
網戸ってエコ
自然の力で涼しく

打ち水・緑のカーテン・スダレ・網戸・風鈴・うちわ。これらは、夏の暑さを自然の力で涼しくするためのものです。読むだけでも涼しくなりませんか?どれも簡単に取り入れることができますし、電気などを一切使いません。これらをうまく取り入れれば、健康的な生活にもつながるとってもエコな生活が広がります。エアコンのなかった時代の昔の人の知恵でもあります。
そして、これらに共通するキーワードは、「風」です。その風を快適に取り込むために不可欠なのが、「網戸」ではないでしょうか。エアコン嫌いの人がたくさんいるのと合わせて虫嫌いの人もたくさんいます。やはり、「エコライフ」に網戸は不可欠でしょう。
エアコンの功罪

エアコンは必要最小限に、したい。それは電気代の問題だけではないはず。エアコンが効いた部屋にいることで、体がだるい、冷え性なので辛いなどの健康の悩みを抱える人も少なくありません。扇風機で少しの暑さも受け入れて過ごすことで体調が良くなったり、気持ちのよい汗がかける場合があります。
爽やかな風を取り入れよう

風が抜けるには、入り口と出口が必要です。マンションで、リビングの窓を開けた状態で、玄関を開けた瞬間、強い風が入ってきて、リビングと廊下の間のドアが強く閉まってびっくりしたことはありませんか?
このように風は、抜ける道があってこそ通風できるものなのです。例えばいくら換気扇を回しても、吸い込むところがなければ全然吸いません。最新の住宅では、換気扇と連動して、吸気口が電動で開く設備のついていることもあります。ですので、入り口と出口になる窓を開けるため両方の窓に網戸を用意し風のとおり道を作りましょう。
また、温かい風は、上へ抜けるので、一戸建てであれば立体的に考えて下階に入口となる窓、上階に出口となる窓を設置し網戸を用意すると良いでしょう。
電気代の節約にも

エアコンをつける時間を少しでも減らすことで、電気代の節約になり、それは環境にやさしいことでもあります。自然の風を取り入れること、つまり網戸を活用することはエコにつながります。

網戸で部屋や本当に涼しくなるのか?
真夏のお部屋で大実験!
今回の実験は網戸が無かった場合と網戸がある場合はどのくらい室内の温度に差が出るかという実験です。 窓を開けて網戸にしたら、風が通るので、ほとんどの場合は、涼しくなるのは間違いないですが、温度まで測ることはなかなかありません。
今回は、温度を測るべく、なるべく暑い日に実験を試みました。真夏の実験当日、まずは現在の外の屋根付近の気温を測ってみました。
屋根の上に温度計を設置して10分も経過しないうちに温度を確認してみたところ、なんと約41℃です。まだ5分前後だと思うのですが屋根の上だから温度も上がったんでしょうね。本当に暑い日は素手で2秒も触ると火傷しそうなほど屋根は暑いです。屋根はやはり暑いですね。

そして今回の実験の鍵ともいえる窓も数時間ほど閉めきった夏の昼間の室内の温度の計測です。現在は午後3時過ぎですので気温もかなり上がってる状態です。灼熱というほどではないものの段々と蒸し暑く不快な感じになってきました。換気しないと蒸れてくるなという状況です。気分が不快になり周囲に人がいると険悪になる状態です。その時の室内の温度はこんな感じです。
窓の近くに設置した温度計は約31℃という状態です。真夏日という感じの温度ですね。このくらいの温度だと窓を閉め切ってると息苦しさを感じます。

さて、しばらく何時間か窓を閉め切って我慢したので今度は網戸にしてみたいと思います。では・・・窓ガラスを開けて網戸にしてみましょう。「オープン・ザ・ドア!」そして網戸にした瞬間に涼しい風がブワーっと室内に入ってきました。かなり気持ちいいです。

しばらく数十分経過して確認したところ温度はこんな感じです。
温度は最初数分はほとんど変化がありませんでしたが、徐々に下がりはじめ、20分後くらいには28℃にまで変化していました。体感的には温度計が下がる前から窓を開けた瞬間からすごく涼しさを感じました。本当に数秒で快適になりました。偶然風が強めに吹いていたのかもしれませんが…。
そしてやはり網戸にしてからは蒸れが減ったので息苦しさを感じる事がなくなりました。もうひとつ、今度は網戸も開けて全開にして温度を測ってみましたが、網戸の時と変化はありませんでした。網戸にするだけで窓を全開にしてる状態とほぼ同じという事ですね。

今回の実験の結果
網戸にする事で風が室内に入り込みとても快適になり、気温も実際に3℃近く下がりました。窓を全開にするのと同じくらいの効果があり害虫も入らないという便利な網戸。夏の必需品になりそうです。

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