DIYペイントの塗料選び塗装用ワックスとは
ワックスとは日本語で蝋のこと。塗料に使われるワックスは植物性油脂を主原料としています。木材用の塗料で、塗装は容易です。ただし、美しいツヤを持続させるには3か月から半年の期間でメンテナンスが必要です。
ワックスとは
ワックスの主成分は乾性油と呼ばれる油です。
乾性油には亜麻仁油・桐油・芥子油・紫蘇油・胡桃油・荏油・紅花油・向日葵油などがあります。これらの油の持つ最大の特徴は、空気中の酸素に触れると結合し硬化することです。
つまり、木材の表面に塗装したとき、表面上で薄い膜を形成するということです。
ワックスはバターのような硬さのものが標準的。塗り方もバターと同じように薄く塗り広げるだけです。
ワックスを塗るときは米粒の大きさを布にとり、約10cm角の範囲に少しずつ塗り広げていきます。
全体に塗り広げたら再度全体を拭き取り、それぞれのワックスの規定の乾燥時間経過後に最後のふきとりをすれば完成です。
ハチミツを採取するときに出る搾りかす(ハチの巣)を温めると約65℃で溶けだす成分を蜜蝋と言います。
溶けた蜜ロウは常温に戻すと固まります。この蜜ロウはロウソクや口紅にも使用される原料となります。この蜜ロウを植物油に溶かすことで塗料としたものが蜜ロウワックスです。
植物油だけでなく固形分の蜜ロウを含むことで一般的に他のワックスよりもしっかりとした塗膜を形成します。
最も有名なものはイギリスのブライワックス。
靴墨のようにツヤを与えることのほかに、着色剤を含むことで深い味わいのある色になります。
ただ、ブライワックスは乾燥後でも着色剤が白いシャツなどに色移りすることがあります。
日本のターナー色彩のアンティークワックスや、ニッペーホームプロダクツ製のビンテージワックスもその名の通り、木材を古ぼけた雰囲気に変えるワックスです。
色移りの心配はブライワックスよりも少なく着色性も優れています。
ビンテージ感を出すための塗装方法
キレイな木材に塗っても古ぼけた雰囲気はなかなか出ません。
自然に痩せた木材を使うと良いですが、キレイな製材しかないときは、金ブラシでこすったり、金づちなどで傷をつけてから塗装をするとビンテージ感がより一層深まります。
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