いつまでも美しい壁紙でいるために壁紙のカビ取り方法と予防方法
湿気が高い日本では、いつ壁紙にカビが生えてもおかしくはないです。一度生えてしまったカビは見た目を悪くするだけではなく、健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。今回は壁紙に生えたカビの補修方法から予防方法までご紹介します。
壁紙にカビが生える原因
湿気の多い日本では、どの家庭の壁紙にでもカビが生える可能性が高いです。
特に湿度が高い玄関や洗面所の壁紙は要注意です。カビはあっという間に家中に広がることがあります。そのためカビは早めに対処することが必要です。
表面だけに発生したカビならば簡単に補修することはできますが、下地にカビの菌が入り込んでしまった場合には対処が少し難しくなります。後ほど下地のカビ処理も含めたDIY補修方法を紹介します。
マンションの壁紙にはカビが生えることが多いです。その理由は気密性の高さにあります。
気密性とは建物の隙間の少なさを表し、気密性が高いと外の空気が室内に入ってくることがなくなる、もしくは室内の空気が外に逃げることがなくなるので、夏は涼しく冬は温かい住宅を作ることができます。
しかし、気密性の高い住宅とは言い換えれば、カビの原因となる湿度が室内にこもってしまうということです。気密性が高いマンションに住んでいる方は、定期的に換気を行いましょう。
カビの胞子は空気中を浮遊し、私たちは知らず知らずのうちにカビを吸い込んで人体に取り込んでしまいます。
カビはアレルギー、喘息、微熱や頭痛などの原因になります。免疫力のある人は多少のカビを吸い込んでも対処できますが、赤ちゃんや高齢者は別です。また多量に吸い込むと健康体の人でも悪影響を受けます。
カビは見た目が悪くなるだけではなく、住宅に住む人々に悪影響を与えるものなので即座に対処するようにしましょう。
カビの発生を防ぐ一番の方法は定期的な換気を行うことです。
カビが活発に活動する湿度は70%以上です。理想としては常に湿度は60%以下に保つことです。換気を行うことによって汚れた空気と余分な湿度が外に出ていきます。その他に下地処理でもカビ予防をすることができます。
壁紙を施工する前に防カビ剤を石膏ボード・ベニヤ表面に塗布することで、カビが引き起こす壁紙の黒ずみを防ぐこともできます。
壁紙のカビ処理方法
壁紙のカビ取りはマスクをつけて行いましょう。可能ならば目を守るためにゴーグルをつけるのが望ましいです。
壁紙表面に生えたカビ処理は消毒用アルコールでふき取るだけでOKです。もしそれでも落ちない場合は、水に食器用洗剤を少し混ぜてカビが生えている部分を優しくこすりましょう。
カビが落ちたら換気をして表面を完全に乾かします。アルコールや食器用洗剤を混ぜた水を使用する前には、必ず壁紙の目立たない部分で試して表面がダメージを受けないことを確認しましょう。
カビは壁紙表面だけではなく下地にも菌糸が入り込んでいる可能性が高いです。
もしカビが大量に発生している場合には、表面のカビだけを処理しても問題の解決にはなりません。下地の菌糸を処理する必要があるので、思い切って壁紙を貼りかえることを検討するのをおすすめします。
下地の菌糸処理に必要なものはカビ取り剤、下地塗布型防カビ剤、防カビ用壁紙のりです。
下地のカビ処理を行う際には必ずマスクをつけます。まずは薄めたカビ取り剤をスポンジに浸します。スポンジを固く絞り、カビが発生している部分を優しくふき取ります。
2~3時間待ち、水拭きをして薬剤を綺麗にふき取ります。次は下地塗布型防カビ剤をベニヤ・石膏ボード表面に塗っていきます。ローラーを使用すると綺麗に塗ることができます。
最後に新たな壁紙にも防カビ処理を行います。防カビ対策が施された壁紙のりを使用して壁紙を貼ることで、カビの発生と剥がれを予防することができます。
今回紹介したDIY方法で、ほとんどの壁紙・下地に生えたカビ処理を行うことはできます。
しかしあまりにも大量にカビが発生した場合には、クリーニング会社に相談することをおすすめします。特に喘息・アレルギー持ち、小さなお子様がいる方はクリーニング会社を雇うことを検討した方がいいかもしれません。
カビ処理を行っている最中は大量のカビ胞子を吸い込む可能性があります。DIYで行う際にはマスクを着用する他、理想としてはゴーグルやゴム手袋も着用するのがベストです。
カビが生えたことを機会に壁紙の貼りかえを検討してみることは、おすすめの対処法です。
現在販売されているほとんどの壁紙は防カビ加工されています。もし古い壁紙を使用しているのならば、これからの予防という意味でも壁紙を貼りかえてみるのがいいでしょう。
RESTAでは防カビ加工している壁紙の他に、吸放湿壁紙も取り扱っています。吸放湿壁紙はカビの原因である湿気をさらに抑えてくれるので、カビ対策はばっちりです。
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