良質な刷毛・ローラーってどんなもの?
ハケやローラーはどれを使っても一緒だと思っていませんか?それは違います。ハケやローラーには様々な種類が存在するので、良質なハケ・ローラーを知れば更に綺麗に塗ることができます。ハケの塗料の含み量の違いや伸びやすさの違い、ローラーを塗る際の飛散の違いなど綺麗な仕上がり面になる為の知識を知ろう!
良質なハケって?価格の違いって?
当社販売の高級刷毛「名水」と、一般的に市販されている安い刷毛で比べてみました!
1. 毛の量と毛丈の長さと獣毛の質、部位
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毛の量比較
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毛丈の長さ比較
毛の量が多く、何度も塗料に付ける必要がなくなり、手間が省けます。
また、毛丈が長ければ毛にコシが出て、伸びが良く、滑らかな塗り心地です。
- 馬 毛:
- 弾力性、耐久性、塗料の含みに優れています。ハケ目が立ちやすいので、低粘度塗料や乾燥の早い塗料には不向きです。
- 山羊毛:
- 毛が柔らかく、使い出しが良い。高級ハケに使用しています。
- 豚 毛:
- 毛が太くてコシが強く、弾力性があるので高粘度用ハケとして使用。他の毛と混毛してコシを強める場合もあります。
2. 毛先の処理
ざく切りタイプは、ハケムラが出やすく、毛先を先付け加工(先を尖らす)することで、滑らかな塗り心地になります。ハケの良質度を実験!
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塗料の含み
同じ一度付けでも、右の方が塗料を多く含みます。
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塗料の伸びの違い
ひと塗りでも伸びの違いが歴然!
上記の実験結果でも、塗料の含みと伸びの違いが一目瞭然ですね。今回の実験の安価な刷毛は、市販されているどこでも手に入る刷毛です。ではDIYするには、どんな刷毛を使えば塗りやすいの?という疑問がありますよね?DIYでも、プロ仕様にこだわって塗りやすさ重視で高級刷毛がいい!という方や、問題なく塗れれば安い刷毛でいい!という方など刷毛選びの目的は様々ですが、綺麗に塗る為には塗りやすく塗料を含みやすい刷毛を選ぶことが大切です。
ハケを使い終わったあとは?
水性塗料を塗った後のハケは水で洗います。台所の中性洗剤で洗うと、よりきれいになります。また、油性塗料を塗った後のハケは、基本的に使い捨てが適しています。洗う場合は、油性塗料用うすめ液やハケ洗い液で洗いますが、手が荒れるので注意が必要です。
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油性塗料を塗装した後のハケの洗浄や、粘度の高い塗料を薄めるのに最適。
税込543円 -
油性塗料を塗装した後に、ごく少量のハケ洗い液で洗浄後、水洗いできるので経済的。
税込709円
刷毛の豆知識
日本では、鉛筆持ちをして塗る事が多いため、先が折れた形のハケが主流。
海外では持ち手から毛先まで、まっすぐの形が多く使用されています。
ローラーって?
1. 使用場所によってローラーの毛丈を選ぶ
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毛丈
平らな部分に塗る場合は、毛丈の短いタイプがおすすめ!凹凸のある部分に塗る場合は、毛丈の長いタイプがおすすめ!
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インチ:長さ
広い面を塗る場合は、インチの大きい方がおすすめ!
2. 飛散の違いを知る
ローラーで塗料を塗ると少なからず飛散してしまいますが、毛の密集度・毛の編み方やローラーの大きさで、飛散の量が変わります。ローラーが大きいほど、遠心力で飛散する傾向があります。ローラーによる飛散の違いを実験!
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リーズナブルなローラー
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良質なローラー
良質なローラーで塗装することで、リーズナブルなローラーで塗装するより塗料の飛散が少なくなります。基本的に手で持って塗装するローラーは、手や服の汚れを少しでも軽減したい場合におすすめです。塗装周りの汚れを最小限に抑えたい時は、一般的に市販されている安いローラーを使うより、良質なローラーで塗装する方が、だんぜん塗装のしやすさ・後片付けが、楽になります。
ローラーの処理方法
一般的にローラーは使い捨てになります。水性塗料を使用した場合は、水で洗えますが塗料が落ちるまで洗うのは、なかなか大変ですので付け替えることをおすすめします。
ハケとローラー総合豆知識
塗装する時にトレイを使用する場合、トレイにそのまま塗料を流し込むと色を変えたい時や、後片付けの時に都度都度トレイを洗わなければならなくなります。そこで…
- トレイにアルミホイルを敷く
- 塗装を中断する時
塗装を中断する時は、ローラーやハケを入れたままアルミホイルで覆うことで乾燥を防ぎます。