補助錠やステンレス網戸は有効? 網戸で防犯対策はできるのか?
空き巣対策として、窓の防犯対策が注目されています。網戸を使った防犯効果も期待されていますが、実際は網戸だけで防犯対策をするのは難しいです。そこで、今回は網戸以外にできる防犯対策についてご紹介します。
網戸の防犯対策が
必要とされる理由
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侵入窃盗は窓からの侵入が最も多いから
警察庁が発表した令和四年のデータ(※1)によると、侵入窃盗の侵入口の約50%は「窓」です。その原因は、「無締り」が最も多く、窓は開けたままで、網戸だけの状態になっている場合に狙われやすいことが分かります。そのため、網戸を利用した防犯対策が注目されています。
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窓を開けたまま過ごしたいから
夏の暑い日、エアコンの使用で高い電気代がかかることから、窓を開けて寝たいという方も多いのではないでしょうか。また、感染症対策などで、室内にこもった空気を入れ替えるため、窓を開けて換気をすることもあると思います。そういった場合に、窓を開けた状態でも、網戸だけで防犯対策ができると安心できます。
網戸で防犯対策はできるのか?
網戸で防犯対策は難しい
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結論から言うと、網戸で防犯対策をすることは難しいです。網戸はそもそも防犯対策を目的としておらず「通風」や「虫の侵入防止」のための住宅設備だからです。網戸に鍵をつけたり、ネット部分の強度を上げたりする方法もありますが、網戸の仕組み上、どうしても限界があります。
網戸の防犯対策とそのデメリット
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網戸に補助錠をつける
網戸を開けようとすると、ストッパーが機能して、簡易的にロックができる「補助錠」が、網戸の防犯対策として紹介されることがあります。数百円で購入でき、手軽に取り付けできるのですが、粘着テープでくっついているだけで、強引にこじ開けられてしまう可能性があります。そのため、あくまで侵入までの時間を遅らせる効果しかありません。
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ステンレス網戸に変える
ステンレス網戸は、カッターで簡単にカットできない、頑丈なステンレスネットを使った網戸です。網自体に強度はありますが、引き違い窓の場合は、網戸をスライドさせれば簡単に侵入できます。スライドできないように、鍵が付いた防犯用のステンレス網戸もありますが、施工費用と合わせると10万円を超えることもあるため、コスト面での負担が大きいです。
網戸で換気しながら
防犯対策をするには?
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面格子を取り付ける
「面格子(めんごうし)」は、防犯目的で作られた窓の開口部につける格子です。頑丈な構造になっており、専用の道具がない限り、簡単には破壊できません。室外側に取り付けるため、窓を開けて網戸で換気をしながら防犯対策ができます。
玄関・勝手口専用の
防犯対策アイテムもあります
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ルーバー式玄関網戸
ルーバー(細長い羽板を並行に並べたもの)の形状をした扉の裏側に、網がついたアイテム。玄関・勝手口ドアの内側(室内側)に取り付けて、玄関・勝手口ドアを開けたまま換気ができます。製品自体に鍵もついているため、防犯対策にもなります。
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