デッキパネルのメンテナンス方法から汚れの落とし方など種類別に紹介
ベランダデッキの
お手入れ&掃除方法
手軽で簡単にDIYができるベランダ用デッキパネルは、定期的なお手入れと掃除をすることで、快適にそして長期間使用することができます。メンテナンス方法から汚れの落とし方など種類別に紹介します。
ゴミが溜まりやすいのはどの部分?ベランダ用デッキパネルの構造
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ベランダデッキパネルを裏面から見ると、ポリ塩化ビニルなどの樹脂ベースで表面材をビス等で固定しています。
また、水はけをよくするためにベース材(土台)には高さがあり、設置面と表面材との間に隙間ができる仕組みになっています。これらの「裏面の樹脂ベース材」、「設置面との隙間」、「パネルの隙間」といった部分には、特にゴミがたまりやすいので注意が必要です。さらに、デッキパネルは何枚も連結させて使用するため、接続(ジョイント)部分にもゴミはたまりやすくなります。
デッキパネル表面だけでなく、裏面ベース部分のお手入れ・掃除が長持ちさせるポイントになります。
ベランダデッキのお手入れ・掃除デッキパネルの
基本的なメンテナンス方法
デッキ材の塗装メンテナンスは必要?
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天然木の場合は塗装がおすすめ!
ベランダに設置したデッキパネルが天然木の場合は、太陽光や風雨にさらされることによって表面の木部は変色していきます。特にアカシア・杉などのソフトウッドの場合は屋外使用で腐りやすいので、年に1回程度はその木材に適した塗装を行うことで、経年劣化のスピードが遅くなり色合いを保つことができます。
塗装方法は、着色用塗料(ステイン剤)を塗ってからワックスなどの保護塗料で仕上げる方法が一般的です。塗装をする前にワックスが完全に落ちていない場合、ステイン剤が着色しないため、ヤスリなどでワックスを剥がしてから塗りましょう。
表面材が人工木の場合は塗装は不要です。
ヤスリがけによる補修
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【天然木の場合】
木部にささくれや割れができることがあります。ささくれは素足で歩いた場合に刺さると大変危険です。ささくれができてしまった場合は、ヤスリで削りとりましょう。ヤスリは粗目から使い、最後は目の細かいもので滑らかにします。割れができてしまった場合は、その割れが小さいようなら割れの部分を丁寧に削りとってから表面をヤスリで滑らかにします。【人工木の場合】
人工木材の場合、ささくれは起こりにくいですが軽度の汚れ・小キズをサンドペーパーで溝方向に削ることで除去できます。
デッキパネル表面の掃除方法
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デッキパネルの表面は、土ほこりや砂などの汚れが付着します。表面材が薄い色だと汚れがすぐにわかりますが、濃い色の場合は汚れが目立たないため気づきにくいものです。汚れはためると落ちにくくなるため早めに落とすよう心がけましょう。気にならなくても定期的に拭き掃除することをおすすめします。その場合は、中性洗剤を薄めた雑巾での拭き掃除が良いでしょう。人工芝タイプの場合、芝目の間に詰まったゴミをブラシや掃除機などで取り除きましょう。
デッキパネル裏面の掃除方法
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暖かい季節になると、窓辺にはいろいろな虫が飛んできます。これらの虫は、ときに死骸となってデッキの裏面の樹脂部についていることがあります。綿ぼこり、髪の毛なども裏面の樹脂部にたまります。また子どもがベランダでお菓子などを食べたり、飲み物を飲んだりしてこぼすと、表面をきれいにしても裏面に残っていることも。
デッキパネルは簡単に取り外すことができるので、定期的に取り外してチェックし、ゴミが溜まっている場合はパネル裏面を水洗いなどで掃除しましょう。その時、ベース部分に割れが無いかなどのチェックも忘れずに!
デッキパネルの下(設置面)の
掃除方法
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デッキパネルの下や横には、細かい砂やチリのようなものがたまります。また気づかずに落ちてしまった洋服のボタンや子どもの小さなおもちゃ、そして洋服や布団を払ったときに落ちる糸くずやゴミなどがたまっていくものです。特にデッキをめくると下にはたくさんの土や砂があることに気がつきます。これらは雨によって流されるだけでなく、その場に残ってベランダ自体にこびりついてしまうこともあるので、そうなってしまった場合は、デッキパネルを一旦すべて取り外してデッキブラシやたわしなどでこすって汚れを落としましょう。
排水溝にも注意
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排水溝は、ベランダに落とされた様々なものが雨などで流されてその場にたまります。ベランダウッドデッキを使用していると、ベランダを活用する機会が増えるため、その分ゴミや木の葉、そして置き忘れたものなどが流れていきます。これらをそのままにしておくと、水はけが悪くなったり雨などと共に流されて排水溝にたまったり、排水溝を詰まらせたりする原因になることがあります。土や砂などは繰り返しの風雨で固まり、ベランダに汚れとして付着することもあるので、デッキパネルと一緒にこまめなお掃除を心がけましょう。
天然木・人工木・天然石・陶磁器・人工芝など...種類別メンテナンス方法の
要点・注意事項
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天然木タイプ
より長持ちさせるため使用後1年経過を目途に、保護塗料によるメンテナンスを行ってください。それ以降は塗料性能に合わせた定期的なメンテナンスを推奨します。
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人工木タイプ
軽度の汚れは、水拭きや中性洗剤を使ってデッキブラシ・たわし等でブラシ掛けを行ってください。それでも落ちない汚れは、中粗目(#60~#80)のサンドペーパー(紙やすり)で溝の方向に研磨することで目立たなくなります。雨じみ、油ジミ等が発生した場合も同様の方法で目立たなくできます。
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天然石タイプ
表面の汚れは雑巾がけやスポンジやブラシで水洗いを行ってください。汚れが水で落ちなかった場合は中性洗剤をお使いください。(酸素系・塩素系の洗剤及び漂白剤は使用しないで下さい。表面が変色する恐れがあります。)
定期的に割れている箇所が無いか確認してください。 -
陶磁器タイプ
表面の汚れは雑巾がけやスポンジやブラシで水洗いを行ってください。汚れが水で落ちなかった場合は中性洗剤をお使いください。(酸素系・塩素系の洗剤及び漂白剤は使用しないで下さい。表面が変色する恐れがあります。)
定期的に割れている箇所が無いか確認してください。 -
人工芝タイプ
ゴミなどはほうきや掃除機で掃除を行い、汚れた場合は水洗いしてください。定期的に手ぐしやデッキブラシでパイルを起こしてください。
人工芝タイプは1枚が約300gと軽量で風の影響を受けやすくなります。必要に応じて端部にスロープを取り付けたり、重石になるものを置いたり耐風対策をしてください。 -
プラスチックタイプ
表面はスポンジやブラシで水洗いを行ってください。(酸素系・塩素系の洗剤及び漂白剤は使用しないで下さい。表面が変色する恐れがあります。)
プラスチックタイプは1枚が約400gと軽量で風の影響を受けやすくなります。そのため、端部調整材を使用したり重量のある物を置いたり耐風対策が必要です。屋上およびマンションバルコニーへの設置はお控えください。
ベランダデッキのお手入れ・掃除まとめ
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ベランダデッキはいろいろな種類がありますので、それぞれの素材にあわせてお手入れや掃除の仕方が変わります。どのデッキ材も簡単にパネルを外すことができるので、日頃から定期的に掃除をしていけば、毎回の掃除も簡単にすませることができます。また変色などに対するお手入れや、割れや破損が起きた時の部分交換など気がついたら早めに対処することでデッキパネル材をより長持ちさせることができます。
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