DIYペイントと機能性塗料防藻塗料とは
家の壁に生えるコケは家屋の美観を大きく損ない、塊になった藻が剥がれることで排水管が詰まったり、水分を保持するためカビが活性しやすい環境となってしまいます。藻の発生は防藻塗料で防ぐことが出来ます!
あなたの自宅、行動範囲の周辺には苔は生えていますか?盆栽や日本の園芸文化では、苔を愛でて育てます。日本の古い城のお堀周辺に苔が生えている様子も大変趣があります。
のびやかに日差しの下で成長する花や葉を楽しむ園芸に対して、日本は草木だけでなく石の並びや苔も含めて庭園づくりをする文化もあります。
ただし日本中に生息している苔も、状況によっては生えないほうが良いこともあります。
苔の発生は住宅の美観を損ねるだけでなく、放っておくと外壁材が剥離し、素材がむき出しになる危険性があります。
そのまま状態が続けば、雨が降るたびに水を吸い込み、外壁材の劣化やクラックなども起こりかねません。
また、屋根に発生した苔を放置すると屋根材が劣化し、さらに増殖し盛り上がっていくと、雨水の排水を邪魔して雨漏りを引き起こします。
外壁の状態が繁殖しやすい状態であれば、たとえ新築の壁でも藻は発生します。
凹凸があるサイディングやリシン仕上げのモルタル壁などは、汚れが溜まりやすい構造をしているので苔が発生する確立が高くなります。
凹凸が少ない壁でも、年月とともに表面の塗膜が劣化し外壁の防水機能が低下すれば染みこんだ雨水が苔の栄養となります。近くに河川や湖沼などがあって緑が多い場所も苔が生えやすいです。
防藻塗料の種類
防藻塗料は、防カビ機能が付与されているものも多いです。防苔塗料とはあまり呼ばれません。
金属イオンといった抗菌物質が利用されている防藻剤のほか、光触媒の働きで苔の繁殖を防ぐ商品もあります。光触媒塗料は効力が20年程度持続することが特徴です。
光触媒を代表する物質である酸化チタンは、紫外線のような強いエネルギーに当たると周囲の水や酸素などと反応し活性酸素を生成します。この活性酸素の強力な酸化力により、細胞膜や細胞内酵素を破壊し、苔・カビの増殖を止めることができます。
近年では、蛍光灯の光でも機能を発現できるものが開発され、直接日光が当たらない場所でも使われ始めています。酸化チタンの光触媒技術は1972年に日本の科学者が発表した技術を発端にしています。
藻、と漢字一文字で表現しても水中に発生する物だけを指すのか、苔も含めるのか、明確に言葉の定義はなされていません。
しかし住宅や建造物、生活の中で危険な影響を及ぼすようであれば藻も苔も生えないように対策をとりましょう。防藻塗料がもの発生を未然に防ぎます。
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