無垢フローリングを諦めたくない方へマンションに無垢フローリングを敷く方法
マンションにお住まいの方が無垢フローリングを敷きたいと思っても、真っ先に考えてしまうことが、下階への騒音の問題でしょう。ただ、マンションであっても無垢フローリングを敷くことは可能です。その方法についてご紹介いたします。
まずはマンションに無垢フローリングを敷く場合の注意点からご紹介します。
マンションのリフォームを行う場合は、各マンションの管理規約に沿ったリフォームを行う必要があります。
特に無垢フローリングを採用する際には、防音規定に沿って施工しなければなりません。
一般的なマンションの防音規定はLL-45以上ですが、中にはLL-40以上とか、床材が指定されている場合もあるため、マンションの管理規約の確認を忘れないようにしましょう。
また、工事にかかる場合には事前に上下の階と両隣への工事着工を知らせる挨拶をしておくことも重要です。
工事中には騒音と感じる音が発生する可能性があります。一言声をかけておくだけでも、トラブル回避に役立ちます。
※L値とは…床衝撃音に対する遮音性能を示す単位。数値が低いほど遮音性能が高くなる。マンションの床や壁から伝わる音は、重量衝撃音(LH)と軽量衝撃音(LL)があり、一般的な集合住宅ではLL-45を望ましい水準としている。
近年、遮音性能の表示方法が変更になり、⊿(デルタ)等級が併記されていることもある。
LL-45に相当する新基準は、⊿LL-4となる。因みにLL-45とLL-40の違いは、以下の通り。
・LL-45:聞こえるが意識しない程度。
・LL-40:かすかに聞こえる程度。
・フローリングの下に防音マットを敷く
防音マットとは、コンクリートスラブの上に直接敷き、その上からフローリングを施工することで、防音効果を発揮するマットです。
防音マットは各メーカーによってそれぞれ素材や仕様が異なりますが、遮音材と吸音材を組み合わせて作られています。
コンクリートスラブに接着剤で貼るタイプのものや接着剤を使用せず、置くだけのタイプのものなどがあります。
・二重床にする
マンションにおける二重床とは、「乾式二重床」とも呼ばれ、防振ゴムの付いた支持脚によって床パネルを支える構造です。
文字通り床を上げ二重にすることで、衝撃音を低減させることができます。
二重床のメリットは防音性だけでなく、床下の空気層によって保温性にも優れ、床下に電気配線や給水管・ガス管などを通すこともできます。
デメリットは、費用や工期がかかることと、床が上がるため天井高が低くなってしまうこと、重い家具などを置くと傾くなどの可能性があることです。
二重床には床スラブと固定されない『置き床』と床スラブに固定される『固定床』とがあり、『置き床』の場合は地震の際に浮いたりずれたりする可能性があります。
以前は無垢フローリングに関しては、遮音性能が付いたものはありませんでしたが、近年の無垢フローリング人気の高まりから、遮音性能付きも登場しています。
遮音性能付き無垢フローリングは、無垢フローリング裏面に直接防音材を貼り付けたものです。
コンクリートスラブの上に直貼りができるため、防音マットや二重床の必要がなく、工期や人件費の削減にも繋がります。
また、一般のマンション防音規定であるLL-45を達成しています。
硬質の防音材を使用することにより従来のマンション用合板フローリングのようなフカフカな歩行感が軽減されています。
近年はマンションでも無垢フローリングを採用するご家庭が増えています。
その背景にはマンションであっても極めて簡単に無垢フローリングの施工ができるようになったことが挙げられます。
今後は益々商品のラインナップも豊富になってくるでしょう。マンションでも本物の無垢材の優れたメリットを是非実感してください。
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