたゴム製円盤を1kgの荷重をかけながら、フローリングの上で回転させる試験です。
突板フローリングに関しては「摩耗A試験」、シートフローリングに関しては「摩耗A試験」または「摩耗B試験」において、下記条件を満たすこととされています。
摩耗A試験:500回転後において表面材料が残っており、基材が現れることなく、かつ、100回転当たりの摩耗減量が0.15g以下であること。
摩耗B試験:100回転後における表面の状態が試験前の表面の状態に比べて著しく変化していないこと。
【出典】農林水産省「フローリングの日本農林規格」
つまり、JAS規格に合格しているフローリングは、軽い摩擦であれば、表面が大きく劣化することはないということです。
しかし、それ以上の摩擦に対しては劣化が起こる可能性があるということを理解しておきましょう。
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日光に含まれる紫外線は、フローリングの色あせや劣化の原因になります。特に窓際や日当たりの良い場所では、長時間紫外線を浴びることで、表面のコーティングが変色しやすくなります。
表面が変色するということはコーティングが劣化しているということなので、ひび割れや剥がれの原因にもつながります。
「UVコーティング」って?
フローリングの仕様を見ると、「UV塗装」や「UVコーティング」といった表面塗装をよく目にしますが、これらは「紫外線をカットしてくれる塗装」ではありません。実際には、UV(紫外線)を照射して硬化させる塗料を使っている、という意味に過ぎないのでご注意ください。
フローリングの日々のお手入れ
基本的には床表面の汚れを落とす
乾拭きでOK
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日常は、乾いたモップや雑巾でのから拭きで十分です。掃除機では取りにくいホコリなどが取れ、床の美しいツヤを保つことができます。
また、汚れが付着した場合は直ぐに拭取ることを意識しましょう。
化学モップの使用にはご注意ください
- 化学モップはドライタイプをご使用ください。
- 化学モップを長期間床に放置すると変色する恐れがあります。
- 水濡れ箇所には化学モップを絶対に使用しないでください。ワックスが白化する可能性があります。
- 不織布タイプのフローリング用ワイパーをご使用の場合、ワイパーの繊維や毛玉が付着することがあります。
ひどい汚れは固く絞った雑巾等で
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から拭きでは落ちない汚れは、雑巾をぬらして硬く絞ってから、拭き取ります。また中性洗剤などは汚れに応じてご使用ください。
雑巾を絞らずに水拭きすると、水分によるひび割れ・反り・膨れが生じる場合があります。
中性洗剤を使用した場合は、洗剤成分をきれいに拭取ってください。
「アルカリ性洗剤」の使用も可能ですが、
頻繁な使用は避けましょう
シートフローリングに
アルカリ性洗剤をかけて
放置してみました!

中性洗剤でも落ちますが、それでも落ちない場合はアルカリ性洗剤を使用することで落ちる場合があります。
今回行った実験では、見た目上の変化は見られませんでしたが、薬品を使用すると少なからずフローリングのコーティングに負担がかかっているのは確実です。
そのため、アルカリ性洗剤や酸性洗剤を使用する頻度は極力抑え、汚れが付いたらすぐに拭取り、頑固な汚れにならないように注意することが大切です。
定期的なメンテナンスフローリングの
ワックスがけについて
「ワックスフリー」、
「ノンワックス」のフローリングは
ワックスがけ不要!
最近のフローリングは表面にUVコーティングが施されています。そのため、ワックスがけは不要です。
ワックスがけの必要がないフローリングは「ワックスフリー」、「ノンワックス」などの表記があります。
フローリングを購入した時点で塗装されているUVコーティングはかなりキズや汚れに強い塗装で、耐久性にも優れています。そのため、その上からワックスをかけてもあまり意味がありません。
また、フローリングに備わっている抗菌・抗ウイルス・防滑などの機能性も損なってしまいます。
ワックスフリーのフローリングにもワックスがけをしたい方は、フローリングメーカーが推奨しているワックスがありますので、そちらを使用するようにしましょう。
ワックスがけのメリット・デメリット

ワックスがけのメリット
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表面の細かな傷をカバーし、
艶やかに見せるワックスをかけると、フローリングの表面に樹脂製の薄い膜ができます。この膜によって細かい傷が目立たなくなり、表面がなめらかで美しく見えるようになります。
一般的には、表面にツヤが出るワックスが多いですが、最近ではツヤを抑えて自然な艶感に仕上がるワックスも販売されています。
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汚れや水が床に浸み込むことを防ぐ
フローリングの表面にキズが付いていると、フローリング内部に水が染み込みやすくなります。
ワックスで塗膜を作ることで、汚れや水が内部に浸み込むのを防ぐことができます。また、フローリングの継ぎ目(サネ部分)から水が染み込むのも防いでくれます。

ワックスがけのデメリット
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定期的にワックスを再塗装する必要がある
ワックスは時間が経つにつれて次第に効果が薄れていき、床の摩擦や掃除の際に少しずつ剥がれたり、傷がついたりするため、定期的に新しいワックスを塗り直す必要があります。
一般的には、半年から1年に1回程度のペースで塗り直さないと、ワックスの効果が失われ、かえって床の見た目が悪くなったり、傷が目立つようになる可能性があります。
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汚れが蓄積され、黒ずみになる
ワックスを塗り重ねると、徐々にワックスの層の間に汚れが蓄積され、黒ずみが目立つことがあります。また、重ね塗りを繰り返すと、表面にムラができたり、凸凹が生じることもあります。そのため、定期的に古いワックスを剥がし、塗り直すことが必要です。
フローリング表面の傷や汚れが気になる場合は
上貼りフローリングで新品同様に!
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上貼りフローリングとは?
既存のフローリングの上に貼ることのできる薄型のフローリングのことを上貼りフローリングと言います。置くだけタイプや、粘着剤付きタイプ、両面テープ施工タイプなどさまざまな種類があり、DIYでも簡単に施工できます。
上から貼るだけで、傷だらけの古いフローリングも新品同様に見違えるようになるので、手軽にリフォームしたい方におすすめです!
上貼り施工の材料費はどのくらい?
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クリックeucaで上貼りした場合
クリックeucaははめ込むだけの簡単施工なのでボンドやビスなどの副資材は必要ありません。
施工方法は簡単!
6畳の部屋で
材料費合計:約38,610円
【材料費内訳】
・クリックeuca ナチュラルスタイル×
9ケース
※クリックeucaははめ込むだけの簡単施工
なのでボンドやビスなどは必要ありません。
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