サステナブルな椅子生地を選ぼう！持続可能な天然繊維編

「反毛」とは、生地の製造工程や工場での生産過程において発生する落ちワタやはぎれなどの素材を集め、再度ワタの状態に戻して糸の原料とするリサイクル技術のことを指します。この技術は、戦後に繊維資源が貴重だったことから発展し、現代でも継承されています。反毛による再生工程は、エネルギー消費量を低減することができ、廃棄物の削減にも貢献します。さらに、既存の素材を再利用することで天然資源の消費やエネルギーの浪費を防ぎ、繊維の寿命を延ばすことができます。FORESTEXの生地には、デニムの裁断くずから作られたワタを混ぜて紡績した糸や、様々な反毛原料を組み合わせたデザイン性の高いネップ糸が使用されています。

近年、コットンや麻はアパレル業界を中心に使用量が増加しています。しかし、大量生産による土壌や水環境の負荷や、生産者に対する労働環境の問題が指摘されています。そのため、環境と生産従事者に負担をかけない農法への取り組みが必要です。プリファードコットンは、農薬を減らし有機肥料を使用して栽培された綿花です。オーガニックコットンは更に厳しく管理され、3年以上農薬や合成肥料を使わない土壌で栽培されます。また、ヘンプは麻の一種で成長が早くCO²吸収量も多いため、今後環境にやさしい素材として期待されています。