耐久性のある床材が自分でも貼れる!
シート状の床材となる長尺シート。耐久性に優れている為、住宅はもちろん、病院や大型施設、エントランスなどにも対応可能!そんな床材が自分でも貼れるんです!施工方法は意外にも簡単です。
施工前の準備
施工に入る前に、床のごみや汚れをきれいに取り除きましょう。また、床に凹凸やキズがある場合はヘラで削り、平らにしておきます。汚れや凹凸が残っていると、接着不良やシートに浮きが発生し仕上がりが悪くなります。
部屋の縦・横のサイズを測ろう
スケールで部屋の縦・横の長さを測り、材料の必要数量を割り出しておきましょう。
仮置きをしよう
シートを広げてシート端を壁に突きつけて置きます。長尺シートは重量があるので動かしにくい時は、シートと床の隙間に空気を送り込むようにして上下に動かすと簡単に移動できます。シート端が長すぎる場合は、10cm程切りしろを残してカットしておきましょう。
次に2枚目となるシートを用意します。シートの幅については、お部屋の広さによって、必要なサイズより5cm程度余分を持たせ、あらかじめカットしておいてもかまいません。
5cm程度の余分は、後で行う目地合わせの切りしろとなります。
ONEPOINT柄物の場合
シートに木目のような柄がある場合は、シート同士の柄合わせが必要になります。その時に、今回使用した「巾定規」があると便利です。巾定規を使えば、地ベラやパーキリなどを使わなくても、シートを壁ぴったりでカットすることができます。
巾定規を使ってカットする方法
先に敷いたシートの一番端の目地に巾定規を合わせ、反対側に印(点やラインなど)をつけていきます。
この部分は、仕上がり時に見える部分なので、後で消せるもので書きましょう。
2枚目となるシートの目地を、さきほどつけた印に合わせます。印と目地が重なるので、見にくい場合はパタパタとめくったりしながら確認します。
上に重ねたシートがずれないようにしながら、巾定規を壁に沿わせ、スライドさせながら、シートをカッターでカットしていきます。
カットができたら、シートを壁面に突きつけるようにずらします。そうすると、1枚目と2枚目のシートのジョイントとなる目地がそろいます。この時点では仮置きなので、切りしろ部分が重なった状態になります。
床用ボンドを塗ろう
仮置きしたシートを半面だけをめくり、床用ボンドを入れます。ボンドクシで均一に塗り伸ばしていきましょう。
上(左側)の写真のようにボンドの溜まりがあるとシートに浮きが発生し、仕上がりが悪くなります。
ボンドが塗り終わったら、オープンタイムをとりましょう。
オープンタイムとは
ボンドは、接着可能になるまで時間をとる必要があります。このことをオープンタイムといいます。
オープンタイムは、ボンドの種類や季節により異なりますのでパッケージに記載してある目安時間を参考にしてください。
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シートを貼り付けよう
オープンタイムをとったら、シートを元の位置に戻して貼り付けます。刷毛をシート中央から外へ向けて動かし、空気を押し出しながら圧着しましょう。
反対側も、同様にしてシートを貼り付けましょう。
切りしろをカットしよう
シート全面の貼付けができたら、余分な切りしろをカットします。パーキリを使うと簡単にカットできます。パーキリが無い場合は、地ヘラとカッターでカットしましょう。カットができたら、ローラーで端をしっかりと圧着しましょう。
シートが固くてカットしにくい場合
長尺シートは固さがある為、角を押え込みにくいことがあります。また気温が低い時はシートが固くなります。
カットしにくい時は、ドライヤーをあてるとシートが柔らかくなりカットしやすくなります。
ジョイント(継ぎ目)の処理をしよう
仮置き時に合わせた目地でジョイントを行います。
カットする位置は、目地ではなく、目地から5mm程度ずらした部分をカットすると目地がしっかり残りキレイに仕上がります。端までカットできたら、両方の切れ端を取り除き、継ぎ目に沿ってローラーで圧着します。
次に、ジョイント部分のめくれ防止の為に溶着します。今回はシームジェル(継ぎ目剤)を使用します。継ぎ目のラインを覆うようにマスキングテープを貼ります。継ぎ目に沿ってマスキングテープをカットします。
今回使用するシームジェル(継ぎ目剤)のノズルはT字型になっているため、ノズルを継ぎ目の隙間に差し込んで、溶液を出していきます。液が出過ぎないように、力加減に注意しましょう。シームジェル(継ぎ目剤)を塗り終えたら、約60分後にマスキングテープを剥がします。
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