高品質人工木ウッドデッキ「エコロッカ」の施工方法を詳しく解説エコロッカデッキ
設計・施工マニュアル
(その他の施工要領)
木材とプラスチックの特性を兼ね備えた再生複合材(WPC)の最上級品質を誇る人工木ウッドデッキ材「ECOROCA®(エコロッカデッキ)」ここでは、エコロッカデッキの詳しい施工要領(工法)を確認いただけます。プロ施工もDIYもウッドデッキ施工の参考にお役立てください。
その他の施工要領
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デッキの長手貼りが連続する場合
ダブル根太の配置
(※DK-1000Cを使用する場合)
(1)建物からデッキL=995mmのところに、デッキジョイント目地を(継ぎ目)を設けてください。
(2)芋目地、馬目地どちらの場合でも、デッキL=1995(2000)mm 直列3本ごとに1ヶ所、デッキジョイント目地(継ぎ目)を設けてください。
(3)デッキジョイント目地(継ぎ目)を設けたところに、ダブルで根太を設置してください。
※効果について
- 水が建物から伝わってデッキ中空部に入ってしまった場合の排水処置。
- デッキ中空部に水が溜まってしまった場合の排水処置。
- デッキ吸水伸びで目地づまりを起こした場合のメンテナンス処置。
デッキ端部の加工
(※DK-1000Cを使用する場合)
(1)デッキの先端部を斜めカットする。
※効果について
- デッキのジョイント目地(隙間)が無くなった場合でも、中空部の排水機能と通気性を維持させる処置。
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床下点検口の取付
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階段の納まり例
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スロープの納まり例
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鋼製束の振れ止め納まり例
※H=350mmを超える場合は、振れ止め補強を推奨します。
エコロッカ製品の安全対応設計・
取り扱い注意事項
本製品は、木材とプラスチックの複合材であるため、木材による吸湿膨張とプラスチックの熱による伸縮を起こす性質をもっています。そのため、使用にあたっては、その性質を十分にご理解、ご配慮の上、設計ならびに施工を行う必要があります。
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吸湿性能配慮設計
■エコロッカの吸湿性能測定値(DK2020Vデッキ以外の場合に適合) 表-1
評価項目 | 測定値 | |
---|---|---|
屋外暴露試験 (水平暴露 60ヶ月) |
寸法変化率 (長さ方向 %) |
0.06 |
室内20℃・湿度90% 環境下 (365日) |
0.39 |
※測定:独立行政法人森林総合研究所
※数値は、実測値であり保証値ではありません。また、技術改良による配合変更等により数値は変わる可能性があります。
表-1の通り、高湿度状態の環境下では、自然環境下に比べて6.5倍の膨張が起こる可能性があります。そのため、「注意事項」に記載されている床下環境で施工する場合は、十分な配慮が必要となります。
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熱的性能配慮設計
■エコロッカの熱的性能測定値 表-2
評価項目 | 測定値 | |
---|---|---|
熱的性能 | 線膨張係数 長さ (×10-5 1/℃) |
4.0(長手方向) |
※測定:自社試験
※数値は、実測値であり保証値ではありません。また、技術改良による配合変更等により数値は変わる可能性があります。
施工時から、製品の表面温度差(日射表裏平均)が50℃生じた場合、長さ方向で1m当たり2.0mmの伸縮が生じます。このため、設計・施工に関しては、STEP5「床板の取付」に記載しているように、ジョイント部(長手・短手)および外周部は、伸縮を考慮した隙間(クリアランス)を確保してください。
また、長手方向で、L=2000mmを超える長尺材を使用する場合は、特に大きなクリアランスを確保する等の、十分な配慮が必要となります。
施工上の禁止事項・注意事項
- 本製品は人の歩行を目的とした商品です。車の通行など本目的以外の場所での使用はお控えください。
- 崖地等の危険な場所に、展望デッキの床板としての使用は行わないでください。
- 本製品は可燃性であり、燃料タンクなどの危険物および熱風などの排気口の近くには設置しないでください。
- 本製品の上で火を燃やしたり加熱したりすると、製品が燃えたり、変形したりする恐れがあります。
- 本製品は、直射日光を避け、梱包した状態で水平に保管し、製品上に長時間重ね置きしないでください。製品の反りや曲がりの原因となります。
- 指定以外の取付方法や支持スパンは、反り、曲がり、破損などの瑕疵が発生する恐れがあります。
- エコロッカ材は、木粉とポリプロピレン樹脂を原料とし、これらを「粉砕→混合→成形」した製品であり、熱や吸湿による伸縮がありますので、適切なクリアランスを確保してください。
- 本製品の上に飛び乗ったり飛び降りたりなどの過度の集中荷重が加わると、製品が曲がったり破損して大ケガをする恐れがあります。
- 日中の日差しの強い時は、本製品の表面が熱くなる場合がありますので、素足歩行を避けてください。
- 積雪地域で施工する場合、設計・施工基準とは別途に、積雪荷重を考慮した強度計算および強度確認を行ってください。
- 次に揚げる環境下で施工する場合は床下環境が高湿度状態となり、吸湿による想定以上の伸びを示し、床板の反りや浮き、床板端部構築物の破損等の思わぬ事故につながる場合があります。本製品の施工にあたっては、床下の通気性や水勾配の確保、ドレーン、雨水桝の設置など、排水計画をしっかりと行ってください。
ECOROCA® エコロッカデッキ
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