DIYペイントの塗料選びニスとは
ニスは木材に透明のコーティングをするDIYでも使いやすい塗料。塗装面を保護する目的で使用します。アクリル、ウレタン、ラッカーなどたくさんの種類があります。どのニスを選ぶのか、選び方は、塗る場所とモノに合わせ選びましょう。
ニスとは
木材用塗料の一種で、透明または半透明の塗膜を形成するものです。
硬化剤と混ぜ合わせることでより強固な塗膜を形成する2液性のタイプもあります。さらに、ニスの種類も豊富でそれぞれの用途で選ぶ必要があります。
水性タイプが主流で最も工作に適したニスです。簡単に美しいツヤを与えることができます。
ただし、耐摩耗性はニスの中では低いため、あまり実用的ではないものの塗装に向いています。
塗り方のポイント
最初の一回は希釈量いっぱいまでうすめてから薄く塗ります。木材の隙間にニスを浸透させて、重ね塗り時には吸い込みをなくすためです。
重ね塗りはなるべくうすめずに塗ります。ただし、ハケの跡が残るような場合は少しうすめてから塗装します。
1回目で木材の目止め、2回目で表面を平滑にし、3回目の塗りで光沢を出します。
重ね塗りするたびに紙やすりで研磨します。400番の粒度がちょうどよいです。
最後の一回を塗り終えたら、順に目の細かいやすりで磨くことにより、美しいつやが出てきます。
強固な塗膜を形成します。水性・油性ともにあり、水性タイプでも本棚や下駄箱など実用的な用途て使用できます。
油性ウレタンニスであればほとんどの場合、室内の床面にも対応しています。塗り方はアクリルニスと同様です。
ラッカーは溶剤の名称でアルキドは樹脂の名称です。つまり、ラッカー溶剤の中にアルキド樹脂が溶け込んだニスのことです。
ラッカーは一般的な油性溶剤よりも強い溶剤です。アルキド樹脂はラッカーにしか溶けない性質を持ちます。このニスの特徴は、自己平滑性に優れていることです。
簡単に言うと、ハケでさっと塗ってもハケの跡がなくなり真っ直ぐの表面になるという特長を持っています。
うまく塗装すれば、仕上げの研磨作用なしで、平滑で美しい塗膜とすることができます。
ただ、塗装に関しては乾燥速度が比較的早いため、作業速度が遅ければ、塗り継ぎの部分などがムラになることがあります。比較的強固な塗膜を形成します。
ラックニスはラック虫という昆虫の名称に由来します。ラック虫は別名カイガラムシと言い、葉の裏側などでたまに見かけることがあります。
その名の通り、貝殻のように固い殻に覆われた虫で、簡単に言うとその殻をラッカー溶剤で溶かしたニスです。
表面のツヤはほとんどありませんが、木材からのヤニの染み出しや、釘頭の錆を抑える効果がある下塗り剤として使用します。
ニスに染料を混ぜたものを着色ニスと言います。ウレタンもしくはアクリルニスに採用されます。
木材の色を変えることと、塗膜を作ることを同時に行うことができます。
ただ、均一に着色する作業はDIYではかなり難しい作業となります。少しでも塗膜の厚みが異なると色のムラとなるためです。
着色を行う場合は、ニスを塗装する前にオイルステインで着色し、クリア色のニスを上塗りすることをお勧めします。
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