PP製とPVC製の違いについて

床材選びの参考に!フロアタイルの素材特性や違いについて知るフロアタイルの素材 PP製
(非塩ビ)とPVC製の違い

PPやPEを原料とするオレフィン系床材は日本では、まだ認知度は低いですがPVC以上のメリットが多い床材です。このページでは、オレフィン系PP製フロアタイルの特徴と日本国内で主流となっているPVC製フロアタイル(塩ビタイル)との違いについてまとめています。フロアタイルの素材の違いを知り床材選びの参考にしてみてください。

フロアタイルも素材が異なるものがある!PP素材とPVC素材について

ポリプロピレン(PP)やポリエチレン(PE)を
原料とした床材を総称してオレフィン床材といいます。
日本国内で主流になっているPVC床材と
どのような違いがあるのでしょうか?

2つの素材の違いをご紹介!

  • オレフィン床材
  • PVC床材

ポリ塩化ビニルを使用しないオレフィン製フロアタイル
について

まずはじめに、まだあまり知られていない
オレフィン製床材について紹介します。

オレフィン系床材は日本では、
まだ認知度は低いですが
PVC(塩ビ)以上の
メリットが多い床材です。

環境と人に優しい次世代の床材

欧米では主流になりつつ
あるエコな素材を使用

オレフィン系床材とは、主にポリプロピレン(PP)やポリエチレン(PE)などを原料とするポリ塩化ビニルを使用しない(非塩ビ)床材のことを指します。日本国内においては、PVCやSPC素材の床材に比べてまだ市場規模は小さく、床材としての世間の認知度も低いのが現状です。

一方で、欧米先進国では環境や健康に対する懸念から生じた「脱PVC」の動きから塩ビ系床材はほとんど流通しておらず、SPC床材やPP床材が主流になりつつあります。
欧米で進んでいる「脱PVC」の理由として「環境への影響」が挙げられます。PVCは焼却時に有害物質が発生しやすい(※1)のに対し、オレフィン素材はPVCの原料に含まれる塩素を一切含まないので、焼却時に有害物質が発生する心配がありません。また、ポリプロピレンは再利用性が高く、リサイクルが容易で廃棄物の削減につながるメリットがあります。

ではなぜオレフィン系床材が日本国内でまだ普及していないのでしょうか。
その主な理由として、現状で材料費が高いという業界の課題があります。RESTAは、環境に配慮した製品の普及活動の取り組みとして、製造工場内リサイクルによる材料ロス削減で製造コストを抑え、オレフィン製フロアタイルを販売しています。

※1)日本においては、ごみ焼却炉の性能が高く、プラスチックを800℃以上で完全燃焼させればダイオキシン等の有害物質は発生しないという科学的知見が2001年に確立されています。

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床材としての性能は
PVC素材以上のメリットも多い

ポリプロピレン(PP)素材の主なメリット
  • ほとんど伸縮しない「寸法安定性」
  • 吸水率が極めて低い「耐水性」
  • より扱いやすい「軽量性」

PP素材を使用したオレフィン製床材は、環境への負荷が低いエコ床材では、床材としての機能面でも様々なメリットがあります。コスト面や柔軟性ではPVCに劣りますが、寸法安定性、耐摩耗性、耐薬品性、耐水性などはPVC以上の性能を持っています。さらにオレフィン系素材は一般的な合成樹脂の中で最も軽く、床材自体のの軽量化を実現でき施工性の向上につながります。
エコな素材というだけでなく、床材としての優れた性能も兼ね備えたオレフィン製床材は、今後日本でも、床材選びの選択肢の一つとして普及していくことが見込まれる「サステナブルな次世代の床材」です。

特徴・機能性・コスト・施工方法など PP製とPVC製の比較一覧

PP製とPVC製の比較一覧
PP製とPVC製の比較一覧

PP製フロアタイルと
PVC製フロアタイルの主な違い

当社取り扱いのPP製フロアタイルと
一般的な塩ビタイルを例に比較しています。

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構造の違い

  • PP製フロアタイルの構造

    キズ・汚れに強い表面層、耐摩耗性に優れたPPクリア層、防水性・耐久性に優れた強靭なPPコア層などで構成されています。

  • PVC製フロアタイルの構造

    表面コーティングのクリア層、耐摩耗層、プリントフィルム層があり、大部分を占めるのがPVC基材のベース層になります。

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柔軟性の違い

  • PP製フロアタイル 若干の柔軟性を持ち合わせている

    安定性を維持できるほどよい硬さと若干の柔軟性を持ち合わせています。塩ビタイルに比べると硬く感じますが、カッターでカットする際に少し力がいる程度で簡単に切断できます。

  • PVC製フロアタイル 柔軟性がある

    柔らかく楽に折り曲げることができます。柔軟性があることでカットしやすいメリットがありますが、高温下ではより柔らかくなり、低温下では少し硬くなる特徴があります。

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防水性の違い

  • PPの吸収率0.01%以下

    PP素材はPVCと比べて吸水率が極めて小さく、床材を水に浸して丸洗いした場合でもほとんど水を吸いません。その防水性が水分や湿気を遮断し、カビの発生を抑制します。

  • PVCの吸収率0.1%以下

    床材自体には水に強く高い耐水性があります。但し、床材同士を突き付けて施工するため継ぎ目から水が浸入して下地に水が入ってしまうと接着不良を起こす場合があり水が多くかかる場所に使用する際は注意が必要です。

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伸縮率の違い

  • PP製フロアタイル

    PP(ポリプロピレン)素材の伸縮率は一般的なPVC製フロアタイルと比べて極めて小さく、吸水や温度変化による伸縮・反りがPVCの半分以下に抑えられます。そのため、収縮して隙間ができたり、膨張して突き上げがほとんど起こりません。施工後の浮き・歪みなども発生せず、安定した状態を長期間維持します。

  • PVC製フロアタイル

    PVC素材は、温度変化(寒暖差)による伸縮を起こしやすいため、基本的に施工は接着剤の使用が必須になります。つまり、伸縮による突き上げや隙間を防ぐために、適切な接着剤でしっかりと完全固定する必要があります。PVC床材の中には、接着剤を使用しなくても施工可能な置き敷きタイプもありますが、伸縮・反りが起こらない特性があること、床材に合った適切な施工方法であることが条件となります。

目的・用途に合ったフロアタイル選び 「PP製とPVC製の違い」まとめ

PP製フロアタイルは
こんな場合におすすめ

ポリプロピレン(PP製)はこんな場面におすすめ

PP製フロアタイルの主なメリットは、環境への負荷が少ないエコな素材を使用していることと、寸法安定性、耐水性に優れていることです。そのことから、サステナブルな観点で製品選びをしたい場合はもちろん、頻繁に水がかかる場所や湿気やすい水まわりへの施工、寒暖差の大きい地域や直射日光が長時間当たる部屋など温度変化が著しく起きる場所への施工にはPP製床材をおすすめします。

ポリプロピレン(PP)素材のおすすめ紹介

環境に配慮された
サステナブルな次世代の床材

簡単なのにプロも使える品質 SMART FIT FLOOR
スマートフィットフロアは高い安定性で簡易施工できる床材です
  • 両面テープ:片側一列でOK、ボンド:点置きでOK
  • サネをスライドさせて差し込む
ポリプロピレン(PP)素材のおすすめ紹介

コストを抑えたい場合は
一般的なPVC製フロアタイルが
おすすめ

  • RESTAオリジナル

    ボンド施工タイプ フロアタイルeuca

    材料費を抑えて本格的に施工したい方はフロアタイルeucaがおすすめ!プロが使用する一般的なフロアタイルと同等の規格で製造された塩化ビニル床材です。既存の床材を剥がしたコンパネ等の木質下地やコンクリ面に施工できます。

    税込1,713円/m2
フロアタイル・Pタイル教室

公開日 2024年7月12日

#フロアタイル #フローリング #オレフィン #ポリプロピレン #DIY

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