DIYペイントの道具選びペイントローラーの種類
ペイントローラーは広範囲を短時間で塗り仕上げることに適しています。ハケに、漆ばけ、すじかいばけ、ずんどうばけなどいくつもの種類があるように、ペイントローラーにもいくつかの種類があります。
ペイントローラーの違い
ペイントローラーの違いは大きく分けると、毛丈の違いと、幅の違いです。
ペイントローラーを使ったことがない方は、家の掃除で使うカーペットクリーナーをイメージしてみてください。カーペットなどの上で、コロコロと転がして、ほこりや髪の毛、食べかすなどを掃除する道具、一度は使ったことがあるのではないでしょうか?
ペイントローラーはまさにあの掃除道具と同じような形状です。ペイントローラーのローラー部分を、ローラーハンドルに差し込んで使用します。
ローラーには大きさがそれぞれあります。大きさは主に3種類、「スモール」「ミドル」「レギュラー」などと呼ばれます。サイズの規格はなく、メーカーによって様々異なっています。
スモールローラーは、最も小さなローラーのことを指します。ローラーの内径が15mm程度のものが多いようです。壁に挟まれた角の内側など、塗りにくい部分にも対応できるサイズです。
ミドルローラーはスモールローラーよりも大きく、内径が23~26mm程度のものを指します。
レギュラーローラーは、スタンダードなサイズとされ、内径が38mm程度のものを指します。
もちろん広範囲を一気に塗り仕上げるためには、ローラーが大きいほうが良いに越したことはないのですが、レギュラーサイズのローラーに塗料を含ませて塗布していると、大変重く感じます。
しかもそれを、壁の高所などに使う場合は、相当な腕の力が要ります。力の強い方は、大きさや重さに制限はないかもしれませんが、腕の力に自信がない方は、スモールからレギュラー程度のサイズのほうが扱いやすいですよ。
ペイントローラーは、ハケと同じく毛の長さも異なります。毛の長さによる長所と短所を比べてみましょう。
毛の長いローラー
毛の長さが長いことによる長所は、塗料の含みが良く、広範囲を塗り進める作業に適する点です。また、毛が長いことで凸凹とした面にも塗りこみやすいと言えます。何度も受け皿に塗料を付け直しに行く必要もありません。
短所は、塗料の含みが良いために、ローラーが塗料を含んで重くなることが挙げられます。また、毛足が長く塗料の含みが良いからといって、ローラーの液の吐き出しが良いとも限りません。
手早く均一に仕上げたい塗装の際に、毛が長すぎる、重すぎるペイントローラーは使いづらいですよね。
毛の短いローラー
スポット的な狭い面積の塗装や、角が多く何度も角度や面を変えるような塗装の場合は、毛の長さが短めなものが適しています。
毛の長さが短めで、ローラーの大きさもスモールやミドルなどの小ぶりなものだと、液だれもなく小回りが利き、扱いやすいですよ。
ペイントローラーの種類は、ローラー部の径や幅などの大きさの違いだけではありません。メーカーそれぞれが様々な特長を打ち出しています。人気のあるもの、使われることが多いものを紹介します。
人気ペイントローラーの特長
・DIY向けの万能ローラー
塗料を問わず使えるローラーが1つあると良いでしょう。水性塗料、油性塗料どちらにも使えるとうたっているものは、家庭でのDIYでも扱いやすいローラーです。
・凹凸面に強いローラー
平らな面でも多少の凸凹の面でも使えるローラーもおすすめです。塗装場所が平らな面だけとは限らない場合は、無難に使用できます。どんな面でも使用できる万能タイプ、などとうたっていることが多いです。
・塗りムラを防ぐローラー
泡が発生しないローラーは塗りやすく人気です。無泡、という単語でうたっていることもあり、塗装の際に気泡が入らないという利点があります。気泡が入ると弾けて液が飛んだり、塗りムラの原因になります。
・毛が抜けないローラー
毛抜けが起きないことも大切です。無脱毛、不脱毛という単語でうたっています。毛抜けは、場所によってはたいへん目立ちますね。ローラーは広範囲を一気に塗ることに使うことが多いですから、一気に塗布し、塗り終わって乾燥して初めて毛抜けに気づく、なんてことが起きません。安心して使えます。
塗装場所に応じてそれぞれのローラーの特長を加味して、ペイントローラーを選んでください。
ペイントローラーは、ローラー部分とハンドル(持ち手)部分のどちらも必要です。セットになっていない場合はどちらも揃えましょう。
ローラー部分とハンドル部分をそれぞれ購入する場合や、店頭ではなくオンラインでインターネット注文する場合は、大きさの互換性に注意して揃えてください。
ハンドルは、「スモール・ミドルサイズどちらのローラーにも対応」しているものが多いですが、レギュラーサイズである最も大きなローラーは、ローラーもハンドルもレギュラー用を揃える必要があることが多いため気をつけましょう。
また、使用する際には塗料のための受け皿が必要になります。角型のトレーの形状で、ローラーに塗料をまんべんなく含ませる大きさのものを選んでください。
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