バーチカルブラインド(縦型)
と横型ブラインドの違い
バーチカルブラインド(縦型ブラインド)と横型ブラインドの違いやそれぞれの特長をご紹介!バーチカルブラインドは縦に長い羽根をつないだブラインドで、カーテンのように左右に開閉します。横型ブラインドはオフィスやお風呂場の窓によく使用される、皆さんにも馴染みのあるブラインドです。それぞれの使用場所やデザイン性などを詳しく解説します。
バーチカルブラインドと横型ブラインドの使用場所や見た目の違い
開閉や操作方法について
横型ブラインドの場合
-
-
上下に開閉する簡単な操作
横型ブラインドはご存じの通り上下に開閉操作する窓の目隠し製品です。
水平に並んだスラットの間にコードを通して連なっており、このコードを引くことでブラインドを上げたり下げたりすることができます。
-
-
コードやチェーンでの操作が主流
アルミブラインドで最もオーソドックスな操作方法は「ポール式」。ブラインドを上下させるコードとスラットの角度を変えるポールで分けて操作するタイプです。
現在はポールの中に昇降用のコードを通して見た目がスッキリした「ワンポール式」も人気が高まっています。
木製ブラインドでも「ポール式」が採用されている製品が多くあります。
また、木製はアルミ製よりも重量があるため、昇降コードの代わりに強度の高いボールチェーンを使った「チェーン式」操作方法も主流になっています。
バーチカルブラインドの場合
-
-
カーテンのように左右に開閉する
バーチカルブラインドは一般的な横型のブラインドと違い、カーテンのように左右に開閉します。
メカ系のカーテンでは他にはない珍しい開閉スタイルのため、使い勝手を重視したい大きな窓に特に人気です。
また、端から端へと開いていく仕様はもちろん、カーテンのように中央から端へと開く仕様、両端から中央に寄せていく仕様等、開閉スタイルを細かく選択することも可能です。
-
-
ループコードかバトンでの操作が主流
バーチカルブラインドの開閉方法は、横型ブラインドよりも少し太め糸を使用した「ループコード式」か「バトン式」の2つが主流です。
ループコード式は横型同様にコードを下に引くことで開閉が行えます。
特殊なのはバトン式で、こちらはレールの端についている操作バトンを開けたい方向に引っ張っていくことで、カーテンのように感覚的に開閉操作ができるタイプです。
動かずその場で開閉できる「ループコード式」か、感覚的にサッと開閉できう「バトン式」か、好みに合わせて選択しましょう。
羽(スラット・ルーバー)の
素材について
横型ブラインドの場合
-
-
アルミ製のスラットを使用
横型のブラインドはアルミ製の羽(スラット)が主流です。
アルミ製のスラットは軽量で、開閉操作も少ない力で行えることがメリットの一つです。また、カラーバリエーションも豊富で艶あり・艶なしなど細かな選択が可能です。
-
-
木製スラットも人気!
また、木製の羽(スラット)を使用したウッドブラインドも人気です。
バスウッドと呼ばれる天然木が使用される場合が多く、木目の温かみが感じられるデザイン性の高さが一丸の魅力。ナチュラルなものから、アンティーク加工やカラフルな色味のスラットまで、塗装の種類も豊富です。
バーチカルブラインドの場合
-
-
ほとんどがファブリック素材
バーチカルブラインドはポリエステル100%のファブリック羽(ルーバー)が主流です。カーテンのような使い心地で、アルミ製のブラインドに比べてやさしい印象に。
また、綿、麻、シルク風、プリント柄、すだれ調などファブリックならではの質感やデザインが楽しめます。
-
-
木製や木目調も選べる
バーチカルブラインドの一部の製品では、天然木を使用した縦型のウッドブラインドも選択可能です。
天然の1枚板を贅沢に使った高級ブラインドで、他にはない存在感のある製品です。また、ビニールシートのような素材にプリント加工を施し、木目調に仕上げたルーバーもあります。
主な使用場所について
-
横型ブラインドの場合
横型のブラインドは、オフィスの窓や浴室の窓に特に人気の窓アイテムです。製作サイズが幅広く小さな窓から大きな窓まで、ほとんどの窓に取付が可能。ただし、上下に開閉するタイプのため、出入りの多い掃き出し窓には向きません。
【横型ブラインドに向いている場所】
- オフィスや商業施設
- 小窓から腰高窓
- 浴室やキッチン等水まわり
- インダストリアルのインテリア(アルミ製スラットの場合)
- ナチュラル系やミッドセンチュリー系のインテリア(木製スラットの場合)
-
バーチカルブラインドの場合
バーチカルブラインドは大きな窓に最適!縦にラインが伸びるため窓やお部屋が大きく見え、開放的な空間が作れます。また、カーテンのように左右に開閉するため、ベランダ等出入りの多い窓にも便利です。
【バーチカルブラインドに向いている場所】
- 大きな掃き出し窓(特に出入りの多い窓)
- 天井の高い部屋の窓
- 日差しの強い窓
- シンプルモダン系、ナチュラル系のインテリア
バーチカルブラインドと横型ブラインドの機能性の違い
遮光性について
横型ブラインドの場合
-
-
標準タイプはコード穴や
スラット間からの光漏れが生じる横型ブラインドの場合、標準的な製品では羽(スラット)に昇降コードを通すための穴があけられています。そのため、このコード穴からの光漏れが発生してしまいます。
また、スラット同士の隙間を完全に無くすことは難しく、ここからも光漏れが起こるケースがあります。
アルミ製・木製ブラインド共通のデメリットですね。
-
-
高遮蔽のブラインドでカバーできる
ただ、横型ブラインドの中には特殊な構造でデメリットを無くした高遮蔽タイプの製品もあります。
高遮蔽タイプは、スラットに昇降コードを通す穴をあけないため穴からの光漏れが無く、さらに通常よりもよりスラットを立たせることができるため、スラット間の隙間も小さくなっています。
バーチカルブラインドの場合
-
-
ルーバー間に多少の光漏れがある
バーチカルブラインドには横型ブラインドのような昇降コード穴はありませんが、やはりルーバーとルーバーの間で多少の光漏れが発生します。
ただ、構造上外からの光が横方向に流れるため、横型よりも眩しさを感じにくくなります。
また、光の陰影の美しさもバーチカルブラインドの魅力の一つのため、機能性を求めるかデザイン性を求めるかで評価が分かれる部分です。
-
-
重なり幅を大きくしたタイプで
遮光性アップバーチカルブラインドにも、遮蔽性を重視したタイプがあります。
一般的なバーチカルブラインドはルーバー幅100mmに対し、ルーバーを閉じた時に10mm程度、ルーバー同士が重なるように設計されています。
遮光性をアップさせた「モアラップ(ワイドスラット)」タイプは、重なり幅を30mm程度に増やし、隙間からの光漏れを防いでくれます。
羽(スラット・ルーバー)の
機能性について
横型ブラインドの場合
-
-
アルミ製のスラットで選べる機能
- 耐水、浴室使用OK
- 遮熱コート加工
- フッ素コート加工(汚れ防止)
- 酸化チタンコート(抗菌・消臭・汚れ防止)
アルミ製のスラットは、そもそも素材自体に耐水性があります。また、スラットだけじゃなくメカ部分の細かな部品にも耐水性のある素材を使用した製品もあり、水が直接かかる浴室やキッチンでも活躍します。
また、日射熱が室内に入り込むことを防ぐ「遮熱コート」や、汚れが付きにくく落ちやすい「フッ素コート」、光触媒作用により抗菌・消臭・汚れ防止機能のある「酸化チタンコート」など、生活に便利な加工を施したスラットが多く選べます。
-
-
木製のスラットで選べる機能
残念ながら、木製のスラットは基本的にこれといった機能性はありません。機能性よりも見た目の良さを重視したブラインドと割り切った方が良いでしょう。
ただ、ウッドブラインドと呼ばれる製品の中で「樹脂製スラット」を使用したタイプがあります。
こちらは表面にリアルなブリントや凹凸加工を施し、天然木の木目を再現したブラインドです。樹脂素材のため耐水性があり、天然木スラットでは使用できない浴室にも対応できます。
また、防炎性能が備わっているため高層マンションや店舗・施設でも使用可能です。
バーチカルブラインドの場合
-
-
ファブリック製のルーバーで選べる機能
- 遮光1~3級
- 遮熱、UVカット
- 消臭、抗菌
- 制電(埃が付きにくい)
ポリエステル100%の繊維を使用したファブリックルーバーは、様々な機能性を持たせることが可能です。
生地の透過性はレースタイプから遮光1級まで選択肢があり、加えて「遮熱」「UVカット」「消臭」「抗菌」など、吊るしておくだけで効果を発揮する便利な機能性ルーバーが選べます。
また、埃や花粉が付着しにくく取れやすい「制電」ルーバーも今人気の機能です。
調光機能について
横型ブラインドの場合
-
-
羽の角度によって採光調整可能
横型ブラインドは羽(スラット)の角度を自由に変更することで、細かな採光調整が可能になります!
また、同時に通気もできるのが横型ブラインドの優れたところです。
光の向きや窓の外の人通りなどの状況に合わせて、自在に調整できます。
-
-
上下で分割して角度を変更できるタイプも
アルミブラインドの一部の商品では、さらに調光機能に優れたものがあります。
ツインタイプと呼ばれる種類で、スラットの上部と下部の羽の角度を別々に調整することが可能です。下部はスラットを閉じて視線を防ぎ、上部はスラットを開けて光を採り入れるといった使い方が可能です。
バーチカルブラインドの場合
-
-
横型同様に羽の角度で採光調整
バーチカルブラインドも横型ブラインドと同じように羽(ルーバー)の角度を自由に変えて、細かな調光調整ができます。
ただ、リビングなどの大きな掃き出し窓に取付けることが多いため、通常タイプのバーチカルブラインドだと外の視線が気になって結局ルーバーを閉じっぱなしの状態になる可能性も。
その場合は、調光機能に優れた「センターレース(ペア)」タイプを選びましょう。
-
-
レースと厚手生地の2枚タイプで
カーテンのように光をコントロールバーチカルブラインドの「センターレース(ペア)」タイプとは、レース生地と厚手生地の2種類が1台に搭載され、カーテンのように生地の使い分けができるタイプです。
この中でも「レースと厚手生地が交互に配置し、ルーバの角度によって調光するタイプ」と、「レースと厚手生地を左右に分けて配置し、生地の分量変更によって調光するタイプ」の2つに分かれます。
バーチカルブラインドと横型ブラインドの取付方法の違い
取り付けの手順は似た部分が多く、
どちらもDIYで簡単に取り付け可能です。
横型ブラインドの取付方法
-
-
ブラケットを取り付ける
ドライバーを使い、窓枠にブラケットを取り付けます。ブラケットも取り付け用のネジも本体に付属します。
-
-
ブラインド本体をブラケットにはめ込む
ブラインド本体の上部をブラケットに引っ掛けて、奥側に押し上げるようにしてはめ込みます。カチッという音がすれば取り付け完了です。
バーチカルブラインドの取付方法
-
-
ブラケットを取り付ける
横型ブラインドと同じように本体に付属のネジで、ブラケットを取り付けていきます。
バーチカルブラインドの場合は窓枠以外に固定する場合も多く、その際にはネジを打つ場所の下地を必ず確認しておきましょう。
-
-
レールをブラケットにはめ込む
取り付けたブラケットにヘッドレールの手前側の溝をはめ込みます。次に奥側を押し上げてブラケットに完全にはめ込みます。しっかり固定されると「カチッ」と音がしてロックが掛かります。
-
-
ルーバーや操作部品をレールに吊るす
ルーバーをヘッドレールにあるフックに1枚ずつ吊るしていきます。
また、バトン式の場合は棒も所定の位置に引っ掛けるようにして取り付けましょう。
最後に必要に応じてルーバー下部にスペーサーコードを取り付けたら完成です。
バーチカルブラインドと横型ブラインドのメンテナンス性の違い
素材が全く異なるブラインドのため、
お手入れ方法にはそれぞれの特性があります。
-
横型ブラインドの
普段のお手入れ日ごろのお手入れは、ハタキ等でホコリを落とすだけで、十分綺麗な状態を保つことができます。また、耐水タイプのブラインドであれば、水を掛けて丸洗いすることも可能です。
-
バーチカルブラインドの
普段のお手入れ縦にルーバーが付いているため、横型と比べてホコリが溜まりにくいという特長があります。また、ウォッシャブルタイプの生地であれば、洗濯機で丸洗いも可能なため、清潔な状態が保てます。
バーチカルブラインドと
横型ブラインドの違いまとめ
-
横型ブラインドの特長まとめ
- 上下開閉(コードやチェーンによる操作)
- アルミ製や木製の羽が主流
- 人の出入りのない小窓や腰高窓におすすめ
- 浴室やキッチン等に対応できる耐水性が特長
- 耐水タイプのアルミブラインドは丸洗い可能
-
バーチカルブラインドの特長まとめ
- 左右開閉(ループコードやバトンによる操作)
- ファブリックの羽が主流(一部木製や木目調あり)
- 人の出入りがある大きな掃き出し窓におすすめ
- 高いデザイン性と機種による調光機能が特長
- ウォッシャブル生地は洗濯機で丸洗い可能
横型ブラインドは、どんな窓にも取付けできる手軽さや耐水性を持ったスラットが特長。
また、木製スラットが豊富に選べるのも嬉しいポイントです。
バーチカルブラインドは何といってもそのデザイン性の高さと、お手入れの手軽さ、またカーテンのように厚地とシースルー生地の2種類を使い分けできるというメリットがあります。
インテリアや使用方法、使用場所に合わせてぴったりのブラインドをお選びください!
ブラインド教室
-
ブラインドの選び方
-
ブラインドの豆知識
-
場所別でおすすめのブラインド
-
採寸・取付方法
-
機能性とメンテナンス
-
ブラインドのご購入前に