カーテンは洗濯をしないでいると、だんだんと汚れが目立つようになり、色がくすんでしまったり黄ばんだりして本来の生地の美しさがなくなってしまいます。窓ガラスの結露によって黒カビが発生することも少なくありません。放置しておくと汚れが落ちなくなり、カビも繁殖してしまいます。特にレースは汚れが目立ちやすいですね。レースの黄ばみや黒カビはどうやって落とせばよいでしょうか。カーテンの日頃のメンテナンスから汚れてしまったカーテンを新品のように甦らせる洗濯方法をご紹介します。
カーテンの汚れの原因は?
室内の空気中に舞っているホコリが、静電気によりカーテンに付着します。室内環境にもよりますが、人の出入りが多いリビングや料理をするキッキンでは、寝室や客室などの使用頻度の少ない部屋より、汚れるまでの期間が早いと言えます。カーテンは開け閉めするだけでも手垢が付きますが、これは皮脂汚れです。キッキンでは料理中に油がはねたり、調味料が飛んでしまいシミになることもあるでしょう。タバコを吸う部屋ではタバコの匂いも付く上に、淡色の生地はヤニで黄ばんでしまうなど、カーテンへの悪影響は大きいです。
また昔の木造住宅に比べ、近年の新築住宅や鉄筋コンクリートのマンションは気密性が高いので、窓ガラスに結露が付くこともあり、カビが発生しやすい環境になっています。特に窓ガラス側に吊るすレースにはカビが付着しやすいので気になりますね。カビはそのままにしておくと、どんどん繁殖してしまいます。てんてんと黒いものを見つけたら、カビの可能性が高いので早めに対処しましょう。
カーテンのメンテナンスに関わる機能性
ウォッシャブルご家庭の洗濯機で丸洗い(洗濯ネット使用)できます。
度重なるお洗濯でも、縮みにくいので安心!
水に濡れても乾きが早く、シワになりにくい!
洗濯機で洗える上、色落ち・色あせの心配なし!
NIF(社団法人日本インテリアファブリックス協会)の基準
「ウォッシャブル」とは、その文字通り“洗濯ができる”という意味で、家庭用洗濯機で水洗いをした場合でも、色落ちせず縮みが少ないカーテンに表示されています。その表示基準は、JIS(日本工業規格)のJIS-L0217(繊維製品の取扱いに関する表示記号及びその表示方法)103法に準じています。
- 試験方法
- JIS-L0217 103法を5回繰り返し
- 検査基準
- 寸法変化率 タテ±1%以内 ヨコ±2%以内/
外観が良好であること/変退色4級以上 汚染4級以上
※洗濯や乾燥の条件によっては1~2%程度の誤差がでる場合があります。洗濯される前には必ず取扱い絵表示をご確認ください。
上手なお洗濯のコツ
- 1.カーテンの裏に縫い付けてある洗濯ラベルで、洗い方を確認する。
- 2.フックを全て外して、ホコリを払い、シワにならないように屏風だたみにする。
- 3.カーテンを干す際は、掛けてあったレールに戻して吊り、軽くシワを伸ばすようにして形を整え、自然乾燥する。
防汚(SR加工)家庭での洗濯時に汚れを落ちやすくする加工のことを言います。
SRとは、Soil releaseの略で「Soil(汚れ)をrelease(離す・放つ)する」、つまり、家庭で洗濯した際に汚れを落ちやすくする加工のことを表します。特に、レースなどの白い生地(ポリエステル100%)は、繊維の特性上、汚れがしみ出た洗濯液から再度汚れを吸着してしまい、知らず知らずのうちに黄ばみがかった白になってしまっています。そんな黄ばみの原因を防いでくれるのがSR加工です。
防汚機能(SR加工)は、洗い上がりが美しく、いつも清潔で気持ちよい白いカーテンを保ってくれます。加工後も生地本来の風合いを損なうことはなく、水洗いやドライクリーニングに対しても耐久性があります。カーテンは室内のホコリやたばこのヤニ、手アカなどによって気づかないうちに汚れていきます。その汚れを固着させないために、日頃からハタキや掃除機で手入れをするよう心がけましょう。カーテンレールにたまったホコリなどもカーテンの汚れの原因になるので要注意です。
形状記憶(安定)形状記憶と形態安定の違いって?
形状記憶加工
形状記憶加工は、繊維の奥まで形状をセットする本格的な加工で、プリーツだたみをしてもV字になりにくく、美しいS字状のプリーツを長期間お楽しみいただける加工です。効果持続の目安は洗濯回数5回程度です。
形態安定加工
形態安定加工は、カーテンが横方向に広がってしまうことを抑える加工です。カーテンのヒダを整えながら生地の張りを抑え、カーテン自体のドレープ性を向上させます。効果持続の目安は洗濯回数1~3回程度です。
形態安定と形状記憶は、出来上がりの形はほぼ同じです。
※当店で取り扱う形状記憶(安定)加工ありのカーテンは、人体に影響を及ぼす薬剤などを一切使わず加工してありますので、環境にも安全で安心してご使用いただけます。
取り扱い絵表示の見方
お洗濯方法やアイロンがけについては日本工業規格(JIS)に基づいて表示されています。お洗濯やアイロンがけ、クリーニングに出す時は、必ず絵表示を確認してから行うようにしましょう。細かな気配りこそが、いつまでも美しいカーテンを保つポイントです。
お洗濯方法
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「40度まで」の液温で、
洗濯機の「弱」水流または「手洗い」がよい。 -
「40度まで」の液温で、洗濯機の「弱」
水流または「手洗い」がよい。
(洗剤は中性洗剤を使用すること) -
「30度まで」の液温で、「弱い手洗い」がよい。
(洗濯機は使用できません) -
水洗いはできない。
アイロンのかけ方
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180度~210度の「高温」でかけるのがよい。
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140度~160度の「中温」でかけるのがよい。
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80度~120度の「低温」でかけるのがよい。
-
あて布をしてかけるのがよい。
(いずれの温度にも共通です) -
アイロンがけはできません。
塩素漂白の可否
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塩素漂白剤による漂白ができます。
-
塩素漂白剤による漂白はできません。
ドライクリーニング
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ドライクリーニングができます。
溶剤はパークロロエチレンまたは石油系のものを
使用すること。 -
ドライクリーニングができます。
溶剤は石油系のものを使用すること。 -
ドライクリーニングができません。
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