かしこく選んで省エネ効果ブラインドの
遮熱スラットの機能
アルミブラインドのスラットには、遮熱コーティングが施されたスラットがあります。通常タイプに比べて熱を跳ね返しやすいので、室温が上がりにくく、冷房代の節約になります。実際取付けた際にどの程度の効果があるのか、今回は有名メーカータチカワブラインドのデータをもとに詳しく解説していきます!
ブラインドの
遮熱コートスラットとは?
スラット表面に
遮熱塗料をコーティング
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そもそも遮熱スラットとは、遮熱塗料でコーティングされたブラインドのこと。
このコーティングによって赤外線を反射するため、太陽光による熱を帯びにくいのが特長です。
暑さの原因である太陽光の日射のうち、半分は紫外線です。
遮熱スラットが、窓から差し込む太陽光(赤外線)を反射することで、お部屋やオフィスの室温の上昇を防ぐことができます。
追加料金なしで選べることが多い
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遮熱スラットはカラーバリエーションも豊富に揃っています。
国内有名メーカーのオーダーブラインドでは追加料金も不要で、標準スラットと同価格で購入できることが多いです。そのため、他に必要な機能が見当たらなければ選んでおいてまず損は無いスラットなんです。
また、遮熱コートの上からフッ素コートや酸化チタンコーティングを施し、Wの効果を持たせた高機能スラットもあります。W効果のスラットは基本的に追加料金が10~20%程度発生します。
遮熱コートスラットの
実際の効果
ここからは、タチカワブラインドの試験データをもとに
実際に遮熱コートスラットのブラインドを使用した際の効果を見ていきましょう。
サーモグラフィー測定による
標準スラットとの比較
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一般スラット
(スラット色:マットサンドグレー) -
遮熱コートスラット
(スラット色:マットサンドグレー)
こちらの試験は、木枠に取付けたブラインドを屋外側から約80cm離れたところからレフランプ(150W 4台)を照射し、240秒後にサーモカメラで撮影した様子です。
遮熱コートスラットでは、ブラインド表面の温度が高くなりにくくなっていることがはっきりと分かります。
スラットカラーによって
遮熱性能に違いはあるのか?
白は熱を反射し黒は吸収するというイメージは皆さんお持ちだと思います。
ではブラインドの遮熱コートスラットにおいても、
スラットカラーによって効果に違いがでるのでしょうか。
一般スラットも含めて測定された赤外線反射率のデータを見ていきましょう。
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赤外線反射率の測定
(マットオフホワイトの場合) -
赤外線反射率の測定
(マットサンドグレーの場合)
※()内はブラインドの温度です。
スラットカラーによる遮熱性能の違いについて、一般スラットではその差が顕著に現れます。マットオフホワイトは、濃色のマットサンドグレーに比べて2倍以上の赤外線反射率となっていますね。
比べて遮熱コートスラットの場合、スラットカラーによる遮熱性能の差はそこまで見られず、ホワイト色の方が僅かに反射率が高いという結果に。
濃色系のブラインドを取付けたい場合、一般スラットを選ぶと夏場に後悔することになるかもしれません。遮熱コートスラットは濃色も豊富なため、断然機能付きがおすすめです。
遮熱コートブラインドの
省エネ効果シュミレーション
タチカワブラインドでは一般住宅に遮熱コートブラインドを取付けた際の
省エネシュミレーションを行っています。
夏季4か月(6月~9月)で電気使用量がどれだけ削減できたのか見てみましょう。
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遮熱コートスラット
(マットオフホワイト) -
遮熱コートスラット
(マットサンドグレー) -
一般スラット
(マットサンドグレー)
それぞれ、ガラスのみの場合と比較してどれだけの効果があるかをシュミレーションしています。
一般スラットと比較しても、やはり冷房効率が上がっていることが分かります。シュミレーション時の細かな条件については下記をご確認ください。
省エネシュミレーション条件
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■計算プログラム
多数室非定常熱負荷計算プログラム「LESCOM」■気象データ
標準気象データ(東京)/年間■建物条件
戸建木造4DKリビングルーム (24.2m2)
窓サイズ:東面1窓(1.8m2)、南面1窓(7.2m2)
ガラス:複層ガラス 12mm(FL3+A6+FL3mm)■空調条件
冷房:26℃/暖房:22℃■設置条件
常時全閉(室外側:凸面)■換算条件
・空調機のエネルギー消費効率:COP3.0
・電気代:26.48円/kWh(2019年12月現在)
・CO2:0.441kg(2020年度)
眩しさを抑えたグロスレス遮熱
グロスレス遮熱のブラインドとは?
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遮熱コートスラットの機能性について色々とお伝えしましたが、さらに進化した遮熱スラットをご紹介します。
それがタチカワブラインドが製造する「グロスレス遮熱」。
グロスレス遮熱は従来の遮熱コート同様に日射反射を高めて室温の上昇を抑える効果に加えて、光を拡散反射させて、眩しさ・ぎらつきを抑えたスラットです。
スラット表面に細かな凹凸を形成する塗料を使用しているため、このような効果が得られます。
グロスレス遮熱と一般スラットの比較
実際にグロスレス遮熱スラットに光が当たった場合、
一般スラットとどのような違いがあるのか見てみましょう。
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グロスレス遮熱スラットの見え方
スラットに強い光源が当たっても、表面の凹凸によって拡散反射され、眩しさを感じにくくします。光を均等に採り入れるため、室内が心地よい明るさに。
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一般スラット(マット塗装)
マット感のある塗装によって、スラット表面で太陽光が多少拡散され、ぎらつきをある程度軽減することができます。ただし、光源の強さや角度によって強い反射が生じることがあります。
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一般スラット(ツヤ塗装)
ツヤ塗装の場合は特に眩しさを感じてしまいます。太陽の位置とスラット角度の関係によって、光沢のあるスラット1枚1枚に強い光源が連続して映り込みます。光の当たる箇所に集中して反射するため、室内も明るさにムラができます。
グロスレス遮熱は遮熱コートと
比べて性能が高い?
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残念ながら、グロスレス遮熱の遮熱・省エネ性能は、通常の遮熱コートと同等です。
新たな機能が追加されたことで、遮熱性能もあがっているのでは?と思われがちですが、あくまで「遮熱コート+眩しさを抑える」スラットとして認識して下さい。
特に一般住宅の書斎やオフィスなど、光の反射によってモニターが見えにくいケースもありますので、シーンによってはかなり嬉しい性能ですよ!
冷房代を節約するなら
遮熱スラットのブラインドで!
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エアコンの効き目が弱くなってきたと感じても、すぐにエアコンを交換するのは費用的にも難しいですよね。
遮熱スラットのブラインドならエアコンに比べてずっとリーズナブルですし、手軽に設置することができます。
RESTAでは、標準スラットと同価格で遮熱スラットを選べるブラインドも揃えております。
夏場のエアコン代を節約するなら遮熱スラットのブラインドをチェックしてみてくださいね。
遮熱コートのブラインドは、各メーカーから販売されています。
(グロスレス遮熱はタチカワブラインドのみ)
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