価格の違いはどこからくるの?無垢フローリングの価格の違いについて
「無垢フローリングはお値段が高そうで手が出せない…」などと敬遠される方もいると思いますが、合板フローリングと比較しても同程度の価格帯のものや多少安い価格帯のものもあります。無垢フローリングのこのような価格の違いについてご説明いたします。
樹木には、大きく分けて針葉樹と広葉樹がありますが、一般的には、広葉樹無垢材の方が高価です。
針葉樹は広葉樹に比べ成長が早いため供給しやすいことや、真直ぐ伸びる性質から加工がしやすいのに比べ、広葉樹は横に広がり曲がって成長するため、加工がしにくいなどの理由があります。
広葉樹の中でもオーク(ナラ)は比較的手ごろな価格で、欧米の住宅では広く使われているスタンダードな木材ですが、世界三大銘木といわれている、チーク・ブラックウォールナット・マホガニーなどは大変高級です。
この違いは、銘木と謳われる無垢材の美しく優れた材質と共に、その希少性によるものです。
近年は天然木の取引が制限されており、輸入が難しくなっています。そのため、需要があっても供給が少ない無垢材はどうしても高価になってしまいます。
広葉樹と針葉樹の特徴
・広葉樹の特徴
材質が硬く重い(桐は例外)ため、家具や床材に適している。木目が複雑で美しいものが多く、加工はしにくいが丈夫。
・針葉樹の特徴
材質が柔らかく軽い。年輪がはっきりしていて木目も真直ぐなものが多く、加工しやすい。
無垢材にはそれぞれグレードが定められ、節がなく色合いが均一で、見た目が美しいものほど高級になります。グレードの表記は広葉樹と針葉樹によって違いがあります。
広葉樹のグレード
広葉樹のグレード表記は以下の6種類。プライムグレードが最上級(A)ランクです。下にいくほど節の入り方や変色部分が多くなります。
しかしこれは見た目だけの違いであり、無垢材そのものの性能は変わりません。
・プライムグレード:心材で節がなく変色もない。
・セレクト&ベターグレード:小さな節が含まれるが心材。
・セレクトグレード:小さな節と辺材(20%)が含まれる。
・キャラクターグレード:小さな節、ミネラルスティンが含まれ辺材が半分程度含まれる。
・プライム&ラスティックグレード:プライムグレードとラスティックグレードが混在。
・ラスティックグレード:大き目の節が入るもの。
※丸太を切った断面を見ると、中心部分の色が濃い部分と外側の白い部分がありますが、中心部の色の濃い部分を心材(赤身)といい、外側の白い部分を辺材(白身)といいます。
心材と辺材はそれぞれ違った材質を持ち、心材は水分や菌に強いため腐りにくく、辺材は心材よりも強度が優れています。
同じ樹種、同程度のグレードでも、フローリングの幅が広いほど高価になります。
無垢フローリングの幅は様々で、幅57mm~200mmまでありますが、一本の丸太から生産できる幅広の無垢材は少量です。
また、幅広のフローリングを生産するためには、樹木が大木に育つまで長い年月が必要です。このようなことから、幅広フローリングは高級品とされています。
部屋の印象はフローリング幅によって大きく変わります。
この印象の違いは目地のラインによるもので、幅広フローリングを使用した場合は当然目地ラインが少ないため、広々とした印象で、落ち着きや高級感が感じられます。
OPCとは一枚物とも呼ばれ、一枚の板で作られたフローリングのことを指します。
UNIとは短い板を縦方向に繋ぎ合わせて長尺にしたフローリング(3~5枚を継ぎ足し1820mmにしたもの)で、いわゆる集成材のことです。
フローリングは幅や長さが大きくなるほど、1本の丸太から生産できる量が限られてきますから、幅と共に長さも価格を反映する要素となります。
OPCフローリングを敷き詰めた部屋は、長さが強調され重厚感や高級感のある空間になります。
UNIの場合はカジュアル・軽快なイメージですが、悪く言えばごちゃごちゃしたイメージといえるかもしれません。
無垢フローリングは上記に示した4つの要素が価格の違いを決定します。
樹木の違いによる要素は、それぞれの樹木によって色や硬さなどの材質が違ってくるため、樹木の特徴を知ることが大切です。
その他の要素は無垢フローリングの性能には関係なく、見た目だけの違いになります。見た目はそれぞれ好みがあるので、高級なものだけが好まれるわけではありません。
無垢フローリングを選ぶ際には、部屋の用途や目的によって最もコストパフォーマンスの優れたものを選びたいものです。
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