PP製(非塩ビ)フロアタイル フローリング
SMART FIT FLOOR
(スマートフィットフロア)の
施工方法
SMART FIT FLOORの主原料 PP(ポリプロピレン)は軽量かつ強靭で、耐久性をはじめ耐水性、施工性、寸法安定性など塩ビ素材以上の多くの利点を持つ次世代の床材です。サネがあり、ほとんど伸縮が起こらないため、両面テープやボンドでズレ防止を目的とした簡易接着で施工できます。
SMART FIT FLOOR簡易施工できる理由
通常のフロアタイルやフローリングと異なり
以下3つの特性により
簡易固定で施工が可能です。
簡易施工できる3つの理由
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特性1サネがある
四方サネ加工で床同士の段差ができません。そのため継ぎ目部分の接着剤による固定が不要です。
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特性2反りにくい
施工後の浮き・歪みなどが発生せず、安定した状態を長期間維持します。
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特性3伸縮率が小さい
吸水や温度変化による伸縮がPVCフロアタイルに比べて小さいため、すき間の発生や突き上げが発生しません。※施工温度を守り、著しい温度変化のある場所への施工はお控えください。
SMART FIT FLOORの
接着の目的は「ズレ防止」です。
通常のフロアタイルやフローリングは、その床材の反りなどを抑えるため強固に接着する必要がありますが、スマートフィットフロアの場合、両面テープ・接着剤は施工後に床材の位置がずれないようにする目的で使用します。
SMART FIT FLOOR貼り方の基本
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本ザネ加工とは
本ザネとはフローリングを接合するための最も基本的な構造です。日本では少なくとも江戸時代には使用されており、現在でも木質フローリングにおいては最も一般的な接合方式です。凸と凹のサネがはまり込み、段差の発生を防ぐため、サネのないタイプに比べ簡易施工が可能です。
スマートフィットフロアは、
スライドさせて差し込むだけなのでコツは不要!
ハンマーで叩いてはめ込む必要もないので、
施工時間の短縮に繋がります。
長辺・短辺どちらにも同じ本ザネ加工が施されています
4.2mmの床材なので、カッター一本で
簡単にカットすることが可能です。
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定規をあててカッターで数回切れ目を入れる。
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切れ目に沿ってパキッと山折りに曲げる。
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折り目にカッターを入れて、裏面のパッドを切り離す。
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カットした断面がまっすぐでなかったり、ささくれが残っていたりする場合は、やすりをかけることで綺麗になります。また壁際ギリギリに入らない場合でもやすりがけでサイズを微調整できます。
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定規をあててカッターで数回切れ目を入れる。
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切れ目に沿って床材を折る。
※フロアタイルフォールダーがあると便利です。 -
折り目にカッターを入れて、裏面のパッドを切り離す。
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カットした断面がまっすぐでなかったり、ささくれが残っていたりする場合は、やすりをかけることで綺麗になります。また壁際ギリギリに入らない場合でもやすりがけでサイズを微調整できます。
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手で折りにくい幅を簡単に折れる
フロアタイルフォールダーカットする部分が短く折りにくい場合は、別売のフロアタイルフォールダーを使って軽い力で折ることができます。
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SMART FIT FLOOR
施工道具3点セットカットしやすい大きめカッター、床材を折る道具、サネの打ち込みに便利なコンビハンマーをお得なセットでご用意しました!折る道具「フロアタイルフォールダー」は、サネをはめ込む際の当て木としても使えます。
SMART FIT FLOOR両面テープ貼りでの施工方法
※施工場所の室内温度を17~25℃の範囲に保ち製品の温度を十分になじませてから施工してください。
(17℃以下で施工する場合は、壁際に1mm程度のクリアランスをとって施工してください。)
使用可能な両面テープの種類
- 両面テープは、下地側の状態に合わせて選定してください。
- スマートフィットフロアの裏面には、弱粘着、再剥離性を除く粘着テープであれば使用可能です。
- 両面テープの幅は25mm以上を推奨します。
- 下地に不陸がない場合(痛みのない既存床)の場合、0.1mm厚をご使用ください。
- 下地にわずかな傷み・凹凸(不陸)がある場合は最大0.5mm厚までの両面テープを使用可能です。
※但し、両面テープが付きにくいゴツゴツしたような下地の場合は、フロアタイル用ボンドを使用し完全(全面)接着貼りで施工してください。
使用する道具・準備するもの
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- ■両面テープ
- ■はさみ
- ■カット定規
- ■メジャー
- ■差し金
- ■チョークライン
- ■カッター(大) 等
下地の調整(既存床への上貼り・
重ね貼り施工の場合)
- 既存床表面のワックスを除去してください。
- 既存床の平滑性を保持してから施工してください。
- プラスチック製床(塩ビ床等)の上に貼る場合は、接着不十分な箇所がないか確認してください。
不十分な箇所は貼り替えてから施工してください。 - 木製床の上に貼る場合は、床の剛性を十分に確認してください。強度が不十分な箇所は補強してから施工してください。
墨出し / 割り付け
- 収まりを良くするため貼りはじめの基準線の墨だしを行ってください。
- センターラインからの貼り始め、壁際からの貼り始め、どちらでも施工可能です。
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部屋の縦と横の寸法を測り、それぞれの中心を割り出しスマートフィットフロアを貼るための基準線を引きます。チョークラインを使うと簡単に真っ直ぐな線を引くことができます。チョークの色づきが薄い箇所は、定規を当て、ペンでなぞっておきましょう。
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基準線から左右対称になるように1列目を貼っていきます。裏面に矢印があるフロアタイルの場合は、同じ向きになるように貼っていきます。
割り付けのポイント
基準線をずらす
部屋の中心から割付けた時に、壁際などの端にくるフロアタイルの幅が極端に狭くなる場合は、基準線を中心からずらし、仕上がりのバランスが良くなるように貼り始めの位置を調整します。
以下の施工方法は一例です。センターラインからの貼り始め、
壁際からの貼り始め、どちらでも施工可能です。
1列目を貼る
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床材裏面の長辺側両端に両面テープを貼ります。
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剥離紙を全て剥がし、貼り始めの基準線に沿って貼り、手でしっかり押さえます。
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2枚目以降は、床材を少し持ち上げながら短辺サネの雄雌(オスメス)を合わせてズレ無くぴったり入ったことを確認してから床に置きます。
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壁際は寸法を測って床材をカットして調整してください。
カットした面が壁際になるように注意してください。
※床材の短辺のカット方法はページ上部で紹介しています。
2列目以降の貼り方
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2列目以降は床材裏面の長辺片側だけ(※床材を置く際に手前になる側)に両面テープを貼ります。
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剥離紙を5~10cmほど剥がして折り曲げます。この時点では両面テープをすべて剥がさないように注意してください。
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両面テープの剥離紙を剥がした部分を少し持ち上げながら長辺・短辺のサネを合わせてスライドさせ、すべてのサネがぴったり入ったことを確認してから床に置きます。
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床材から出ている両面テープの剥離紙を引っ張って、両面テープを剥がし、しっかり圧着します。
最後の列
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上記の工程を繰り返し行い、最後の列まで貼り進めてください。
※床材の長辺のカット方法はページ上部で紹介しています。 -
SMART FIT FLOORは多少斜めにした状態でも組み合わせることができるサネ形状になっています。
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最後の列は、隣り合う床材を斜めに持ち上げて短辺のサネを合わせてスライドさせる。
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長辺サネも合わせてから床に置いて貼ってください。
SMART FIT FLOOR接着剤(ボンド)固定での
施工方法
※施工場所の室内温度を17~25℃の範囲に保ち製品の温度を十分になじませてから施工してください。
(17℃以下で施工する場合は、壁際に1mm程度のクリアランスをとって施工してください。)
使用可能な接着剤(ボンド)の種類
- 接着剤は下地側の状態に合わせて選定してください。
- スマートフィットフロアの裏面には、ほぼすべてのボンドで固定できることを確認しております。
- 下地に凹凸・不陸がある場合は、フロアタイル用ボンドを使用し完全(全面)接着貼りで施工してください。
- 玄関土間・水まわりなど多湿な場所や防水目的で施工の場合は、ウレタン樹脂系ボンドを使用してください。
使用する道具・準備するもの
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- ■接着剤
- ■カット定規
- ■メジャー
- ■差し金
- ■チョークライン
- ■カッター(大) 等
※基本的に市販の多用途ボンドで接着可能です。下地に適合する接着剤をご使用ください。一般的なフロアタイル用ボンド、ピールアップボンドも使用可能です。
下地の調整
(木質・合板下地に施工する場合)
- 床下と下地合板が湿気を含んでいないことを十分に確認してください。
- 段差、隙間、釘頭がないことを十分に確認してください。
墨出し / 割り付け
- 収まりを良くするため貼りはじめの基準線の墨だしを行ってください。
- 基本はセンターラインからの貼り始め、壁際からの貼り始め、どちらでも施工可能です。
-
部屋の縦と横の寸法を測り、それぞれの中心を割り出しスマートフィットフロアを貼るための基準線を引きます。チョークラインを使うと簡単に真っ直ぐな線を引くことができます。チョークの色づきが薄い箇所は、定規を当て、ペンでなぞっておきましょう。
-
基準線から左右対称になるように1列目を貼っていきます。裏面に矢印があるフロアタイルの場合は、同じ向きになるように貼っていきます。
割り付けのポイント
基準線をずらす
部屋の中心から割付けた時に、壁際などの端にくるフロアタイルの幅が極端に狭くなる場合は、基準線を中心からずらし、仕上がりのバランスが良くなるように貼り始めの位置を調整します。
以下の施工方法は一例です。センターラインからの貼り始め、
壁際からの貼り始め、どちらでも施工可能です。
1列目を貼る
(※多用途ボンドを使用する場合)
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床材裏面に5~10cm間隔程度でボンドを付けます。
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貼り始めの基準線に沿って貼り、手でしっかり押さえます。
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2枚目以降は、床材を少し持ち上げながら短辺サネの雄雌(オスメス)を合わせてズレ無くぴったり入ったことを確認してから床に置きます。
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壁際は寸法を測って床材をカットして調整してください。
カットした面が壁際になるように注意してください。
※床材の短辺のカット方法はページ上部で紹介しています
2列目以降の貼り方
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2列目以降も1枚目と同様に、床材裏面に5~10cm間隔程度でボンドを付けます。
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2列目以降も少し持ち上げながら長辺・短辺のサネを合わせてスライドさせ、すべてのサネがぴったり入ったことを確認してから床に置きます。
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ボンドの場合、床に置いてから多少は動くため、サネが奥まで入っていない場合は押してはめ込んでください。
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はめ込めたら、手でしっかりおさえてください。
最後の列
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上記の工程を繰り返し行い、最後の列まで貼り進めてください。
※床材の長辺のカット方法はページ上部で紹介しています -
SMART FIT FLOORは多少斜めにした状態でも組み合わせることができるサネ形状になっています。
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最後の列は、隣り合う床材を斜めに持ち上げて短辺のサネを合わせてスライドさせる。
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長辺サネも合わせてから床に置いて貼ってください。
フロアタイル用ボンドの塗布方法は
こちらを参考にしてください
優れた寸法安定性
SMART FIT FLOORの主原料 PP(ポリプロピレン)は、軽量かつ強度があり、
耐久性・耐水性のほか、施工性と寸法安定性にも優れたマルチな床材です。
温度変化や湿度の変動による床材の膨張や収縮がほとんど起こらない特性があります。これは、塩ビ系床材との大きな違いの一つで、施工後に床が歪んだり隙間が空くなどの心配がないため、下地への固定はズレ防止ができればOK。部分的な両面テープ貼りなど簡易接着での施工が可能です。
寸法安定性に優れることで、施工後のメンテナンスや修理の必要性も軽減されます。美しさや安定性を長期間保つことができます。
フロアタイル・Pタイル教室
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豆知識
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購入前の準備
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施工方法
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eucaシリーズの施工方法
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eucaシリーズの施工動画