DIYペイントの塗料選び塗装用オイルとは
オイルはその名の通り油です。木材の塗装に使用します。高い浸透性で木材の内部まで浸透する特長があり、着色をしないタイプのオイルの塗装は、木材塗装の中でも最も失敗の少ない塗装方法でもあります。
植物性の乾性油で出来ています。
乾性油とは空気中の酸素と結合することで固体となる性質を持ったオイルのことです。
亜麻仁油・桐油・芥子油・紫蘇油・胡桃油・荏油・紅花油・向日葵油などが該当します。
逆にオリーブオイルは不乾性油という種類で、固まる性質を持ちません。
よく、木製スプーンや食器などにオリーブオイルを塗ればツヤが復活するという記事を目にします。確かにしっとりしたツヤは復活しますが、ずっと油のヌルヌルした感じが残ります。
木製食器のメンテナンスには不乾性油ではなく植物性の乾性油を使用するとよいでしょう。
江木材の手触りを残すタイプのオイルの中で有名なものがワトコオイルです。真っ赤なパッケージで危険な感じがしますが、植物油ベースのオイルです。
木材に浸透し小さな木の隙間に入り込み、固化します。表面が乾く前に拭きとって仕上げるため、表面には塗膜がなく木の質感がそのまま残ります。
ただし、木材の表面が摩耗してくると少しずつ乾いた質感になり水分を吸収するようになります。
例えば、テーブルとして使用した場合は半年が塗り重ねの目安です。
ワトコオイルはDIY塗装の中で最も技術のいらない塗装かもしれません。
ペンキで起こるような厚塗りのし過ぎや色のムラなどの心配が無いからです。
ワトコオイルは、適当に塗り広げてから拭き取る。という工程を2回繰り返すだけです。この拭き取るという工程があるため、だれでも同じ品質で塗ることができるのです。
ちょっとしたポイントもご紹介します。
杉などの柔らかくよくオイルを吸い込む木材の場合は、2回目を塗った後に耐水ペーパーでやすりがけを行いましょう。
そうすることで、木材を研磨した粉とオイルが混ざって木の小さな隙間を埋める効果があります。吸い込みの多い木材にオイルを塗ると、一定期間オイルが染み出してきます。
フローリングなどにはこちらのオイルがおすすめです。
メーカーとしてはOSMOが最も有名。OSMOと同等の性能で日本製の物がターナー色彩のESHAシリーズです。
薄い塗膜を作るタイプのオイルは、ワトコオイルと異なり拭き取り作業は行いません。
油性塗料であるため、ハケで塗ってもハケのムラが少なく平滑な塗膜となります。
フローリングに対応したオイルを使用すれば非常に硬い塗膜となり長期間にわたり木材を保護します。
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