水性塗料と油性塗料の違い DIYするならどちらが自分向き?!

ペンキ、DIY道具のDIY

ペンキ

最近、水性塗料がリスタDIYショップでも人気です。
ジャムやお菓子が入っているのかしら?と思ってしまうような、美味しそうでかわいらしい缶のパッケージも人気の秘密なのかもしれません。

塗料の種類・違い

塗料は大きく分けると、水性塗料と油性塗料に分かれます。
昔はシンナーを使って、塗料をドロドロに溶かしてから塗る油性塗料が主流でした。

では、なぜ水性塗料が広まってきているのでしょう?
水性塗料と油性塗料の違いって何?
分かりやすくまとめてみました。

溶剤

【水性】 水が多く使われている
【油性】 有機溶剤が多く使われている

有機溶剤とは、ほかの物質を溶かす性質を持つ有機化合物の総称です。
身近なものでは、アルコール、シンナー、ガソリン、灯油などがあります。

匂い・臭い

【水性】 少ない
【油性】 多い

油性塗料の刺激臭は有機溶剤が原因です。
一般に油性塗料と呼ばれる塗料は、シンナーなどの有機溶剤で薄めて使うため、ニオイが発生するんですね。

耐久性・塗料の密着度

ペンキ塗り

【水性】 〇
【油性】 ◎

昔は油性の方が圧倒的に耐久性や塗料の密着度が高かったのですが、最近では、水性の耐久性も油性に引けを取らないくらい向上してきています。

価格・値段

【水性】 安い(ただし、高性能なものは、割高なものもあります)
【油性】 水性塗料より高め

油性塗料は、ペンキ(塗料)だけでなく、ペイント薄め液も必要になるので、水性塗料より価格は高くなりがちです。
ペイント薄め液のお話は、また後ほど、「刷毛・ハケのお手入れ方法」にて。

直接塗布

【水性】 できないものもあり、下塗りや、サンドペーパーやアルコール洗浄などでの下処理が必要なものもある
【油性】 どんな素材に対しても、下塗り・下処理をせず、塗ることができる

水性塗料は、金属のつるつるした面は苦手で塗料をはじいてしまう場合があるので、その場合は上記の下塗り・下処理が必要な場合もあります。
直接塗布に関しては、油性塗料は無敵です!

保存・保管方法

水性・油性どちらの塗料も、こちらの方法もご参考に、保存・保管・処分してください。
油性塗料は、有機溶剤が多く使われているため、水性塗料に比べて燃えやすいため、火気厳禁です。

塗りやすさ

【水性】 場合によっては、重ね塗りが必要
【油性】 一度塗りがしやすい

水性塗料の場合、一度で塗ってしまおうと思わずに、薄塗りを何度かすると、きれいな仕上がりになりますよ。

乾燥時間

【水性】 気温が低いと、乾くのに時間がかかる場合がある
【油性】 水性よりも乾燥が早い

乾いてしまえば、油性でも水性でも水には溶けません。
水性も油性もペンキはしっかり乾燥させることが大切なので、ペンキ塗りはできれば天気の良い日に行ってくださいね。

仕上がり

【水性】 マットなものが多い
【油性】 光沢があるものが多い

仕上がりはメーカーによっても、様々ですので、施工前にサンプルなどで確認されることをオススメします。

環境・人体への影響

【水性】 安全なものが多い
【油性】 環境への配慮、人体への防護措置が必要

水性ペンキは安心安全なものが多く、小さいお子様やペットを飼われているご家庭にもうれしいですね。

刷毛・ハケのお手入れ方法

【水性】 水や食器用洗剤で洗える
【油性】 ペイント薄め液(有機溶剤)で洗える

意外?なのですが、水性塗料は水と食器用洗剤で落とすことができるんですよ。
身近にあるもので、ハケを洗ったり、うっかりついてしまったペンキを落とせるのは、助かりますね。

おわりに

鉢植え ペンキ

以上、水性塗料と油性塗料の違いでしたが、いかがでしたでしょうか。

ちなみに、私はDIYするときは、よく水性塗料を使います。
匂いが少ない、いやほぼ臭わないというのも、室内での作業にはうってつけで、お値段もお手頃。
ハケを洗うのも、食器用洗剤で簡単に洗えるのでカンタンです。

大抵のものは水性塗料で塗ってしまえるので、水性塗料でダメだったら油性塗料でやってみようという感じで水性塗料を使っていますが、今のところ、油性塗料の出番はありません。
それだけ油性塗料の耐久性や品質に劣らない水性塗料が開発されて、使いやすくなってきたのでしょうね。

みなさんの用途に合わせた、ペンキの使い分の参考になれば幸いです。

  • 参考になった (1)
  • やってみたい (0)

ピックアップ記事

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。